記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

師走の京都・滋賀ヒルクラ詣で

ロードに乗るのは実に2週間ぶり。
1週間、肉体的な疲労と、精神的な疲労、そっからくる不眠症でほとんど寝れてない。
もう走り出す前からコンディション悪いのは見え見え。
それでも走れば気分爽快に成るだろうし、肉体が程よく疲れればぐっすり眠れるはず。
本当は、和歌山の新コース視察にでも行こうかと思って、コース調べたり準備してたが
四国山へは道路封鎖までに間に合いそうにないし、この寒い中200kmよう走らんわと
急遽、滋賀・京都の未走コースを全部回るコースに変更。
急な変更で、詳しい情報までは調べず、地図のコピーをポッケに入れただけだったため、
結局準備不足で目論見が外れて230kmも走っちゃうわけだけど。


6:30出動。朝の冷え込みは死ぬほど寒い。
回して温まりたいのだが、肝心の足がカチコチで回らない。
それに疲労が溜まっているのか回す気力がなく、30kmがやっと。
R163〜第二京阪と北北東に進路をとる。
寒い。手先足先が凍傷になるんじゃないかっていうくらい冷たく堅くなってツライ。
正直ここまで寒いか。
アップダウンをこなしながら久我山JCTに到達。巨椋池の田園地帯を抜けて
すき家で朝ごはん。ここまで水一滴飲まず。というか欲しくない。
隠元橋で宇治川を越えて、木幡へ。県道242に入って平尾台へ上る。


信号機の所からいよいよ今日1つ目のピーク、長坂峠。
新コースにどうかなと思って、今日はここを越えて滋賀を目指す。
スタート直後は実に緩やか。左手に教習所を見ながら上る。
電光板のある橋のところで住宅街を抜け、本格的な山道。
離合が難しい狭小道路となる。意外と交通量があるがタイミングは悪くなく。
川と何度かクロスしながら上がる区間は少なく見積もっても2ケタの斜度。
ようやく汗をかいてきて暑くなる。
しばらく上ると分岐が発生。道路標識に従って引き続き県道242を炭山方面へ。
本当の長坂峠は実はこの分岐を右へ日清GCの方のピークなのだが、
もしコースに認定するなら、需要を考えると県道242のピークになろうか。
分岐を超えてすぐにヘアピン区間になり、そこを抜けるとピークでゴール。
一応12:00ジャストでした。


↓長坂峠のピーク(コース長:2.2km 平均斜度:9.1% 標高:182m)


そのまま進行方向へ下っていく。炭山の集落を抜け、再びの上り。えっちらほい。
笠取第二小の横を過ぎて山の中。
ヘアピン区間で反対から下ってくるクロスバイクの方とご挨拶。
ピークのところに茶畑があって少しだけ視界が開ける。
ここから県道3号までひたすらの下り。むむこちら側もなかなか上りがいがありそうだ。


↓笠取


県道3号に入ると交通量も増え、ローディーさんもチラホラ。
立木観音〜南郷温泉と進み、京滋バイパス手前で西進に転じる。
TTスタート地点のファミマで小休憩。
食欲がないのでキレートレモンで気合入れた後、ホット茶のみ。
念のためチョコバーと羊羹を買って忍ばせておく。
はてさて、岩間寺TT行きます。
序盤はほぼ平坦の田舎道。そこから京滋バイパスをまたぐためにぐんと上がる。
上がってしばらくは平坦に近く、そこから墓地みたいな広場を通過し、
奥宮神社との分岐くらいから激坂登場。
ヒーヒー言いながらハンドルバーをつかんで上る。
この辺は感覚的に天狗岩の16%区間に近いかな。楽しくなってきたぞ。
山を回りこむと斜度は落ち着き、そろそろゴールが近いかとスパートしてゴール。
駐車場で係のおっちゃんの好奇の視線を浴びながら、しばし休憩。
お参りもあわせてしたかったが入山料300円はもったいないのでヤンピして下山。
ようやく尾根某の太陽が上がって、暖かくなってきたけど、下りは寒い。


岩間寺


↓湖南地方を一望。絶景かな


いったん南郷温泉へバックし、瀬田川洗堰を渡る。
大戸川と平行しながらのどかな県道108号〜県道16号をのんびり走る。
いやあのどかだなあ。
名神とぶつかるところで、進行方向を変え、県道113号に入る。
少し上って曲がってして、TTスタート地点の片山交差点着。
休憩するのも難なので、もうスタートしてしまう。
序盤は緩く、ペースを上げる。
金胎寺への分岐を過ぎて山が迫ってきたと思ったら、いきなりコンクリ激坂!
いきなりすぎる!ウハウハ言いながら、楽しすぎてあえてのイン攻め。
その結果、結構なダメージ。アホだ。
しばらく上ると緩くなり、棚田を横目に上がっていく。
この辺は県道110号のような雰囲気で気持ちいい。
道が直角に曲がっとるなあと思ったら、またもや激坂に変身!
そこを過ぎると少し緩み、こんぜの里を通過したら、またしばらくキツイ箇所。
なんとか上りきって緩くなったのでゴールまでアタック。
ああ、メリハリがありすぎる〜。これはなかなか面白いコースだ。


↓こんぜの里


こんぜの里まで少し下って、お昼がまだだったので休憩がてらと思って覗いたが
あんまりノリ気せずスルーして、じゃっと来た道を戻る。
さっき無視した名神を今度はくぐって、県道2号〜県道141号とつなぎ草津市内へ。
激しい車の往来と雑踏をかいくぐって、近江大橋を渡り、
今年何度なのかの大津港。今日は琵琶湖大橋以北の山々も見えているから相当天気が良い。
はてさて、いよいよ滋賀とおさらばして京都へ入らなければいけない。
ルートは2つ。小関越〜山科へ抜け三条へ入る南ルート。
もう1つは、山中越をして北白川へ抜ける北ルート。さて・・・
まあ答えはわかりきっております。この時期に比叡山の山上へ上ろうなどというのはイカレてますな。
で、近江神宮の所から南志賀ランプまでいや〜に上って、そこからTT。
序盤上げすぎると、ラストゼブラゾーン辺りからしんどくなるから自重してと思ったが
自重してもしんどいところはしんどいのだ。ひとり湯気を上げながら上る。
天気が良いので琵琶湖をきれいに眺められたんだろうけど、当然そんな余裕はなし。
ぜえはあ言いながら上りきってゴール。


↓大津は本日も晴天なり


まだ体が熱々のうちに、ウィンブレを着込んでダウンヒルに入る。
最初のうちはよかったが、道がくねってるし、路肩はないしでスピードが出ず、
しかもこの下りは7kmくらいの長丁場。ついには冷め切って辛くなってきた。
だから寒いんだってばよう!
下ってそのまま御陵通糺の森まで進み、そこから鴨川沿いを北上する。
16時近くなるとそろそろ心細い夕焼けになってきた。
心細いんだけど京の果ての雰囲気とマッチしてなんとも味わい深い。
といって、日没は死活問題なので感傷に浸っている場合ではなく、
完全に冷え切った体をとにかく動かして前に進む。


で、スタート地点に到着。ウィンブレを脱ぐのがためらわれます。こんな薄着で死ぬんじゃないか。
ええい!ままよ!とTTスタート。
スタートしてすぐ鞍馬への分岐とお別れをして、上っているのか上ってないのかようわからんまま進む。
全然強度が上がらないので、ただただ寒く、冷えてきて体がいうことを利かない。
予習をそんなしてなかったので、後半絶対キツイの来るはずと思って、セーブしてたが
このコースってほっとんど平坦だったのね。ずっと同じ具合に山肌を川と平行に進み、
時々集落をかすめていきながら、まだかまだかと進む。
明らかに市内よりも気温が低く、どんどん体力を奪われていく感じ。
気力体力が底をつきかけた頃、持越峠への分岐を通過したので、スパートして岩屋橋でゴール。
超寒いのでウィンブレを着込み、自販機でホットミルクティー
お昼ごはんをパスしてしまったので空腹で、忍ばせてあったチョコバー&羊羹を流し込む。
停まっているとどんどん冷えてくる。足先がもう感覚がない。


雲ヶ畑のゴール地点、岩屋橋。寒し


さて、今日のノルマ残り1つ。京見峠へどう行こうか。
激坂フリークとしてはゴール手前の分岐を曲がって持越峠に挑みたい所だが、
未走区間で、その後どれだけアップダウンがあるかわからない。
日もほとんど暮れかけているし、気温も相当に低く、グズグズしてると相当ヤバイ。
とにかく早く山間部を抜け出すべきだと判断し、来た道を上鴨まで一気に下る。
下りきったらちょうど日没で、一気に真っ暗。
これじゃあ話にならんなあと思いながらも、せっかく近くまで来ているのにスルーするものあれだし、
ゆっくり上ったとしてもせいぜい15分、下山まで30分もかからないから大丈夫だろうと、
鷹峰まで住宅街を抜けて到着。
で、ウィンブレも脱がずにそのままTTになだれ込み。
序盤、何度もヘアピンやら急カーブがあって、めちゃめちゃ面白い自分好みのコースのはず。
はずというのは、もう真っ暗であんまりコー図全体がよくわからなかったから。
でも斜度もそれほどだし、楽しくなってきた。欲を言えばもう少し道幅があると安心なんだけど。
センターラインが出てきて、路面がごつごつ。
車が時々来るのだが、路肩の具合が全くわからずヒヤヒヤ。
センターラインがなくなってから少し斜度が上がり、
もうすぐかなあと思っているうちに分岐でゴール。
いやあ楽しかった。昼間にまたぜひチャレンジしたい。
ビックリしたのは、この季節この時間、この暗闇にもかかわらず、何人かのローディーとすれ違ったこと。
恐るべし京都ローディー。


↓京見峠のピークから少し下ったとこ。何も見えましぇ〜ん


さあ帰ろう、帰ろう。でも完全に日没で真っ暗。
極めて慎重に下山し、鷹峰まで戻ってきて一思案。
こんなんじゃ淀川CRは無理だし、R171、R1も混んでるだろうから怖い。
自分では大丈夫と思っていても、この時間帯から疲れと寒さで注意力が落ちているだろうから
ゆっくりペースでいいけど、一番安全なルートはと考えるとやっぱり第二京阪しかないわけです。
ありがたやありがたや。
ひとまず千本通をひたすら南下。千本丸太町くらいから交通量が増えるので慎重かつさっと抜ける。
市バスが何台もやって来ては、停留所で停まるを繰り返すので、抜きつ抜かれつ。
大宮〜東寺と過ぎて、目印の阪神高速京都線はどこだどこだとしばらく迷う。
高架が現れるのは十条からだったのに、気付かず、東は東福寺、西は西大路へ行ったり来たり。
とりあえず南下したらいいかと油小路を下ったら、ようやく正規ルートに戻れた。
ここからハンガーノック雲ヶ畑TT後に食べたチョコバー&羊羹以来何も食べてなく、
それでもある程度進んでからと思って我慢してたら、周辺に店がなくなり・・・
これでは流石に松井山手のアップダウンはこなせないと思って、
木津川渡る直前にサークルKに入って、カップ麺とおにぎりを補給。ああ、満たされていく。
そこから気合入れなおして、第二京阪をやっつけて帰宅が21:00。
はあ疲れた〜。