記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

夢洲夜練 feat. Kurubiさん

金曜日の晩。
実に2週間ぶりのライドに挑戦。
実際、チャリティーを除いて、2月のブルベ以降、1か月以上まともに乗れていない。
スーツを着ても明らかに足が細くなっている。
前立腺の腫れについては、発熱もなくなり、違和感はあるものの痛みはない。
痛みがないから完治したというわけではないのだが、
これ以上乗れないと体力のリカバリーが相当厳しそうだし、
ロングではなく70kmくらいまでのショート限定で、痛みが出ない程度で走るなら
きっと大丈夫だろう。まあ完治は多少遅れるだろうが。
ぱしゃ君も、自分がいない間モチベーションを維持できずに全く走っていないようだし
舞洲まで多少なりとも走っておきたい。


ということで、20:00にいつもんとこ集合。
サドルに乗った感触は恐る恐る、そして左ひざの気になる感じで、
正直走り方、スピードの上げ方を忘れてしまっていて、ギゴチナイ。
久々に会ったぱしゃ君は3週間ノーライドのおかげで、
体重が3kg増えて見るからに厚みが増している。
2人とも久々のライドなのでボチボチ、ダラダラ様子を見ながら向かう。
常吉まででぱしゃ君は早くもバテバテ。スタミナ不足がひどい。
かくいう私も、下腹部に少し圧迫感。これは無理できないな。
ということで、今日は無理せず軽く3周ほど回って帰ろうかなんて話してた。


すると、夢洲で1人先客がいる。内回りで走っているので様子を見ていたらなんとkurubiさん!
これはスクランブル、ガチ練習になりそうな予感。
まずは外回り3.3kmをゆるく1周回って、残りに2周で上げる1セット目。
なんかトンネルのところの合流地点で、けたたましく音楽を鳴らしているバカカップルがいる。
どうも小さい子がいるようで、号泣している様子。
子供のことを考えてたら、こんな夜中に連れまわして、爆音鳴らすはずがない。
先日も痛ましい虐待のニュースがあったので、どうも気になる…(結局途中でいなくなった)
2周目から、一気にペースが上がる。
今日はかぜが珍しく穏やかで、メインでは38〜40kmくらいまで上がる。
そこから本線合流し、ヘアピン抜けからも33〜35km。
しかし全力疾走が久々でなかなかどうしてしんどい。
ぱしゃ君は相変わらず優雅に重いギアを回しているし、
kurubiさんも実に安定したペース。
自分はいつもよりも1,2枚軽くないと重くて回せない状態で、必死で2人に食らいついていく。
ゲーゲー言いながら、1セット目終了。


しばらくの休憩後2セット目。ぱしゃ君は、本番を想定して、自分を風よけにして走る宣言。
俺を踏み台にするなあ!と言いたいが、実際本番は自分に勝機はないので実践。
相変わらず厳しい状態で2周過ぎて、3周目にタイム計測でkurubiさんがドーンと加速。
自分もなんと追おうとしたが、下腹部の違和感が痛みに変わりつつあったので力が出ない。
そこで、一定距離は保ったまま進んで、kurubiさんを仮想ライバルと見立てて、
自分が裏ストレートまでぱしゃ君を引っ張って、そこからぱしゃ君を発射させて
どのくらい行けるのかシミュレーション。差は100mほど。
ぱしゃ君からも裏に入る所までがんばって曳いてくれとハッパをかけられたので、少しずつペースをあげる。
トンネル分岐の少しの上りを上がりきる頃に、kurubiさんがヘアピン突入といったくらいの差。
ヘアピン抜けて本線合流までの区間で、痛みをこらえながら37kmまで上げ追撃態勢。
合流地点のほんのわずかな上りを通過したところでぱしゃ君発射!
その瞬間、見る見るうちに後ろ姿が小さくなってゆく。
あの爆発力には、コンディションが良くてもようついてけない。
後ろから見ているとあっという間にkurubiさんの背後まで追い上げている。すごいねえ。
自分は役目を終えたこともあり、無理せずペースを下げる。
確かにあっという間に千切られるのは悔しくないわけではないのだが、
無事ぱしゃ君を発射でき、役目を全うした満足感もあり、なるほどこれがアシストってやつかと実感。
もうゆっくりゴールまでと思っていたら、
前で赤信号で2人が停まっているので、頑張ってペースをあげて追い付く。
で、2セット目終了して、一旦自販機で休憩。



最後の1セットは、せっかくkurubiさんもいることなので、ちょっと違った練習。
夏のシマノ鈴鹿チームTT出たいなあという話が盛り上がったので、トレインの練習をしてみる。
以前うめさんとやった時は、交代のタイミングで単純なアタック合戦になってしまい
トレイン維持できずに、グダグダだったので、今回は走る前に作戦会議。
まずは基本となるペースを設定(まずは低めに33km)、
それから交代のタイミング指示は、先頭が疲れたタイミングで申告するのではなく、
2番手がペースを見ながら、声で指示だしして、その合図で先頭が左へはける。
その際に先頭に上がる人はペースアップせずに設定ペースを維持、
後退する人と並走するようなイメージでなめらかな交代を目指す。
まずはそれを出来るようになって、そこから基本ペースをあげていく作戦。
で、1周目じゅんぐりに交代していく。
交代の時にペースが乱れ、1人目と3人目が間延びしてしまうので、
2周目はそれをもう少し慎重にしながら、1kmペースをあげてみる。
1回目の練習としては思ったよりうまくいったと思う。
実際は、上り・下りもあり、それに対して得手不得手もあるので、
もっと練習をして作戦を練る必要があるけど。
3周目に入ったところで、ぱしゃ君がちょっとしたトラブルが合って、トレイン終了。
信号までユルユル走って、ラストカーブからが3人スプリント勝負。
kurubiさんがカーブの上りからスルスルあがっていく。
が、その内からドカーン!とぱしゃ君がロケット噴射。
これはすごいと思ったら、ストレートに入っていきなりガス欠して失速。
なにしとんねん!本番ではその加速力を生かさないと!
自分はというとカーブ抜けくらいまではkurubiさんの背後についていたが、
腹部の痛みがつらくなってきたので、途中でペースを落とす。
少し休憩後、足休めの1周を走って、車で上陸していたkurubiさんとお別れ。
ぱしゃ君といつもの道を帰る。


今日は様子見で、サドルにまたがれるかどうかというレベルでの確認と思っていたのだが、
思いもよらずガチ練習になり、とってもおもしろかった。
1人で夢洲はひたすら孤独でモチベーションが上がらないし、
ぱしゃ君と2人だけだと、どうしても途中でおしゃべりが弾んだり甘えが出たりするので、
kurubiさんの参加で充実した練習ができてよかった。
帰ってからやっぱり晴れがひどくなったのか少し痛みが出たが、
そんな状態でも、まずまず強度の高い走りでもある程度ついていけたのは、悪くない収穫。
なんだか夜練が充実しそうな予感。
とりあえず舞洲までは強度あげてがんばってみるが
でもまだこの痛みが出る以上無理できなそうだなあ。


走行距離:69.79km
TOTAL:1683.22km