記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

晴れの国おかやま7時間エンデューロ 4時間チーム 詳細編

5/3。深夜の1時にぱしゃ君んちにて集合なので、
夕方仕事から帰ってきて寝るが、1,2時間で目が覚め、あれやこれや準備。
サドルにまたがるのは、実に2週間ぶり。
前回kurubiさんとウェットな夢洲練以来、全くほったらかしにしていたのでドロッドロ。
洗って、油さしたりしているうちに家を出る時間になってしまい、ほとんど寝れず。
で、大荷物を抱えてえっちら走って集合し、車をピックアップ。
帰省ラッシュが心配だったが、この日時はまだそれほど深刻ではない。
ただ、あまり車に乗らない者としては、連休中の高速は、
まるでトレインに乗っているかのように神経をすり減らす。
おまけに、私の患部に運転姿勢は過酷そのもので、山陽道に入る頃にはかなり苦しい状況。
白鳥PAで小休憩するも、深夜はの山間部は冷え込んでいて、よくない。
備前ICで降りて、コンビニを探すが、全くなく、30分かけて上郡まで寄って見つける。
お夜食にカップめんで温まる。
なんやかんやで目的地着は4:30頃。
すると、会場の入り口からダ〜〜〜っと車の行列…
ほとんど交通量はない道とはいえ一般道にこれだけ並ばせておくのはいかがなものか。
坂道の車列の中で、窮屈にしながら無理矢理30分寝てみるが、
色々辛すぎて、下腹部にこたえ、この時点ではほとんど今日は走れなさそうだなあと絶望的な感じ。
で、5:30にようやく車列が動き出すが、合流地点で
反対車線から並ばずにどんどん車が割り込んできて超むかつく。あれはいかんわ。
ウメさんから入電があり、Cパドックにいるというのでそちらに車を回す。
そしてようやく辛い辛い運転から解放される。
6:30の受付までは何もないので、とにかく目をつぶる。
予定より少し早めに受付が始まり、即効済ませて、NO.12ピットの最前列に陣取る。
鈴鹿と比べると参加人数は少なめで、あちらのような華やかさはないが、
こぢんまりとしたイベントは嫌いではない。
早速、マシンを組み立て、ゼッケンなどをつける。
試走時間の残り20分くらいになって、コースイン。


↓スタート前はガチな雰囲気はなし


まずはゆっくりとコースを拝見。周回は反時計回り。
まずメインストレートから最終コーナー〜マイクナイトコーナーまでが一番の上り。
大体27kmくらいの感じでガシガシ上りきると、一転下り開始だが
ホブスコーナー〜レッドマンコーナーと連続している区間
上りきっての下りなので思わず脚を休めたくなるが、ここは気を引き締めて回し
38kmくらいでイン・インで十分回れる。
この連続カーブをこなすと、わずかに下りの短いストレート。
ここはカーブで加速した勢いにさらに上乗せして、回して回して45kmまで上げる。
その勢いを使って、リボルバーコーナーの急なのぼりを駆け上がる。
ここが斜度としては一番急に感じ、途中ダンシングで切り抜ける感じ。
そしてヘアピンカーブを立ち上がって裏ストレート。
ここは徐々にペースを上げて35〜40kmくらいで、
大きくスプーン状に回る下りのアトウッドカーブに突入。
ここはうまく回れば50kmオーバーで回れる。
カーブ立ち上がりから再び少し上っているのでうまく切り抜けたいところ。
モスエス、ウィリアムズコーナー、第1コーナーと、
ホームストレートまでは気持ち上っているのと、向かい風がモロなので、
何気にペースが落ち、30kmくらい。
道幅が広いのでそんなにしんどくなさそうに見えるので、ペースが落ちると焦る。
ここはじっくりと行きたいところ。
そしてホームストレートはエンドに近づくにつれて徐々に斜度が上がる感じ。
2周目は軽く本気モードで計測してみると6:20くらい。
ぱしゃ君は、いつも試走で上げすぎて本番前にスタミナ切れという悪癖を反省して
2周でピットイン。
自分は、ただでさえスロースターターなのに、今日は黄砂のせいで日光が届かず寒いのと、
風が強いせいで気温が上がらないため脚も心肺もが暖まらないのでもう1周クルージング。
試走した感触では、特に寒さのせいで具合が良くない感じ。
今日は無理しないでおこう、ぱしゃ君にがんばってもらおうと思っていました。
とりあえず1時間交代でという作戦。


↓公式HPから拝借


試走を終えて、補給と、とにかく身体を冷やさない処置。
あれやこれやしているうちに集合時間となるが、第1走者のぱしゃ君はギリギリまで喫煙所。
やっと帰ってきて、すぐにウメさんと2人で出陣。
自分は、ウメさんの奥さんと2人でピットウォールから見守る。
いよいよ時間となり、マトリックスの選手を先頭に、まずは7時間クラスが通過。
ついで4時間クラスがぞろ〜っと通過していく。
デジイチで2人を待ち受けていたのだが、人多すぎて結局見つけられず。
レースは、1周目はマビックカーによる先導があって、2周目インからのローリングスタート
1周を終えて集団が戻ってくる。さすがに先頭集団は走りがパワフル。
ぱしゃ君のことだから、きっと1周目から上げてこの集団の中にいるだろうと思ったら
第2集団のかなり後方でウメさんと並んで走っている。
果たして大丈夫か?今日はそれともガチじゃないんかな?といぶかしがっていると、
余裕こいてピースしながら、写真撮ってくれアピールがひどい!
3周目突入時も全く真剣モードじゃないのか、余裕のアピール。
どうしたんかいなと思ったら、
4周目突入でウメさんからかなり遅れて、必死の形相に変わってた。
一体この1周で何があったんかいと思ったら、5周目突入で交代してくれと言ってきた!
おいおい、1時間ずつ交代といっていたのに、まだ30分しか経ってない。
しかも前の周まで余裕やったやないか!と思いつつも、慌てて準備。
倒れこむようにしてぱしゃ君がピットインしてきて、
モタモタしながらタスキ代わりの計測バンドを付け替えて出陣。
ちなみにぱしゃ君、2周目になにげに5分台突入してました。


↓おなじみのマトリックス軍団

↓ピースしてんとキバらんかい!

↓なかなかどうして流し撮りがムズカシイ


ちょうどトレインが少し先に通過していったので、何とか追いつこうと
ピットレーンからアタック気味にトップスピードまで加速。
上り口から本線合流して集団を追うが、下り区間で離され、追いつけず。
もうちょっとタイミングがよければ楽できたのに。
身体が温まらないうちから、いきなりスタートからトップに入れてしまったので
心肺は踊るし、太もももビキビキになって大ピンチ。
慌てず行こうとはやる気持ちを抑えて少しだけペースをセーブしていく。
とはいえ、別世界の先頭集団は別としても、それ以外の単体ローディーはグングン追い抜く。
しばらくしていると身体が慣れてきたので再びペースアップ。
なんとか先行しているウメさんに追いつこうと必死でもがく。
このコース、高低差はそれほどだが、頻繁にアップダウンが襲ってくるのと、
下り区間でも緩すぎて漕がないといけないため、脚休めの区間が全くない。
鈴鹿は、長い長い下り区間が何箇所かあって、そこは漕がなくても50kmとか出るので休めるのだが
それがない分、スタミナ的には岡山のほうが自分的にはシビア。
4周目突入時に、ピットからぱしゃ君が心配して交代を呼びかけてきたが、
せめて5周ノルマと思ってスルー。
最後の周は再びペースを上げて、とにかく抜きまくる。
途中下りの連続コーナーで、あまりに攻めすぎて、
イン側のペダルを路面にこすってしまいあやうくバランスを崩しかけたが、落車せずに持ち直す。
このスティントの最終周なので、ギンギンに回してピットイン。
するとちょうどウメさんが奥さんとバトンタッチするところだった。
なんとかギリギリ追いつけたので安心してぱしゃ君にバトンタッチしてピットにぶっ倒れこむ。
早めにぱしゃ君が入ってきた時はなんじゃいと思ったが、
確かに5周30分が、MAXで出し切る限度。
これ以上無理して引っ張っても、ラップタイムを落とすだけなので、勇気ある撤退作戦に変更なり。


<第1スティント> 
周回数:5周
平均ラップタイム: 6:20
アベレージ: 35.00km
最速ラップ: 6:10.812


とりあえず汗びっしょりで暑いが、次に備えて着込んで冷やさないようにして、
とにもかくにも補給補給。ポカリ500mlを飲み干し、あんぱん3つにドーナツ、
それから梅丹ジェル。
落ち着いたらピットウォールでウメさんと観戦。
ちょこちょこと写真撮ったりしながら戦況を見守る。
すでにうつむき加減で、苦しいのが伝わってくるぱしゃ君。
もう、ピースサインを送ってくる余裕なし。
ウメさんの奥さんは、サイクルイベント初参戦。試走後に感触を聞いてみたら
下りが怖いのと、集団に抜かれるのが怖いので、とにかくキープレフトでがんばると言ってはった。
で、最初はぱしゃ君が通過して、しばらくしてウメさんの奥さんの順番だったのに、
次の周回で、何が起こったのか先にウメさんの奥さんが姿を現したので、
ウメさんと二人で目がぱちくり。ひょっとして裏ストレート70kmでぶっ飛ばしてきたの?
奥さんは3周終わった時点で先にウメさんと交代。


↓男・ウメさん


一方こちらのチームは、ぱしゃ君が4周目突入時に確認したら、まだ行けると行って来たので
トイレ休憩で並んだりしていて、ピットに戻ってきたら、
ピット入り口からぱしゃ君の姿が見えたので、大急ぎで支度するはめに。
もう1周行く行くって言いましたやん〜。ちょっと油断してましたわ。
慌てて出動しようとして、上着を着たまま走り出しそうになって、あたふたと手間取る。
結構タイムをロスしたため、リカバリーで疲れた身体に鞭打って必死に漕ぐが、
一度休憩してしまうと、疲労が全身を襲ってきてこの第2スティントはかなり苦しかった。
それでも無理をして高速トレインを追っかけて、なんとか乗ったりするが、
そのせいで余計に無駄な疲労を蓄積したりして、第1スティントのペースを維持できず。
もう荒行に近い感じ。
3周目にヘルプの合図を出して、ピットイン。


<第2スティント>
周回数:4周
平均ラップタイム: 6:49
アベレージ: 32.55km
最速ラップ: 6:23.445


ピットに戻ると、ウメさんの奥さんからおにぎりやらドリンクやらを頂き、食らいつく。
もう、ピットレーンまで行く元気がなく、シートでひたすら身体を休める。
落ち着いてきたので奥さんと2人でピットウォールで観戦していると、
ぱしゃ君がなぜか大型トレインを曳いて帰ってくる。
おお、すごいというのか、無謀というのか。
状況がよくわからんが、とにもかくにも必死の形相でトレインを曳いておるぞよ。
そうこうしているうちに再びウメさんがピットインしてきたので、ピットアウトのお手伝い。
しばらくして4周終わりでぱしゃ君もピットイン。
今度は最小ロスタイムで出動ぜよ。


↓ぱしゃ暴走トレイン


2周目に裏ストレートエンドで見慣れたシルエットを見つけたので
寄って見るとウメさんの奥さんで、軽く合図してパス。
3周目入る頃に、前方に結構速いトレインを発見し、必死に追い上げて最後尾にとりつく。
自分の実力と今の残り体力を考えると、
かなりギリギリ着いていけるかいけないかの地獄行きだが、
とりあえずその周回はついていくことができた。
とりあえずトレインに乗っていられるだけ乗っていたほうが楽だしタイムを稼げるので
行けるだけ行ってみようと決心し、ピットから交代を叫ぶぱしゃ君をスルーして集中。
トレインでの2周目もぴたっと前の人のリアにベタつきして楽をする。
リボルバーコーナーの立ち上がりで遅れてしまうが、裏ストレートで追いつく。
スピードが出る区間でトレインにいると全然違う。
下りもコーナリングも大して得意ではないはずなのだが、
アトウッドカーブでは集団の方が遅いので、ここで前に出てしまうが、
無理に先頭を引っ張らずに下がって、メインストレートまでの向かい風区間でもひたすら温存。
その成果もあって、終盤にもかかわらず、序盤のタイムに近い6:17をマーク。
やっぱりトレインに乗るのが一番の得策。
わかっちゃいるけど今まで実力がなさ過ぎて過去のイベントでは乗れていなかったが
今回はトレイン効果を利用することができたのは進歩。
結局3周トレインにとどまることができたので、かなりタイムを稼いだ。
もう少し乗って入れればよかったが、これが限界ということでピットインしてバタンQ。


<第3スティント>
周回数:5周
平均ラップタイム: 6:40 
アベレージ: 33.29km
最速ラップ: 6:17.568


再びピットでただただ呆然と佇む。あと1回交代は間違いないが、
時間的に考えると、最後は4周ではなく、5周は間違いなさそう。
応援を控えて、ひたすら安静にして補給をモグモグ。
そして4周終わりで精も根も尽き果てたぱしゃ君が戻ってきた。
ラスト頼んだぞのひと声を受けて、ピットを飛び出す。
アンカーを託されたので気合を入れて、ピットアウトするが、
この頃になると風がより一層きつくなっている感じ。
下りとストレート区間は我慢して序盤並みに出せるが、
メインストレート後の上りでは24kmくらいまで落ちるし、
リボルバーコーナーもダンシングしても30kmでない。
一番顕著にペースが落ちたのがコース終盤、アトウッドカーブからメインストレート。
あそこの向かい風がなかなかハードで、速度を落とさないようにメーターとにらめっこして
なんとか30km維持するかんじ。
3周目、裏ストレートエンドでウメさんを発見。
ついたら、離されかねないので、下りを利用してスパートをかけて一気に抜きさる。
追いつかれまいと次の周も上げに上げる。
3周終わりでピットはすでに閉鎖。嫌でもあと2周あるということで泣きモード。
4周目で前の2周で無理したのがたたって、急速に疲れが襲ってきてペースダウンするも
残り2:30くらいで最終周回に突入。
最後は残りカスを全部はたいて、必死に回すが、最後の最後、
別の人とローテでペースを上げてきたウメさんに追いつかれてしまう。
ここはもうラストスプリント勝負するのではなくて、一緒にゴールしましょうということで
手と手をつないで仲良くゴール!
ああ、4時間お疲れした!
2週間ぶりにサドルにまたがり、自転車に乗れただけでも前進という状況で
全くの練習不足にもかかわらず全力を出せたので十分満足です。
ひょっとしたら山登り練習が良かったのかもしれないなあ。
いずれにせよ再び自転車に乗る喜びが湧いてきました。
でも、またズルズルごまかしながら乗ったり乗れなかったりを繰り返しては
いつまで経っても満足に乗れない状況になるので、しばらくこれで本当にロード休業です。


<第4スティント>
周回数:5周
平均ラップタイム: 6:55
アベレージ: 32.06km
最速ラップ: 6:41.998


必死のパッチ


しばらくみんな疲れでピットで呆然。
鈴鹿に比べたら、ソロじゃないし、距離も短いから楽だろうと思ってたが
なんのなんの、ビッチリしごかれました。
でも、みな全力を出し切った満足感で溢れてた。
片づけをして、ここでウメさん夫妻とはお別れ。
早々に、会場を後にして帰路に着くが、これまた眠いのなんの。
途中で仮眠をとるにしても、遅くなりすぎると、宝塚の大渋滞に巻き込まれる。
できるだけ近いところで休憩と思って、三木SAまで我慢してドライブと思ったのだが
姫路付近での連続トンネルにやられ、眠気襲来。
たまらず権現湖PAに滑り込み、まずは補給にラーメン食べて、2時間ほど爆睡。
17:00になって、そろそろ動かないとマジで大渋滞に巻き込まれるとなんとか始動するも
すでに手遅れで、三木JCTから宝塚ICまでがっつり25km渋滞のど真ん中。
まあ、仮眠なしで突入してたら事故間違いなしだったから仕方がない。
我慢に我慢を重ねて、19:30に帰阪。
おつかれさまでした!


↓みんながんばりやした


走行距離:92.88km
TOTAL:2092.54km