記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

ユッチソン試走 Fusion3インプレ

週末は台風のおかげでほとんど家から出ることも出来ず、
せっかく履き替えたタイヤのフィーリングもわからずじまい。
昨日、晩ご飯を食べた後に、どんなもんか気になって、家の近所をぐるぐる。
まあ結局、大阪城まで30分ポタになってしまった。


さっそく、ユッチソンのFusion3のインプレ。
と、その前に、このメーカー名”ハッチソン”なのか”ユッチソン”なのか。
多分フランスの企業なので後者が正しいと思うが。
これまでコンチ、パナ、ミシュランと乗り継いできたが、果たしてユッチソンはどうだろうか。


走り出しはちょっと重たい感じ。
ミシュランのような軽やかさは正直ないが、パナと比べるとそう気になるほどでもないと思う。
ある程度スピードが乗ればしなやかな感じで走ってくれる。
特徴的だなと思ったのは、接地面が他社と比べて小さいような気がする。
ミシュランやパナがタイヤ面を広く使って地面にベタっとくっついている感覚だったのだが、
ユッチソンの場合は、なんというか爪先立ちをしているような感じ。
気持ち地面からの高さもUPしたような気がする。
接地面が狭いことで、かかる摩擦力が減り、走りにしなやかさが出ているのかもしれない。
そして、接地面が少ないことのメリットなのかもしれないが、
一番驚いたのが路面からの突き上げがあまりなくて、ものすごくスムーズなこと。
あえて、路面状況の悪い路肩や石畳、あるいはマンホールの上を通過したりしたのだが
すごくしなやかに乗り越えてくれ、オシリにもグリップにも優しい。
これは長距離を走る自分にとっては、疲労が軽減されるという意味でも相当のプラス。
パナの場合は、段差や悪路に対して、硬さでもってガチーンと攻撃的に越えていくのでどうしても反動が強かった。
一方ミシュランはやわすぎて、ちょっとした段差や路面の荒さに明らかに打ち負けてる感じがしていた。
ユッチソンの場合、それらを軽くいなすというか、スル〜っとなめらかに越えるような感じ。
グリップもしっかりしていて、グリップ力をウリにしているミシュランと比べても遜色ないと思う。
ミシュランのようにベタベタとくっつくような感覚はないものの
高速での下りでも暴れるようなことはなかったし、カーブでもしっかり地面に食いついていた。


ただ、メリットばかりではない。接地面が少ないということは、その分バランス感覚が必要。
今まで履いてきたタイヤの中でも、特にフィーリングが違うので、慣れないとちょっと戸惑うかも。
あとはタイヤを使い込んでいって磨耗したときにどうなるか。
先っぽだけがどんどん磨り減っていくことになるので、そうなった場合にどうなるか。
某所のインプレではタテ溝にはまりやすくなるというようなコメントもあったが、
そうなると幹線道路の路肩など怖くて走れない。
あとは課題の耐久性だが、これについてはこれからじっくり走ってみるしかない。
少なくとも5000kmくらいは走りたい。


ところで、せっかく暑くなってから調子よかったのに、
それよりも台風のせいで気温がぐっと下がったことで、
ベストコンディションには程遠い状態になってしまった。
おまけに雨に降られたり、営業キャンペーンの助っ人で大声を出しまくったことも重なって
思いっきり気管支をやられてしまって、息が苦しい。
まるで高所で作業をしているようなしんどさ。
ああ、季節の変わり目はいつも地獄。


走行距離:15.71km
TOTAL:4116.79km