記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

車作夜練

ぱしゃ君から夜練の催促。
年末から続いている燃え尽き症候群でピリっとしない状況が続いていたので
カキオコライドの前に一回エンジンをかけておかないとということで出動。
ジャストタイミングでTTコースが1つ追加されていて、モチベーションも上がり、
早速トライしてみることにする。


19:45にぱしゃ君んちにお迎えに行き、
そこから神崎川安威川沿いに高槻練コースをゆく。
それにしても後ろに着くと、ぱしゃ君の脚の回りだとか走りそのものが
実になめらか〜。とってもクリーミーです。
スルスル〜っとシームレスで巡航速度が上がっていくので、着いていく方は必死です。
それにしてもスラムの変速のバキバキという音は、
絶対何かが割れたか、丸ごと落っことしたかと思うほどでかくてビビる。
北大阪トラックターミナルのところから交通量の多い府道14号を爆走し、
島一の1つ先で左折して高瀬川通りを北上。
TT前に腹ごしらえということで、旧茨木きんせい、現中村商店南茨木きんせいに寄り道。
色々メニューがあったが、今オススメと言う「金の塩」を注文。
鶏塩に魚介系の和風だし。
刻み玉ねぎと大葉の風味がアクセントでとっても上品なお味でした。


↓「中村商店南茨木きんせい」の「金の塩」


さて、腹ごしらえをしたらリスタート。
さすがに冷え込んできました。
阪急茨木市駅まで北上をする途中で、ぱしゃ君のテールライトがトラブルで点灯しなくなり、
自分が後方に下がって進むことにする。
阪急を越えて、府道15号をひたすら北上。
西河原西でR171をまたぎ、その先の名神高速をくぐって徐々に山間へと近づいていく。
すでに周囲は暗くて、寒さが厳しい。
ぱしゃ君は相変わらず、すぅ〜と路面を滑らかに滑っていくかのように加速して
普通に40km近くまで上げて行くのだが、その後ろで自分はヒーヒー言いながら追走する。
安威川をまたぐ辺りから少し上りとなり、旧道と新道のクロスする交差点から上り開始。
ぱしゃ君はいい感じで上がっていくので、おお、これがニューマシンのスペックかと、
TT前だというのに、そこそこ本気モードで追走する。
なかなかペースが速くて、一時3馬身ほど差が開くが、
そこから凌いでスロープで追いついたとたん、何かに乗り上げたような感覚があって、
すぐに前輪からシュルシュル〜と空気が抜ける音!
ああ、パンクだよ〜。
この寒空でリム打ちパンクとはついてない。
すぐに歩道へと逃れて、チューブを交換。
ユッチソン、新品の時は硬すぎて装着に1時間もかかったので相当ビビっていたが、
一度はめるとなじむのか、一発ですんなりリペア完了。
空気を入れてリスタートするがどうもふにゃふにゃと感触が悪い。
スタート地点でもう一回チェックする必要があるがそれまでは
念のため様子見で歩道をユルユル。
大門寺トンネルを抜け、妙なシケイン部分をすぎ、すぐに車作の集落入り口に到達。
ここの横断歩道がTTのスタート地点。
一度ここで小休止の間に、再度前輪をチェックし、水分補給。
電光版の表示は1℃。寒っ。


↓忍頂寺(車作)コースのスタート地点


↓BMC兄弟


ではではTTスタートです。
初だし、暗いし、コースレイアウトはよくわかりませんが、
2.9kmと清滝より300mほど短いのでどうにかなるでしょ。
だが最大斜度17%というのが気になるところです。
とりあえず2人そろってスタートを切る。
スタート直後
ロータリーみたいなところまでは平坦。
そこから一気にスロープの急斜面を上っていく。
早くもぱしゃ君のつぶやき戦術が展開されますが、しっかりとついてくる。
ドンツキで急なヘアピンをくるっとまわると、一気に斜度が緩む。
そこでギアを上げて加速するが、ヴィギンスなみにぱしゃ君がついてくるので
さらに1枚上げたら今度は自分が苦しくなり、ちょっと焦る。
いくらハイスペックと言えど、上りでぱしゃ君に負けるのは困る!
ここはもっとクレバーに、後半勝負で、焦らずぱしゃ君のペースで上がる。
ウネウネと緩い上りを上がっていくと、ぱしゃ君が「もう終わりやんな?」と聞くので
左手に見える車作のロータリーを指して、まだスタート地点見えとるやないかとツッコむ。
少しずつ山の茂みに入り込み、一気に周囲が暗くなる。
路面の具合は少しガタガタしている個所もあるがおおむね悪くない。
ただ少し路面がウェット気味で凍結注意。
次に家屋が見える手前、スタートから約1kmくらいまでは
ぱしゃ君は必死に食らいついていたが、そこでアルパカ宣言が出たので、
それではと、ペースをTTモードにガツンと上げて、一気に先行する。
ぱしゃ君としゃべっていて気付かなかったが、単独になり静かになると、
前輪からシュッシュとかすっている音がする。
どうもホイールがセンターに入っていないのかブレーキに干渉している様子。
レバーを開けると音がなくなり、少し転がりも改善。
斜度はずっとユルユル、多少上ってるかなと言う程度なのでしっかりと踏み込んでいく。
ペース速度は暗すぎてメーター確認できず。
再び周囲真っ暗な区間を抜けると、直線的な上りが登場する。
左手に棚田のようなものを望みながら、ジワリジワリとペースを上げる。
徐々に周囲が開けてきたのだが、この辺りから向かい風がきつくなる。
集落らしいところを、ずっと変わり映えのしない斜度で淡々と上る。
まだ17%らしい上りがないので、最後の最後に来るのかと少し足を溜めながら
スパートのタイミングをうかがっているうちに小学校前であっけなくゴール。
11:20。
ん〜17%なんて激坂あったけか?ちょっと拍子抜けのゴールでした。


↓小学校前のゴール地点


コースとしては距離が短いのもあるし、緩い単調な上りが続くだけなので、
わざわざこのコースのために、車作まで上ってきたいなあとは思わない。
むしろ車作まで上る方がしんどかった気もするし。
どこかへの行き帰りに使うルートとしてもあまり現実的ではないし、
あまり魅力を感じないというのが率直な意見。
まあご近所のローディーさんがせっせと獲得標高を稼ぐには使えるのかもしれない。
まあ、夜中にわざわざ走るこたあないですな(笑)


念のための確認でゴールから先の忍頂寺交差点まで行って折り返したり、
写真撮ったりしていると、悶絶しながらぱしゃ君も上がってきてゴール。
途中でどういう訳か道をロストしたらしい。一体どうやって!?
しかも上りのはずなのに、寒い寒いと凍えている。
聞けば、左手の小指がキンキンに冷えて今にも取れそうだという。
グローブがペラペラなものをしておるからだよ。
50万のバイクを買っちゃうくらいなんだから、ちゃんとしたグローブくらい買いなよ。
上りでそんなに冷たかったら下りでどうなるか知らんぞい。


↓あまりの寒さに凍りつくぱしゃ君


あまり山中でグズグズしていると、どんどん冷え込むのでしばしののちリスタート。
忍頂寺で左折し、府道43号を慎重に下る。
ブレーキを握っても反応が悪いのでおかしいなあと思ったら、
さっき開けたままだったのを思い出し、泉原の信号で一旦停止して締め直す。
危ない危ない。
そこから府道110号をぱしゃ君先頭で下っていくが、寒いのなんの。
なんというか、顔面全体でフリスク食べてコーラ飲んだようなめちゃくちゃな感じ。
鼻取れる!耳取れる!
必死で耐え忍びながら、暗くてスリッピーな下りをどうにか終える。
ぱしゃ君はずっと、家に帰りたい、シャワー浴びたいと亡霊のようにつぶやいているし。
やはり冬のナイト山岳練は難易度高い。
でも、キャノボリターンズの鈴鹿峠越えはこんなもんじゃあなかったんだよ。
豊川でR171をまたぎ、その先の緩く下っている直線部分でぱしゃ君は軽くスプリント。
万博をぐるっと回り、南千里〜緑地公園とつなぐ。
道中はずっとチームジャージのデザインについてあれこれ。
少しずつですが方向性が見えてきました。でも形にするのが大変だな。
帰宅は0:30でした。


年明けから色々あって非常にテンションが低く、
奥さんにも心底心配されるほど落ち込んでいたんだが、
久々にアホなことして少しスッキリした。


走行距離: 65.83km
TOTAL: 178.49km