記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

初春の蝶

土日はお暇を頂いて、今年初のアルプス入り。
まずはご挨拶ということで3年連続3回目の蝶ヶ岳一泊。
上高地は前日まで1週間雨模様だったらしいが、
ちょうど梅雨の晴れ間にドンピシャで、
2日とも、たぶん年間を通じても数少ない完璧すぎる天候。
お向かいの槍・穂高連峰はもちろん、去年縦走した大天井〜常念の並び、
そして松本盆地安曇野の緑グリーンの向こう側に連なる八ヶ岳
そしてそして!南アルプスの明瞭な稜線の端から顔をのぞかせる富士山!
南側は木曽駒、御嶽、乗鞍、焼岳まで、
360℃丸見え状態で大興奮でした。
惜しむらくは2日目はケツカッチンで朝イチで下山したこと。
もう1日伸ばして縦走できればなあ〜。


↓サイコ〜♪


金曜日の仕事終わりで新幹線に飛び乗り、
名古屋で松本行最終の快速に乗り換え、えっちらおっちら鈍行列車の旅。
松本に前ノリしたが、まだ駅のコンコースでの野宿には寒すぎるので
2駅歩いて、漫画喫茶で一夜を過ごす。
シーズン前のアルピコ交通は6時台の便が始発で、
新島々でバスに乗り換え上高地入りしたのが9時前という遅い時間帯。
到着すると横殴りの強風で、ちょっとビビるくらい。
横尾までの道は閑散としたもので、横尾までは1時間ジャスト。
そこから長い長い長〜い長塀尾根のキツい登り。
眺望も何もない樹林帯の急登をひたすら詰める。
2000m付近、長塀山の手前付近からの3kmは残雪がまだしっかり残っていて、
それがかなり腐った雪で、トレースは消え、
時折ズボズボと膝下まで踏み抜く始末で、予想以上に悪戦苦闘。
夏場の自己コースタイムより、1時間も余計にかかって、蝶ヶ岳登頂。
そこからは、目の前にそびえる槍・穂高オンステージで
まさに雲上の天国でございました。
お泊りはもちろん蝶ヶ岳ヒュッテ。
シーズン中なら布団1枚を3人でシェアのところを、
この日は2枚の布団を独占できて快適♪
山上は気温1ケタと冬〜初春の季節なので、それなりに準備と装備が必要だけど
6月は意外と穴場な時期でのんびりするにはもってこいかも?


↓残雪を往く


↓3年連続3回目の蝶ヶ岳


その夜は夜景を撮ろうと、わざわざ重い三脚を担いできたのに、
疲労困憊で朝の3:30まで爆睡してしまう…
やはりチャリンコを自粛して以来の運動不足は明白ダワサ。
それでもどうにか朝焼けショーには間に合い、
完全防寒で朝日が雲海から生まれる瞬間をじっくり味わう。
2日目は風もなく穏やかで、このままもう1日延長して、
北アを満喫したかったのだが、18時までに帰宅厳命のため、泣く泣く下山。
また来るよ~
蝶槍まで少し寄り道をしてから、山々にお別れをして横尾分岐から下山開始。
朝イチでは、日の当たらない樹林帯の残雪はかなり締まっていて、
アイゼン装着の上慎重に下っていく。
2000mを下回ると、雪もなくなり、うっそうとした森を駆け下りる。
横尾からは予定より2本早いバスをターゲットに、いつものハイウェイをかっ飛ばす。
横尾から上高地BTまでの11kmを1時間40分でクリアしたが
残念ながらバスに間に合わず。
快晴の上高地を昼前には離脱し、無事に18時までに帰宅しました。
1泊2日のわずかの山行だったけど、楽しかったなあ。
本格的ではないにせよ雪山気分も味わえたし、大満足。
今年はたくさん登るぞ!


↓北アの朝


↓大パノラマ


<山行スケジュール>
■6/13(金)
19:00新大阪19:52名古屋20:08⇒21:25中津川21:30⇒23:33松本
(名古屋から松本まで3.5h鈍行列車の旅。松本行き最終)
松本駅から徒歩で信濃荒井の漫画喫茶


■6/14(土)
信濃荒井駅6:37⇒7:02新島々駅7:15⇒8:20上高地BT
8:50山行開始⇒8:55河童橋⇒9:20明神館⇒9:50徳沢
(30分休憩)
10:20徳沢⇒11:20小広場⇒11:40徳沢から2km地点⇒
12:20徳沢から3km地点⇒12:40長塀山⇒14:20蝶ヶ岳
昼食後、蝶槍までピストン
17:30夕食、21:00消灯就寝


■6/15(日)
3:30起床⇒6:15出発⇒6:45蝶槍⇒7:00横尾分岐⇒
8:05なんちゃって槍見台⇒9:00横尾9:20⇒
10:00徳沢⇒10:30明神館⇒11:00上高地BT
上高地BT11:30⇒12:35新島々12:52⇒13:21松本駅13:52⇒
16:03名古屋16:11⇒17:03新大阪駅17:05⇒17:10大阪駅⇒17:45帰宅