記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

酒場探訪記 「試」という名のパラダイス

今回は「試(こころみ)」さん単独SPです!


日曜日の山行後、せっかく足を延ばしたので、ついでに姫路駅へ立ち寄り、
お目当ての立呑みスポットへ。
姫路市内で酒類の卸をしている光明兼光本店さんが、
地元の酒の魅力を発信するということで姫路駅に開いた「試(こころみ)」さんです。
地元姫路や灘の酒を中心に兵庫県内の約60の蔵元、
約300種類の酒がラインナップしているという、
酒飲みには全くもって魅惑のパラダイスなわけです!
(ちなみに、奥播磨とか注目の酒がなかったのがじゃんねん)


↓試


さっそく店内に入ると、まずはそのディスプレイに度肝を抜かされます。
ずら〜っと並べ立てられた酒瓶の数々。これを眺めるだけでも十分肴になりますな。
この酒の全てがデータベース管理されていて、注文はタッチパネル方式。
自分でレシートを打ち出して、キャッシュオンするスタイル。
自分の好みの味や、銘柄から好きなように検索できるので楽しい♪
しかも、ほとんどのお酒が一杯90mlで110〜220円と格安!
もちろん大吟醸とか古酒などお高い酒もあるけど、それでも430円とか600円です。
こりゃあ、気をつけねば遭難してしまうぞよ~。
ちなみに、燗はセルフ式。さぬきうどんのセルフは聞いたことあるけど、
こんなの初めて(笑)
アテも種類は少ないが、小鉢が110円〜でそろっております。


↓圧巻の店内


↓兵庫の酒、約300種類がズラリ


↓注文はタッチパネル方式


↓燗セルフ


早速お酒を注文します。
まずは山行でカラカラのノドを潤すフレッシュな奴!ということで、
注目している冨久錦さんの純米吟醸からスタート。
アテにはゆず大根。
ここはお酒が供される際に、その酒の説明書きがなされたカードをいただけます。
ダムカードならぬ酒カード!
これで自分が飲んだ酒も忘れずに済みます。
これもまた試さんの楽しみの1つ。
と、呑みやすさ抜群の冨久錦はあっという間に喉の奥へと浸み込んでいってしまうのでした〜。
いやあ〜うまいねえ!


↓加西は三口の酒、冨久錦 純米吟醸


続きましては、南あわじ市の酒、都美人。
こちらは山廃仕込みをかたくなに守り続けてきたところで、
ここも若い杜氏が蔵入りして注目の蔵元です。
山廃仕込みの味わい深さが、ドド〜ンとダイレクトにぶつかって
最後にそれがひとつに収斂してクククっと染みこんでいきました。
クゥ〜、いいんです!


↓南あわじの酒、都美人


↓都美人 雲のごとく 山廃純米


続いていっちゃいましょう。
イチイチ注文するのが面倒なので、2杯同時にプリントアウト。
あえて新旧対決でそろえてみました。
まずは、「龍力 大吟醸 ドラゴン青ラベル」。
姫路の本田商店が意欲的なチャレンジをしているのがこのドラゴンシリーズ。
特A地区の山田錦を使用した酒はフルーティで、
アル添特有のキレの良さが暑い日にはもってこい!
お次は、伊丹の小西酒造さんの白雪。
こちらは色々と縁があるところで、昔から酒といえば白雪でございました。
その名の通り、これぞ昭和な酒!
キリリと辛口で濃醇な味わい。う〜ん、酒呑んでるぞ酒!


龍力 大吟醸 ドラゴン青ラベル & 白雪 昭和の酒 純米酒


龍力 大吟醸 ドラゴン青ラベル


↓白雪 昭和の酒 純米酒。ラベルが渋かっちょええ〜


ということで、もっともっと長居をしたかったのだが、
山行の激しい疲労と相まって、もうもうヘベヘベで、
これ以上は遭難の危険性が大ということでこれにて失礼!
いやあ、また播磨エリアへ来る際はぜひに再訪いたします。
こういうコンセプト、これだけのラインナップのお店が、
大阪、せめて神戸あたりにあったらええのにな〜。