子連れハイク 黒岩尾根〜最高峰〜有馬
この週末も慌ただしく、かつ体調不良。
土曜日は、毎度の音楽教室。
発表会のアンサンブルは、先週しっかり自宅で練習した甲斐があり、
ほぼほぼ大丈夫。
午後からの水泳はこの時期は寒さのせいかほとんど人がいないので
ストレスフリーで調子に乗って泳ぎまくってしまった。
帰宅後はバタンQ。
日曜日は朝からチャリかお山の予定だったが、
やはり起きれず昼前に起床。
ただお天気もよさそうだし、娘が退屈そうだったので、
自転車で遠出かお山でも行くかと聞くと、迷った挙句お山をチョイス。
バタバタと準備をして、12時に自宅を出発。
お昼からの出発なので、お山は六甲で決まり。
あとはルートだけど、今まで何度か娘も六甲登っているけど、
最高峰はまだだったのでぜひそちらへエスコート。
ただ、この時間から麓から登るとタイムアップしてしまうので、
東おたふく登山口まではバスでアプローチし、
それからちょっと難易度が高いけど黒岩尾根にチャレンジしてみることにする。
次女の誕生で今年は奥さんはそちらにかかりっきりになるので、
長女が暇を持て余さないように相手をするのが今年の最大ミッション。
そのプランの中で、近夏は長女と二人で初アルプスを検討しているので、
そのトレーニングなのだ!
12:40の特急に乗り、芦屋川駅に到着したのが13:04。
ちょうどいいタイミングでバスが来て、東おたふく登山口へ。
下車する時に、運転手から今から山登り?大丈夫?と心配されましたが
無問題。
バスを降りると、風が予想外に吹いていないので、
日差しのおかげで意外と寒さは厳しくない。
すぐに枝道から登山口を目指す。
何人かの下山客にあいさつをしながら、荒れた舗装道路を進んでいくと、
日陰にはちらほらと雪が残っている。
色々とおしゃべりをしながら、土樋割峠まで30分ほど。
体が温まってきました。
さて土樋割峠までやってきました。
ノーマルルートならここから一軒茶屋までは七曲りルートだが
それでは面白くないので、アドベンチャールートである黒岩尾根に突入します。
自分にとってはおなじみの野趣あふれる大好きなルートなのだが
当然小学生の娘にとってはかなりチャレンジしがいのあるコースとなります。
自分がしっかりついているので問題はないけれど、
お互い油断のないように気を引き締めて参ります。
住吉川の上流を渡って目の前のブッシュへと突撃です!
娘を先行させて、後ろを固めながら、急なけもの道を上がっていきます。
踏み跡をしっかりと確認するように注意しながら、
全身を使って娘も懸命に上がります。
そうして尾根に出ると斜度も安定し、
そこからは、とにかく谷側に重心を置かないように気を付けて歩かせます。
最初は恐る恐るだったのだが、
徐々にコツをつかんでテンポよく歩いていきます。
どんどん先へ進んでいくと、日差しが届かない斜面などに、
うっすらと雪が残っていて、それがへばりついて凍結して氷となり
非常に滑りやすい。
自分もこの日はペラペラのトレランシューズでグリップがなく、
娘も普通の運動靴なので、油断するといきなりグラッ!
何度かこういう個所が登場し、
安全のためここで先行を替わって、
手取り足取りサポートをしながら抜けていきます。
ちょこちょこ岩場を抜けたり登ったりする個所もあり、
そこでは背後をしっかり固めながら、基本の三点確保を教えつつ、
手の置く場所、足を置く場所を自分で選ばせて通過していきます。
大人に取っては大した難所ではないけれど、
体格の小さな娘にとっては、結構な難所です。
それでもしっかり目の前の岩に集中しながら、泣き言を言わずに進みます。
えらい!
いくつかの岩場を越え、中間の小ピークからふりかえると、
大阪平野の絶景が見渡せました。
空は澄み渡って生駒山系もくっきり。
娘も感動して、キレイ!キレイ!と大喜び。
少しだけここで休憩を入れて、水分補給とおやつのハイチュウ支給。
↓振り返ると大阪平野
リスタートしてさらに先へ進んでいくと、最大の難所が姿を現します。
10mほどにわたって、ゴツゴツとした岩が転がった急な斜面があります。
傾斜はかなりあり、足元はガレて滑りやすいうえに、
ガケ上部は手掛かりが少なく、
一応ロープが設置されているのだがこれが結構頼りない。
出発前から唯一の懸念がこの個所だったのだが、
ここを抜けざるを得ないので万全のサポートで挑みます。
最初は足場の悪い岩場を一歩ずつ確認しながらあがる。
仕方ないけど、娘が結構岩を転がしてきて体にバンバン当たります(笑)
そこから少しえぐれた格好になっている崖の上部にたどり着く。
設置ロープを持たせるのだが、
怖がって両手でがっしり掴んでしまうと身動きが取れなくなるので
あくまで補助として片手で持つ程度で。
しっかり手と足の置場を指示しながら、体を支えてやってウンショと乗り越える。
怖がらずに集中して無事に難所を乗り越えました。
ヤッター!
難所を切り抜けるとそこからは、
斜度も緩やかにクマササの間を抜けて30分ほどで
一軒茶屋にとうちゃこ〜。お疲れ〜!
時刻は15:20。あまり日没まで猶予はないのだが、
二人ともお腹ペコペコで足もジンジン。
まだ小屋が開いていたので、中でお昼ご飯タイムとします。
二人ともカレーライスを注文。
娘さん、相当お腹が減っていたようで、
「運動の後のご飯は最高やな!」と満面の笑みでカレーをガツガツ。
お山の楽しさをしっかりわかってくれてお父ちゃん嬉しおす。
せっかく最高峰を踏破するので、記念に山バッヂを買ってあげました。
20分ほど休憩したら、いざ出発。
まずは最高峰を踏んで、それから下山です。
凍結具合がちょっと心配だけど、
ルートとしては難易度がないので魚屋道で有馬に降りる最短ルートを選びます。
小屋の人にお礼を言って小屋を出て、道をまたいだら、
トイレの脇から伸びるコンクリの激坂を詰めます。
ここも完全に路面が凍結していて、登りでもツルツル滑る〜@@@@@。
十分注意しながら登っていくと、大阪湾を一望するポイントに出ます。
いやああ〜今日はよく見えます。
娘も歓喜の声を上げながら、自分のカメラでバシバシと撮影タイム。
山上は冷たい風が強めに吹いていて、
撮影を終えたら大急ぎで最高峰の碑の立っているポイントへ移動。
そうして15:45に標高931mにとうちゃこ〜。
やりましたね。お疲れ様です。
ちょうど近くに行ったカップルの人が
シャッター押しましょうと言ってくれたので仲良く2人で記念撮影。
達成感に包まれて満面の笑みです。
しかし、下山するまでが山登り。
登頂はまだ半分に過ぎないから、引き続き油断せずに下るよと言って帰路に着きます。
で、さっきツルッツルだったコンクリ坂に差し掛かり、
油断するなよと言っていた自分の方が足元を滑らせて、
そのまま2mほどコントロール不能でスケートのように滑ってしまいました(笑)
尻もちはつかなかったのでよかったけど、あまりに見事な滑りに爆笑の娘。
で、案の定油断して、今度は娘がズッコケて尻もち。
どうにか茶屋まで下って、そこから魚屋道に入ります。
この道はメインルートで整備も行き届き、道幅も広いので危険はないのだけど
所々でやはり凍結箇所があって、何度も足を取られます。
夕暮れが迫る中、黙々と下山を続けていると、
娘がいよいよ足が痛い足が痛いと連発。
難所も含めて8km近く歩いているのでさすがに足に来ます。
心配をして声を変えるが、自分で歩き通すから大丈夫と真剣な顔で歩き続けます。
ほとんど休憩も取ることなく、有馬まで歩き続け17:15には有馬の町中に到着しました。
一応ヘッデンはもってきていたし、知っている道なので問題ないけど
真っ暗になる前に無事下山できたので大成功でした。
温泉街を抜けて、金の湯の足湯にてしばし休憩。
「生き返る〜!足湯最高!」と言いながら、疲れた足をいやす娘に爆笑。
娘には今しばし足湯に使ってもらっている間に、
自分はバス停にすっ飛んで帰りのバスの時刻をチェック。
17:50に急行梅田行きのバスがあるのだが、
娘は乗り物酔いしやすいのでそれだけ長時間は難しそう。
なので、次の18:00発のJR名塩駅行きの路線バスに乗ることにする。
足湯に戻り、娘をピックアップ。
さらに20分ほど時間があったのでお土産タイム。
奥さんには土産物屋で炭酸せんべいを、
それから長女が赤ちゃんにもお土産をというので
有馬玩具博物館で木製のニギニギを買いました。
定刻通り18時にバスが出発し、30分ほどでJR名塩駅。
そこから電車を乗り継いで帰宅は19:30でした。
帰宅してすぐにお風呂で温まり、晩御飯はお鍋で温まる。
「お風呂もご飯も最高や!またお山に行こうなあ」と言ってもらい
心も温ったかなお父ちゃんでございました。
<山行スケジュール>
12:40阪急梅田駅⇒13:04阪急芦屋川駅13:08⇒
13:25東おたふく山登山口バス停⇒13:45東おたふく土樋割峠分岐⇒13:55土樋割峠⇒
14:25黒岩尾根(中間ピーク)⇒14:50黒岩尾根(ロープ場)⇒15:20一軒茶屋15:40⇒
15:45六甲山15:55⇒16:00一軒茶屋⇒17:25金の湯足湯17:35⇒18:00有馬BS⇒
18:30JR西宮名塩駅18:36⇒19:20JR大阪駅