記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

猫センサー

昨日は発熱で仕事も休むほどしんどかったので早めに就寝。
朦朧としながら眠っているとどこからともなく泣き声が…
ああ、またコハが泣いている、
でも奥さんは起きているから何とかしてくれるやろうと寝る。
するとまた泣き声、でもよく聞いてみるとコハじゃなさそう。
どうやら我が家の甘猫ネルの声。
こんな時間にあんまり鳴かないネルがしきりに鳴いている。
また押し入れに入ったまま出られないのか…
しばらくすると今度はめったに出さないようなか細い声で鳴いている…
どうも様子がおかしい。奥さんも気付いてなさそう…
完全に朦朧とした状態でなんとか起き上がり奥さんに「ネルは?」と聞くが
知らないという…どこで鳴いている…?
すると遠くから「ミャ〜ミャ〜」。
!?もしや!
ベランダの窓を開けたとたん黒い影がびゃ〜っと部屋に入ってきた。
後で聞けば奥さんが20分前に洗濯物を入れるのに開けたらしく、
その間ずっと寒空の下、庭で鳴き続けていたそうだ。
ネルにとってはさぞかし心細い体験だったろうに…
もし朝まで気づいてなかったとぞっとする。


猫の気配には昔からよく気付く。
小学校のころ、飼っていた猫が1週間行方不明になった時も
1km先のどぶ川横の茂みでみつけたことがあった。
歩いていても路地の奥や車の下に猫の存在を感じて、
のぞいてみると必ずいるし。
今回も猫センサーが働いて大事にならずによかった。