記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

自分の走り方について大いに悩む 〜5月の総括〜

4月の伊吹山に触発されて、5月の目標として掲げたのが、
ヒルクライム強化月間。
できるだけいろんな上りを上り、とにかく本数をこなすこと。
もちろんどのTTも全力で。
その結果については、我ながらよく頑張ったと思う。


5月にこなしたTT: 36回(22コース)
5月の走破標高数:12275m
5月の走行距離:977.2km


週末オンリー、しかも雨や不安定な天候が多かった、
パンクもたくさんした、その中で自分の限界に挑戦できたと思う。
正直なところを言えば、5月終盤は疲労が蓄積し、しんどかった。
でも肉体的にも精神的にも強くなれたと思う。
そしてどんなキツイ激坂もしぶとく走れば必ず上れるという、
自信というか、確信というか、そういうものを得ることができたのが大きい。
そして、同じくらいの距離・本数をこなしている他のローディーさん、
この数字が足元にも及ばないくらい練習を日々やっている
プロの人がどんだけスゴイのかを実感できた。そら皆さん速いはずだわ。


収穫の大きかった5月。でも、でもなんか違う。
一言でいえば楽しくなかった。
あえて自らに課したノルマだから、最後まで意地で達成したけど、
こういう走り方は正直、自分のスタイルと違う。
毎回ノルマで走ったり、数値を気にしたり。
人と比べて速いとか遅いとか、強いとか弱いとか。


そもそも速く走ることにそれほど固執しているわけでもない。
それよりももっと遠くまで走りたいし、長く走りたい。
同じローディーでも走るスタイルはいろいろだと思うけど、
スピードより距離の方が自分にとっては大事だったりする。


距離を伸ばすには、速度を上げること、
伸びた距離分を自走して帰れるだけのスタミナをつけること、
そして狭い日本で必ずぶち当たる山間部をこなせるヒルクライム力をつける、
この3つが大事だ。
そのためのトレーニングとして5月のノルマはとても有意義だったが、
この走り方を自分の中で重きを置くというのとはまた違う。


自分の現在のローディー力を常にチェックするのは大事なことだと思う。
伊吹山のようにたまにはイベントに出て楽しく競争するのも楽しい。
ヒルクライムTTだって、上りの楽しさがある。
優勝や入賞を狙っているわけじゃないが、
たまにはみっちりトレーニングするのも大事だろう。
でも一番大事なのは自分の走り方を見失わず、楽しく乗れることだと思った。