記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

のぼうの城

ただでさえ通勤時間が短いのに、最近は電車通勤もやめて、歩きで出勤してるものだから
せっかくの読書タイムがなくなってしまった。
土日は自転車で出かけるし、家ではコハに遊んでもらうので、めっきり本を読むことが減った。


こりゃいかんと、本屋でジャケ買いしたこの「のぼうの城」、時代小説は苦手なのに
どっぷりはまって即読破してしまった。


時は戦国、かの秀吉の小田原城攻め。
秀吉に命ぜられた石田光成は2万もの軍勢を率いて、
武功を立てるため、北条側の支城・忍城に押し寄せる。
向かえるは「(でく)のぼう様」と領民から親しまれた
城主・成田長親率いるわずか2千弱の軍勢。
しかしこの成田家の者ども、ハンパなく強かった!
この城、敵に回したが間違いか?
圧倒的な数の差に、果たして勝機を見出すことができるのか!?


実際の史実に基づいて、個性的なキャラクターたちが実に魅力的に描かれていて、
のっけからどんどん話の世界にのめりこんでいってしまった。
文章もテンポが非常によくて無駄がない。
映画化も決定したみたいだが、人気役者優先でつくって、
下手にこの世界観を壊してほしくないなあ。


のぼうの城

のぼうの城