のぼうの城
ただでさえ通勤時間が短いのに、最近は電車通勤もやめて、歩きで出勤してるものだから
せっかくの読書タイムがなくなってしまった。
土日は自転車で出かけるし、家ではコハに遊んでもらうので、めっきり本を読むことが減った。
こりゃいかんと、本屋でジャケ買いしたこの「のぼうの城」、時代小説は苦手なのに
どっぷりはまって即読破してしまった。
時は戦国、かの秀吉の小田原城攻め。
秀吉に命ぜられた石田光成は2万もの軍勢を率いて、
武功を立てるため、北条側の支城・忍城に押し寄せる。
向かえるは「(でく)のぼう様」と領民から親しまれた
城主・成田長親率いるわずか2千弱の軍勢。
しかしこの成田家の者ども、ハンパなく強かった!
この城、敵に回したが間違いか?
圧倒的な数の差に、果たして勝機を見出すことができるのか!?
実際の史実に基づいて、個性的なキャラクターたちが実に魅力的に描かれていて、
のっけからどんどん話の世界にのめりこんでいってしまった。
文章もテンポが非常によくて無駄がない。
映画化も決定したみたいだが、人気役者優先でつくって、
下手にこの世界観を壊してほしくないなあ。
- 作者: 和田竜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 186回
- この商品を含むブログ (371件) を見る