記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

北摂 乱取り9本

土曜日はいい天気だったのだがあえての休足日。
日曜日の天気を知って奥さんが、ちょっと走ってくる?とありがたいお言葉をいただいたが
家族サービス&買出しをしようと思っていたし、
と晩にひいおばあちゃんの90歳の誕生パーティーがあったので、すっぱりと休む。
その分日曜日走るつもり。天気を詳しく見ると雨の降りだしは午後。
朝早くに出れば大丈夫かな?
山を降りてから平坦帰路でどしゃぶりで降られるのは覚悟して、
とにかくダウンヒルで寒さとスリップの恐怖だけは避けたい。
で、どこに行こうと思案。
六甲は雨が降りだしたらエスケープする道がないし、天気は西から崩れるのでパス。
がっつり上るなら十三もイマイチ。
ということで、久々の北摂ねらい。
北摂は積雪や凍結してるかと思って今年はまだ行ってなかったが、
走っている人がたくさんいるようだし。
それに北摂なら、取りつきまで1時間かからないし、
色々な上りアタックで来て、雨が降り出した時点ですぐにコース変更できるので。


7:00までには出動。
昨晩ローラーを回した成果か足がよく回り、調子はいい。
でもどうもフロントギアの変速がおかしい。アウター→インナーがシフトできない。
というより全く手ごたえがない。いろいろやっているとなんとかチェンジできる。
再度アウターにかけるとそれは問題がない。
でも斜度が厳しくなった段階でインナーに入らないと厳しいので、
再々度がんばってインナーに入れて、今日はアウターなしで挑む。
これは木馬のお世話にならないといかんかも。


今日は久々R110からスタートする。8時にはとりついてスタート。
雨はまだ全然心配無用。
平均20kmでぐんぐん行く。いい感じ。時折ダンシングを織り交ぜて。
ユニバーサルのところ信号出来るのね。
途中点滅信号の所で、FELTやCEEPOなどの4人組みのトレインに追いつく。
ゆっくりめのスピードみたいだったので、ご挨拶をして追い抜く。
ここでちょっと早めにペースアップ。
泉坂の信号につかまる。む〜。
再スタート後、後続が気になりスパート。
今思えばペース乱さずキープで行くべきだった。
しんどい多留見峠をダンシングでこなし、ゴールまでスパート。
アウターに入れられないのが苦々しい。
31:55。
30分切るつもりだったが甘かった…


休憩なしでそのまま下る。休憩なしで金石橋まで行き、
そのまま妙見スタート。実に久々でワクワク。
最初のきついところが勢いがなく大丈夫かと思ったが、
集落を抜け、一つ目のピークまでの区間が、
以前より斜度がきつくないなと感じれるほど順調。
こんなに緩かったか?
疲れを感じることもなくピークに達し、下り高速区間必死に回す。
前傾姿勢を取って40kmオーバーで駆け抜ける。
再度の上り、ヘアピン抜けてくらいから厳しくなってくる。
それでも残りの力を絞ってスパートしてゴール。
25:51。
うむ〜25分切るつもりだったのだが。手ごたえはあったが、最後の部分が。


↓久々の妙見。空は暗い


売店で久々の饅頭を買い食べる。グズグズしてられないのですぐに出動。
そのまま野間方面へ下る。
下ってる途中からポツポツときたので、大ケヤキまでいかずGSから取って返しTT。
雨が徐々に強くなってる感じだったので、必死で回す。
途中まではいい感じだったが、減速帯のあるところらへんでバテる。
ヒ〜ヒ〜言いながらゴール。
16:12。
やっぱ休憩らしい休憩なしで3本目はきついね。


そのまま下ってR423に合流。雨が降っているのでTT終了のつもりだが、
どこから帰るにしてもTT1本しないと抜けられない。
と余野まで来ると雨が止む。
西の空を見るとまだ向こうの山まではっきり見えるので通り雨と判断。


とりあえず、R110北側をやっとく。
ご丁寧に2つとも信号にかかる。む〜。
それにしてもダンプカーが積土を全部こぼしていったんかいなと思うぐらい
路面状況がひどい。土で真っ茶色。
タイヤに砂利がいっぱいついて走りづらい。
2つ目の信号抜けからラストまでスパート。
9:03。


とまらずそのまま下る。こちらはまだ路面がそんなに濡れてない。
その上やっぱりパナレーサーのグリップ力を再確認。
泉原まで下って信号で5分休憩。その間に空模様を見る。
まだ雨は大丈夫そう。
ここからは上りたいコースの優先順位を考え、途中で降りだしたら中断という作戦にする。
とりあえず天狗岩はチャレンジしないとね。
スタート後は順調、新しく敷かれたアスファルトも走りやすい。
でも問題はその後の竹藪区間。そこが一番路面が荒れてる。
ここも早く敷き直ししないかな。
12%の激坂から右折して久々の16%に戻ってきた。前ほどきついと感じず。
このコースは木々が多いのでほとんど路面がドライで走りやすい。
ニセ天狗くらいから斜度が緩むのでペースアップ。
でも天狗岩手前からハンガー気味で力が入らない。
ラストもがけるだけもがいたがきっつかった。
22:42。
本日一番きつかった。ヘロヘロです。


本当におなか減ったので、霊園の中央休憩所で小休憩。
ホットコーヒーと饅頭を買って休憩。ついでに軽量化も済ます。
そうしている間に雨降るかと思ったが、さっきより雲が薄くまだ大丈夫そう。
ようやく午前が終わる頃りだし、今日は足がまだ残ってる。
六甲修業で間違いなくスタミナがついてる。
休憩後、高山方面へ下る。
今日はさすがにこの時間はだれもいない。
金石橋まで下って、R423を南下、箕面グリーンロードまでかっとばす。


2回目、実に久々の五月山北。
有料道路と別れて、上って行く。
高度を上げるに従って、西側の景色が広がってくる。
妙見はもちろんその奥の山々もまだうっすらながら見えるからまだ天気はもつだろう。
あれが雲海みたいに広がりだしたら瞬く間に雨になる。
何箇所か冬の間に斜面が崩れたのか、ブルーシートがかかっている。
ちょこちょこと石が落ちているので慎重に避けながら上る。
明治の森が見えると今度は大きく右カーブで回り込む形になる。
そこでいきなり前方の茂みがガサガサ言うと思ったら
鹿の群れが4,5頭横切って行った。いきなりでちょっとびっくりした。
道が回り込んで、石垣のピークを過ぎたらラストスパートしてゴール。
20:36。
欲を言えば20分切りたかった。でも満足。


休憩なしでさらに少し上る。上りながら西の空をチェック。
さっきより雲が垂れこめている。もってあと1時間てとこか。
ダムまで下って、すぐに折り返しTTスタート。
序盤の下りから一気に斜度が上がるところが一番きつい。
右へカーブしてストレート上り、そこはダンシングでいい感じだったが、
左へ回りながらのラストの区間が疲れた。
10:11。
自己ベストを考えると悪くないけど10分切りたかった。


再び下って、どうしようかと思ったが、分岐で左折、高山方面へ。
腹が減ったのでポッケにある最後の補給品SOYJOYを食べながら進む。
それにしても今日は良く食べれる。エネルギー補給が上手くいってる。いいことだ。


北摂霊園TTいきまーす。
最初の10%はどうってことない。
分岐を直進してからの12%が回らず時間がかかってしまったが、
そこを耐えさえすれば、ヘアピンを曲がって後は緩い。
補給をしたとこなのに腹が減りだし、ラストピークまでがしんどい。
上って下ってゴール。
13:12


これはちょっとちゃんとした休憩を入れないといかん。
再び休憩所へ。
するとおばちゃんが、「あれさっきも似たような人が」
「はい、さっきも来たけど、また来ました」
「あれ〜」
とびっくりされた。というか不思議そう?そらそうか。
で、カップめんを売っていたのでお湯を入れてもらう。
暖かい。ありがたや〜。
補給&ストレッチしながら休憩。
ぬくくなって、しばらく動きたくない。結局20分も休んだ。
この間に雨降りだせば帰れると思ったが、降らない。
今まで上って来たのが、8コースだったので、
じゃあきりよく10コース!と気合を入れなおす。


↓この状況でのどん平衛のうまいこと



再び高山方面へ下り、金石橋。
折り返して高山TT。
と、いきなり雨が降り出してくる。おいこのタイミングでか。
上らな帰られへんやん。
必死で上る。まだ木が多いところがあるのでそんなに大丈夫か。
段々畑が見えてきた頃からスパート。
10:13
自己ベストは無理だったが、悪くない数字。


ひとまず公民館でいったん停止し、着こむ。
着こむと言ってもウィンブレのみ。一応ある程度は水をはじいてくれるが
途中からびちゃびちゃになるだろう。
あわてて再スタート。路面に水たまりができる前に山を下りないと。
もう上りらしい上りはないのでアウターに入れて回す。
通り雨を期待したが、これはもう本格的だ。
ダム分岐前のトンネルを抜ける頃にはいっそう雨脚が強まる。
箕面の滝方面へ曲がり、慎重な下り。
なにしろ眼鏡が曇って前が見づらい。
駐車場あたりで一旦雨脚が弱まったので一安心かと思いきや
TTゴール地点から再び雨が強くなる。
本当は10コースやりたかったがこうなっては仕方がないので断念。
なんとか無事に下りは終わり、あとは最短ルートで家路を目指す。
途中から案の定上着の中まで雨が染み冷え出す。
でも必死に回しているので体は暑い。
まさに”ひやあつ”状態。途中からなんだかおもしろくなってきた。
ただ信号とかで止まるともう寒くて仕方がない。特にグローブ。早く脱ぎたい。
16時前にようやく帰宅。
ビッショビショだったので、自転車を入れたらすぐに全裸に。
風呂を入れてザブ〜ン。芯から冷えた体を温める。
生き返る〜。あまりに心地よくて、1時間も入ってたら、奥さんに心配されてしまった。


それにしても今日は完全に天気を読みきって思った以上に上れて大満足。
単に高度を稼ぐだけなら同じコースを何本もピストンしてこなした方が
よっぽど効率的だろうけど、タイム更新&モチベーション維持が可能なのは
せいぜい3本連続までだろう。それじゃああまり面白くない。
逆に1日に1本だけ上るというのはいかにも練習ってかんじで物足りない。
(時間がない時は上れないより上った方がいいけどね。)
その点、やっぱり今日みたいにたくさんのコースをめぐって力試しする走り方が
冒険的で一番楽しいなと再確認。
それができるだけのスタミナも付いてきたし。


走行距離:118.31km
TOTAL:6715.5km