記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

「茄子 アンダルシアの夏」

ずっと観たかったのだがなかなか機会のないまま放置してた映画。
先日BSが視聴可能になって、番組表をみたらグッドタイミングでやってた。ラッキー!
評判どおりのすばらしい映画でした。
まさに自転車好きによる自転車好きのための映画。
もっと早く見ればよかった。


まずなによりプエルタが物語の舞台というのがいい。
荒涼としたアンダルシアの大地に照りつける太陽。
丘を越えて姿を現したのは堂々そびえる巨大な黒牛の看板。
それだけでももうシビれます。


そして、ディティールがリアルなのがいい。
横風を受けて斜めに広がるトレインの動き、
自転車レースのTV中継の見せ方、
下りに入った途端に流れ出す背景。
ラストのスプリントのもがきで、画が手書きチックに荒れる辺りが
そうそう!まさにそんな感じ!
他にも市川さんの解説が入ってたり、自転車好きにはたまらない。
製作されたのが03年ということもあり、
登場するチーム名が、90年後半に実際にツールで活躍していたチーム名をもじってて面白い。


エンディング、忌野清志郎が歌う「自転車ショー歌」もいい!
なるほど、なるほどと聴いていたら、横から嫁さんが
「あんたが毎日自転車の話ばっかするから、
この曲の意味が全部判るようになってもたわ」と一言。
恐るべし嫁。


茄子 アンダルシアの夏 [DVD]

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