記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

ワールドカップ、ここまでの雑感

ワールドカップ直前まで全然燃えていなかったのに、
今や深夜まで中継を見て、毎日ハード。
徹夜なんてもう翌日のダメージが大きすぎる。
だって30台だもん。若くないもん。
大会前に燃えてなかったのは、日本代表のデキがよくなかったのもあるけど、
応援している国(スウェーデンチェコクロアチアアイルランド)が
ことごとく出ないからっていうのもあった。


1次リーグ。南米チームの躍進と開催大陸のアフリカ勢の不振が象徴的。
もはや現代サッカーが個人の身体能力だけではどうにもならないものだということを示しているのか。
サッカーはタクティクス。
世界のメディアも「番狂わせ」「サプライズ」といった形容をしているけど
今の所勝ち上がった面々を見ると非常に非常に順当な大会だ。


フランス。
無様な茶番劇は大会前からで、やっぱりな結末を
互いに擦り付け合うためだけに出てきたようなもの。
まあ、その前にそもそもアイルランドが出るべきだわな。
イタリア。
王様トッティの代表引退。ブッフォンピルロの負傷などで万全ではなかったとはいえ
何だかんだ1次リーグは突破してくるだろうと思ったが、W杯はそれほど甘くない。
イングランド
こちらもファーデナント、ベッカムと負傷。頼みのルーニーも不発で
見るべきところがひとつとしてなかった。
テストマッチで日本が勝ってあげてたらよかった?
これらの残念組に共通するのは”世代交代”ができず、
結局経験豊かなベテランに頼りきったチーム編成になってしまったことだろう。
フランスは、ジダンを失って以降迷走を続け、
ビジョンなきドメニク監督は、目先の勝利にこだわったために育成を怠った。
イタリア、イングランドも今まさにフランスがたどった道を追走しようとしている。
これらチームの早々の退散は、むしろ順当すぎで、
ふがいないベテラン勢に代表引退を正式に突きつけるためだけの大会となった。


上の3チームの状況とは異なり、実は一番のサプライズだったのが
ドイツの躍進。
皇帝バラックをケガで欠き、クローゼは今期大不振。
もちろんカーンもレーマンもいない。
これでは満足な結果は難しいだろうと思ったら、救世主オジルの登場。
見事に若返りしたチームは、スピードと躍動感に満ち、見ていて実に爽快。
イングランド戦。世紀の大誤審で騒がれているが、
あのゴールが認められていたとしても、ドイツの圧倒的な優位は変わらなかったはずだ。


さて、いよいよ今晩はパラグアイ戦だ。
日本が日本らしさを貫けば勝てる相手。
これをきちっと勝って、次ポルトガルorスペインに勝つことが
初めて世界に向けてサプライズを届けることになる。