記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

師走の別れ

火曜日、義祖母が亡くなられた。歳を越したらすぐに91歳の誕生日だった。
奥さんと知り合ってからのお付き合いだからかれこれ10年近く。
元気で、よく食べるかわいらしいおばあちゃんだった。


日曜日、胸騒ぎとまではいかないが、何かいつもと様子が違って、
予定していたロングライドをキャンセルして家でダラダラしてたら、
義母から緊急の電話で呼び出された。
おばあちゃんの様子が悪いから病院へ連れて行こうとして、
背負おうとしたらぎっくり腰になって動けないというものだった。(義母は圧迫骨折してた)
急いで家に急行し、義祖母につきあって病院へ直行した。
容体がかなり悪いらしく、担当医から説明を受けてから、強い口調でこう言われた。
「時間がありません。延命措置をするのか、このまま経過を見るか、ここにいるあなたが決めてください」
自分も身内のひとりではあるが、そんな重大な決断を下せるわけがないし、自分が下してよいものでもない。
でもそれを下せる人間がほかにいないという状況で、正直パニック状態だった。
そのせいかもしれないが今週はほとんど眠れてない。
でも、そこは最期まで気遣いのできるおばあちゃんで、
なんとかその場はピンチを脱し、みんながちゃんとお別れをする時間をつくってくれた。
おばあちゃん子だった奥さんに看取られて、眠るように亡くなった。


人とお別れをするというのはとてつもなくエネルギーを使うものだなあ。
明日最後のお別れに行ってきます。