記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

パンを焼く

地震と前後して、39度の発熱。
喉も痛くないし、鼻も通っているのだが、なぜだか熱が引かない。
おまけに全身じんましんが出て、全身を針で刺されているような感覚で全く熟睡できず。
月曜日が締め切りだったので、這いつくばって毎日出社し、
必要最小限の自分の仕事をこなして、命からがら帰宅。
衰弱しながら、土日はただ被災地からのニュース映像を見て過ごす。
なんとか締め切りの責務を果たし、翌日大きな病院にかかり、
薬処方してもらってようやく回復の兆し。
よくわからないけど、タイミングがタイミングだったので、
心身ともに相当ショック状態でした。


そんな状況だったし、被災し貧窮している方々を思うと後ろめたい気持ちもあったが
奥さんと娘へ3/14のホワイトデーのお返しとしてパンを焼いた。
レシピはあの『カモメ食堂』と同じ、シナモンロールです。
(ただしカルダモンがなかったので、代わりにしょうがすりおろしを入れた)


こんな時に何やってるんだと思う人もいるかもしれないが、
こんな時だからこそ、大切な人に心を込めて料理を作るという作業が、今の自分には必要だったし、
奥さんと娘にも家族の絆を再確認して欲しかったので。




【カモメ食堂のシナモンロール(12〜15個分)】

<材料>
A:強力粉 600g
  牛乳  380cc
  バター 60〜80g(溶かしておく)

B:生イースト 30g(ドライイーストなら12g)
  グラニュー糖 150g
  卵 1個
  カルダモン 小さじ1/2(なければ同量のショウガすりおろし)

C:バター 40g(溶かしておく)
  グラニュー糖 60g
  シナモン 適量

D:卵 1/2個
  粒状の砂糖 適量<作り方>
①大きめのボウルにAを入れホイッパーですり混ぜる
 ドライイーストの場合は60cc程度、40度くらいに温めた牛乳で溶いて
 2〜3分置いてから、他と最後に混ぜる

②①に牛乳を入れよく混ぜ、粉を2〜3回に分けて手でこねながら入れる
 全体が馴染んでからバターを少しずつ入れよくこね混ぜる。
 滑らかに丸め、ふきんをかけて暖かいところに置き、
 30〜40分ほど一次発酵させる(2倍くらいの大きさになるまで)

③発酵した②を2つに分け、空気を抜きながらめん棒で伸ばす
 20x35cmくらい(まな板1枚分くらいの大きさ)

④Cの溶かしバターをハケでタネ全体に伸ばし(上下の端は塗らずに残す)、
 グラニュー糖とシナモンを全体にたっぷりとまぶす。
 タネの左端からキュッと巻いていく。(葉巻のようにする)
 最後はつまんでまとめそこを下にして置く。
 
⑤ナイフで扇型になるように端から斜めに切っていく。
 (1本巻きを5,6等分ほど)
 切ったものの細い側を上に向け、中心に親指を入れながら外へ広げ形作る。
 オーブンシートを敷いた鉄板に乗せふきんをかけて10分置く。
 オーブンを200℃に余熱しておく

⑥10分経ったらタネにハケで卵を塗り、砂糖をまぶし、
 オーブンに入れ温度を180℃にして、6〜7分。
 一度開けて前後を入れ替えたりしてさらに5〜6分。
 後は焼き具合を見ながらそれを繰り返して完成。