記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

舞洲クリテ、魔のコーナー 考察

舞洲クリテ、最大の難所、最終コーナー。
今後もクリテにでるならば、勝敗を左右するこの難所を研究しないわけにはいかない。
ここは連続コーナーで、手前の第3カーブの入口からシームレスで展開していて、
裏ストレートからの突入速度と角度⇒
第3コーナー出口での角度=第4コーナー侵入速度・角度⇒
第4コーナー立ち上がりの加速
⇒メインストレートの速度
と、全てが連動しているので、速度・角度を間違うと、
コースの半分の勢いを失うことになりかねない。
この連続コーナーをできるだけ減速することなくスピードに乗ったまま抜けたいところだが
オーバーペースで回ろうとすると、必ずアウトに膨らんでしまい、
結局出口での立ち遅れ、メインストレートで伸びないという、より大きなロスに繋がる。
かといって、減速しすぎてしまってもダメ。
35kmから40kmまで加速するより30kmから40kmに上げる方が、
当然、足も使うし、加速時間がかかるわけで、しんどくなる。
それが1回ポッキリなら構わないだろうが、これが計12回。
無駄にスタミナを削られるわけにはいかない。
速すぎても遅すぎても、バランスが悪い回り方では落車や追突というトラブルを招くことにもなる。
人によって、状況によってベストのラインは違ってくるが、
スピード維持や最短距離で回るということではなく、
スムーズに回ることを意識するのが結局は一番ロスが少ないように思う。


応援に駆けつけてくれたkurubiさんが、
問題のコーナーを通過するところ動画で撮ってくれていて、
kurubiさんからOKをいただいて動画を転載させてもらいます。(THANKS!)
レース中ではなく、試走のときのものです。
11秒と短いですが、ぱしゃ君とのコーナリングの違いがはっきりわかり、
かなり勉強になります。
(2人とも遅いので他の人の参考になるかはわかりませんが)



まずは動画から見える2人の違いについて。
まず自分の場合、コーナーの手前でブレーキングをして、
コーナーをなぞるようにまわりながら、
コーナーの途中の段階からペダリングを開始しています。
こう見ると自分が早めのブレーキングを意識しているのがわかります。
それも減速はそのブレーキしたスポット1回で終わらせて、
減速している区間をできるだけ短くするため、しっかりめに減速しています。
そうすることで、コーナーの途中でもコントロールがきくので、
回りながらペダリングして加速を開始、
ストレートで安定した時点ですでにある程度のスピードに復帰しています。
立ち上がり重視のコーナリング


一方ぱしゃ君は、コーナーの入りのところではある程度スピードがありますが、
コーナーから大きく外側にふくらんでいて、
しかもコーナーを抜けきるまでペダリングが止まっています。
簡単に言えば、ぱしゃ君は連続コーナーにオーバーペースで突っ込みすぎている印象。
まあ、裏ストレートでスピードが乗っているので、
できるだけ減速したくないという心理は充分理解できるのですが・・・
ペースが速いだけでなく、無理に内側を攻めすぎていることで、
バランスをこらえきれずにアウト側にふくらみ、その都度減速で調整が必要になって
コーナーの間ずっと減速しないといけないという、
全てが後手後手に回っているなあという感じです。
結果、加速が遅れることで、コーナーの入りの時よりも2人の差は大きくなっています。
きっとぱしゃ君の方が減速する幅が大きいはずで、それを加速で取り戻すための消費も多いはず。
これが12回繰り返されると、単純に膨らんでロスしたというささいなものではなく、
レース全体でいえば蓄積される疲れや、最終的な差は取り返しのつかないものになります。
そして、このオーバーペースの走りは、コーナリングのコントロールができないので
オーバーランや落車の可能性が非常に高くなる。
後で聞いたら、この区間で内外に置いてあるポストや、他のローディーに何度も接触しかけたらしい。
コーナーではある程度の減速は絶対的に生じることなので、
同じ減速をするならば、自分がコントロールできる状態、
コーナーの立ち上がりでの加速に優位な状況を作り出せる状態で回るのが得策だと思うし、
ロケット発射での加速がせっかく得意なのだから、
ぱしゃ君は立ち上がり重視のコーナリングを体得した方が有利だと思う。


まあ、自分がコーナリングがうまいと言うわけでは決してないんだけど、
少なくとも自分とぱしゃ君に限っていえば、この差は別の意味で深刻。
なぜなら、もし自分が曳いている場合なら、ぱしゃ君に対して、
毎回このコーナーでアタックをかけている状態と同じで、
逆にぱしゃ君が曳いている場合は、ラインが交錯しているので、接触・追突の恐れがある。
つまりトレインを組んでローテで回すという作戦がとれないのだ。
とにかく練習するしかないね。


↓図は、走ったときの印象と、画面からアバウトで割り出したラインです。