記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

トロッフェバラッキ2011 with Kurubi教官

無事に4時間ソロを完走したものの、予想した以上に疲労が蓄積し、
立ち上がるのもままならない状況。
しかし時間は待ってくれません。
補給やらトイレやらしている間にあっという間に集合時間。
すっかりリラックスモードで軽口をたたくぱしゃ君を恨みながら、
覚悟を決めてスタート地点へ移動。いよいよ死地へ向かう。
相変わらずスタート地点は異様な緊張感に包まれている。
集合した面々のほとんどはこのトロッフェ一本の猛者たちで、
そのいで立ちは、いかついTTバイクに、いかついディープリムホイール、
角付きにピチョン君なんてざら。しかもみなガタイがゴツイ。
あかん、2年連続場違いなところに来てしもた。
雰囲気に飲まれて、もっかいおトイレに行っておく。
戻ってくるとさらに人が増え、明らかに去年よりも参加チームが多い。
よく見渡してみると、木馬チームがチラホラ。うむ〜負けられぬ。
近くにいたT中&K本ペアにご挨拶。
20秒おきにスタートが続き、60番目の自分たちの出番。
kurubiさんもさすがに緊張の面持ち。
とりあえず事故らずに完走を目指しましょうと
がっちり握手していよいよスタート。


当初の話では1周目は初走のkurubiさんがコース感覚をつかむまで
自分が曳く予定だったが、
あまりに自分が疲労しているのと、
多分走りたくてウズウズいているのでkurubiさん先頭で進む。
ああん、もうしょっぱなのシケインの上りでもう帰りたいワー。
とか言うてる場合ではない。
いよいよ満を持して解き放たれたkurubiさんの軽やかなぺダリングに食らいつかないと!
西ストレートを38kmペースで進み、スプーンカーブもダンシングで進む。
今の自分にとっては恐ろしく速いペースだぜい!
でもこのまま終わりまで曳かれ放しというわけにもいかないので
ヘアピンの手前で先頭交代。
下り、コーナリングというところで自分の方が得意ということもあり、
kurubiさんがちょっと離れる。その間にちょっと休ませてもらって、
再びデグナー明けから先頭交代。
さすがにメインストレートのところだけは勘弁してもらって
25km以下のペース。
それでも今の状態ではいっぱいいっぱい。
でもこの区間疲労すると他の区間全てに響くので我慢我慢。
結局あとでデータを見たら1周目は
4時間ソロのファステストラップと同タイムの9:15。
のっけからスパルタな教官です。


↓序盤から苦しい展開


だいたいスプーンカーブからデグナーの明けくらいまでを自分が曳き、
残り区間をkurubiさんが曳くというスタイルを確立して進む。
1周してだいたい様子が分かったkurubiさんが徐々にペースをあげ始める。
練習の時は厳しくても、離されてもキバっていたが、
本番では少しでも2人の間に差が生じればかなりのロスになるだけなので
恥も外聞も捨てて「ペースダウン!」とか「千切れてます!」と必死で声掛け。
上りの区間の入りや、遅い人を抜くとき、先頭交代の時など
少しダッシュをかけるような場面でイチイチ遅れる。
あとは早い他チームや8時間の先頭集団に遭遇するとkurubiさんのペースが無意識に上がる。
kurubiさんの小ダッシュに対する反応が自分が思っているよりも2,3テンポ遅い。
ジワジワとペースが上がるのには対応できるのだが、
急なペースアップにはどうしてもついていけない。
いったんわずかな差が生まれるとアタック気味に足を使って
真後ろまで追い上げないといけなくなり、それを繰り返すうちに足が攣り気味になってくる。
最初の3周は休み明けということもあって体がいうことを聞かずかなり辛い感じだった。
まだ半分も終わってないのかよ〜。
それでもピットレーンから応援してくれるウメ夫妻にはまだ応対できる状態。
(おい!ぱしゃはどこいった!?)


↓余裕しゃくしゃくのkurubi教官についていくのが精いっぱい


4周目くらいからそろそろ記憶がなくなる。まだ半分も終わってない・・・
そして内腿がなんども攣ったような状態が続き、非常にツライ。
5周目に入ったところで、補給タイムを要求。シケイン抜けで大急ぎでジェル&スポドリ
ゴリゴリとおそろしい地鳴りのような音を響かせてあっという間に追い抜いていくチームもいれば
自分立ち寄りも少し若いゼッケンのチームと併走するようになり、
そこに負けたくないという気持ちを奮い起こしてなんとか持ち直す。
自分がロックオンしたチームは下りは速いが上りが遅いようで、
スプーンカーブで気合を入れて引き離す。
そんなこんなでkurubiさんにも熱が入って、西ストレートなどは45km近いペースで
ほんまに死んでまうわ。


↓まさに死闘(kurubiさん写ってないけど千切れてるわけではなく横にいますあしからず)


残り3周くらいになってようやく終わりが見え始め、
このままのペース維持はなんとか持ちそうだが、これ以上上げるとヤヴァイ。
たぶんゴール地点で腰から真っ二つになってるとオモイマス。
9周目に入って少し雨が強くなってくる。
kurubiさんにもスリップ注意と声をかける。
と、ヘアピンカーブで直前にいたチームの先頭走者が落車!やべー、こえー。
S字カーブのところが前方にバラバラと渋滞が起こっているので回さず
風よけ効果で時速を維持。
雨で慎重になったせいでリザルトを見るとこのラップだけは少しペースが落ちている。
9周目の終わり、ピットレーンのぱしゃ君にゴール地点でカメラをお願いして最終周へ突入。
最終くらいは振りしぼりたかったがもう限界。
最後は2人で手を取り合ってゴール!やった〜!もうペダル漕がなくてもいい〜!
解放!解放!
いやいやkurubiさんに感謝感謝です。事故もなく無事に今年も完走できました。
もうダブルブッキングは二度とやらんぞ〜。
数字だけで見ると、4時間ソロでの10周タイムが1:38:58.9なので、
トロッフェの方が1分半遅い・・・これはもう完全に午前中の疲労のせい。
純粋にトロッフェだけで挑んでいれば、全周回9分台まででまとめて1時間30前半ではいけそうかな?
まあタイムはどうであれニコイチの連帯感、一蓮托生の感覚が味わえて
やっぱりトロッフェはおもろいなあ。


歓喜のゴール


<リザルト>
1周目 9:15.6
2周目 9:41.7
3周目 9:52.6
4周目 10:02.3
5周目 10:19.2
6周目 10:13.6
7周目 9:51.5
8周目 10:11.7
9周目 10:37.4
10周目 10:07.0
通過タイム 1:40:12.639
平均ラップタイム 10:07.027
平均時速 34.85km


ゴール後、タグ回収のところでT中&K本ペア、miji&はっせさんコンビにご挨拶し
しばらくピットで放心状態だったが、
8時間が終わる時間の前に駐車場を脱出すべく支度。
ピットでウメ夫妻、駐車場でkurubiさんと別れ、とりあえず車を出す。
鈴鹿市内の大渋滞を抜け、高速に乗るがやはり眠気に勝てず土山SAでしばし仮眠。
1時間半して復帰して無事に新大阪着。
河童ラーメンで祝杯をあげて終了。