記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

自走しまなみライド 第4区間(高松〜ジャンボフェリー〜神戸〜無料湾岸〜大阪)

話はいったん年末にカムバックします。
早朝5:45、高松港。出航時間となり、ジャンボフェリーに乗り込みます。
マシンを固定して、客室へと上がる。
いつも帰りは、雑魚寝する大広間ではなく、
洋室の角にある4人掛けのチェアのところに陣取る。
定位置を確保したら、まずは腹ごしらえ。
売店へ行き、香川で食べれなかったうどんをここで食すいつものパターン。
買ってきたビールとともに、甘めに味付けされた肉うどんをいただく。
讃岐っぽさは置いといて、意外とウマイ。


↓肉うどん580円でカンパイ


腹をひとしきり満たしたら、テーブルへと戻り、あれやこれや荷物を整理して
そのうちに急激な睡魔が襲ってきて、そのまま死んだように眠る。
どのくらい経ったのか、ブハァっと息継ぎをするように目覚める。
すでに窓の外は明るくなっていた。
慌てて、様子を見にデッキへと上がると、進行方向右手に大きな島が見えてきた。
どうも淡路島のようである。
ジャンボフェリーは瀬戸内芸術祭2013に合わせて、
至る所ヤノベケンジ一色なのだが、
屋上デッキにはトらやんが巨大な船長ということで鎮座しています。
それをちょいと見に行ったり、洋上からの景色を見たりしているうちに、
いよいよ明石海峡を通過します。


↓洋上で朝を迎える


↓ヤノベ仕様のりつりん2。ジャンボ・トらやんでおま


ちっぱい山発見


いつも深夜便で行動しているので、ここを明るいうちに通過するのは新鮮でした。
フェリー旅のハイライトを逃すまいと、吹きすさぶ潮風に耐えます。
そうしてフェリーは無事に明石海峡大橋尾の下をくぐっていきました。
今回はたくさんの橋を渡り、瀬戸大橋のたもとにも寄り、
そうして明石海峡大橋もくぐり、まさに橋づくりライドとなりました。


海上交通の要所、明石海峡へ入る


明石海峡大橋キタ〜


↓大橋の蛇腹


↓とりあえずポーズ


明石海峡大橋をくぐるといよいよ神戸市に突入。
素晴らしいお天気で、朝日を浴びた神戸の街並みの奥に、
すうーっと六甲の山並みが続いていくのがはっきりと見て取れます。
さっそく山座同定してみますと、垂水から須磨にかけて山の始まりがあり
左から鉢伏山、鉄拐山、横尾山と続いていく。
ここは秋に家族で歩いた須磨アルプスのある一帯。
そこから神戸市内の裏に再度山と摩耶山と連なっていく。
海から見る六甲のお山もまた格別である。 


↓3つのお山。左から鉢伏山、鉄拐山、横尾山


↓神戸の港町が見えてきました


そうして到着10分前にいつものテーマ曲が高らかと館内に響き、
車両甲板に降りて、マシンをピックアップ。
接岸作業のデカい音と衝撃を感じながら、上陸を待つ。
そうしてそうしてようやく神戸港に降り立ったのが10:30。
いよいよ帰ってきました!太陽がまぶしいぜ!


↓もうすぐ到着


↓サンクス♪ジャンボフェリー


さてさて、気分良く走り出したものの、体は嘘はつきません。
サドルにまたがった瞬間から、ケツは悲鳴を上げ、
脚は鉛のように重たく言うことを聞かない。
全身を駆け巡る激しい痛みと、えも言えぬ倦怠感になすすべなし。
普通であればR2をぶっ飛ばして、どれだけ遅くても2時間あれば大阪にたどり着くが、
しかし、昼間のR2のトラフィックに対応できるほど集中力がないし、
おまけにローディーさんと遭遇したらいやだし
(バトルになるのも嫌だし、ごぼう抜きされるのも嫌ヨ)
ということで、時間はかかってもいいから、ゆっくりと、
トラフィックのストレスの低いところを選んで帰ることにする。
で、またここで遊び人の心が騒いで、それならいっそ、
この間走った無料湾岸で帰って、今回はトコトン橋づくしで締めようではないか!
これはいいアイデアだと、そちらに舵を切る。
全く瀕死なのだか元気なのだか我ながらよくわからないなあ。


フェリー乗り場のある第3突堤からすぐ右折し、ポートライナーをくぐって、
交通量のない港湾地区を進む。
ポートアイランドへ続く港島トンネル(自転車通行不可)の入り口をスルーして、
そのまま直進すると、摩耶大橋に到達。
えんやこらどっこいせと上りをこなして、対岸に渡り料金所を通過する。
ああ、膝が痛いよ…


↓摩耶大橋


摩耶埠頭をダラダラと進み、摩耶ランプ南で右折。
ここから少し交通量が多いが、すぐに裏道に入る。
そのまま魚崎まで裏道をのんびりポタポタと進んで、
深江でいったんR43に入る。そしてすぐに右折をして深江大橋を渡る。
そうして深江浜から無料湾岸に突入する。


↓無料湾岸スタート


一発目の橋が何気に一番斜度が厳しく、
ヒーヒー言いながらどうにか上る。
さすがにこの状態ではどれもこれもが激坂のように感じるなあ。
上りきると、六甲山のおなじみのエリアが正面に堂々とお出迎え。
そこから急なスロープを下り、南芦屋浜に達する。
日差しが強くて、一気に汗が噴き出してきます。


↓六甲は今日も晴天あり。中央が荒地山


↓芦屋浜


芦屋浜から次の西宮浜までの橋は高さが低いので難なくクリアする。
次の西宮浜から甲子園浜の橋もゆっくりとしたもので、
左手に見える西宮ハーバーの眺めを楽しみながらのんびり進む。
そうしてラスト、鳴尾浜へ渡る長くゆるい上りをこなしていく。
ここはまるで橋がすぅ〜っと青空へと延びているような感覚で、
非常に気分爽快♪
上りきると正面全体がパノラマになっており、
右手は大阪湾、左手には浜甲子園、
正面には海に沿って湾曲しながら続く湾岸線がはるか遠くまで続き、
その先に、淀川のあたりや、梅田のビル群、さらにその先、生駒山系までが見渡せる。
なんとも素晴らしいフィナーレである。


↓甲子園浜


↓ラスト、空へ伸びる鳴尾浜への上り


無料湾岸は残念ながら鳴尾浜で終了。
そこから北上に転じ、武庫川団地の間を抜けていく。
R2、R43は避けたいので、県道341号に入り、
南武橋を渡ってひたすら直進していく。
中洲橋を渡って南高須町のドンツキを左へ折れる。
そうして結局出屋敷でR43に入る。
ここで少々小腹がすいたので、手持ちのエナジーバーで補給。
もう早く帰りたいので観念してR43で進むことにする。
辰巳橋を渡り、佃島に上陸して、ようやく大阪突入。
ただいま〜!


↓おおさか〜!


そのまま中島大橋&出来島大橋を渡り、ダラダラと路肩を走って、
伝法大橋で淀川を渡る。あともうちょい。
淀川左岸の土手道をダラダラ進み、途中からいつもの舞洲ルートに乗る。
そうしてようやく自宅近くまで戻ってきたが、もうお腹ペコペコ。
嫁子はお出かけに行って留守ということで、何か買って帰るために、
中津あたりで折れて天満へ。
無性にカレーが食いたいぞ!とういうことで梨花食堂のカレーをば。
それだけじゃ足らなそうなので、バカ食いを決め込んでたこ焼きも購入。
そうして13:30に無事に帰宅し、風呂の前にごちそうにありつく。
いや〜お疲れさんでした!


↓〆の昼飯は梨花食堂のカレー


↓残金…


ということで、色々あった、ありすぎた自走しまなみライドこれにて完結!