記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

酒場探訪記 浅野日本酒店

温かくなってくるにつれて体調も上がってきました。
お酒の方もまた夏酒が入ってくるころですから、ぼちぼち参りましょう。
今回はオープン時から気にはなっていたけれど、
ずっと行けていなかったお店をリサーチ。
太融寺のはずれに昨年の年末にできた日本酒のスタンディング「浅野日本酒店」さん。


↓浅野日本酒店


ここはスタイリッシュな内装で落ち着いた雰囲気。
立ち飲み屋って呼ぶより、
日本酒のスタンディングバーといった方がイメージに近い。
雰囲気的には京都木屋町にある「壱」さんに近い感じかな。
お酒の販売がメインで奥にカウンターがあり、
試飲の後に購入できるのが便利でいい。
お酒のラインアップは結構豊富。
地元大阪のお酒はほぼ全銘柄そろっているんじゃないかな。
あとは、奈良・丹後方面のお酒がメインのよう。
お酒の注文は簡単で、45mlで300円、90mlで450円でわかりやすい。
酒はここ最近の流行で、ワイングラスで供されます。


まず最初にいただいたのは、マイベスト5に入る地元大阪の交野桜。
ここのお酒は山廃仕込みの濃厚ボディーでカァ〜!と来るパンチがきいた酒。
ムロナマゲンでキンキン冷えで、
米のフルーティーさが引き出されていい感じ。
納得の先制パンチ。


↓交野桜 山廃仕込み 無濾過生原酒


続いてお酒をば。
カウンターにはきちんと銘柄が並んだメニューがあるのだが、
それらはまあ言ってみれば定番でいつでも飲めるもの。
なので、カウンターの向こうに見えている冷蔵庫を凝視して
掘り出し物がないか目ざとくチェック。
で、ありました。
メニューになかったけど、限定流通品である
三河の「奥!」(ムロさん風に読んでね)
早速いただきますよ。
薄にごり・微発泡のお酒で爽快な飲み口に始まり、
愛知の県産米である「夢山水」の持つ独特なコク?が特徴的。
夏に向けてぴったりのお酒でした。


↓奥 夢山水五割五分 生夏かすみ吟醸


ラストも目ざとく冷蔵庫の奥を見抜いて発見したお酒。
富山で一番小さな酒蔵である高岡の清都酒造場さんの「勝駒」の純米吟醸
先に呑んだ2種類の酒はどちらかというと、
すっきり爽快、フルーティーさが特徴的だったが、
こちらはまさに昔ながらのという超辛口に感じました。
甘みというよりも、ドライな感じがピリピリと舌先を刺激する感じでした。


↓勝駒 純米吟醸


ということで、3杯飲んでそろそろお開き。
意外と手に入りにくい交野桜のムロナマゲンをおみやに買って帰りました。
食べログなんかでは静かすぎる、店員が無愛想なんてあったりしたが
決してそんなことはなく、話しかけると色々お酒についても教えてくれるし、
一人で静かに酒を傾けるにはこれほど落ち着いていい店はない。
コンセプトが違うのだから騒ぎたい人は他所へ行けばいいんでは。
大量にお酒をグビグビ行く人はアレかもしれないが
色々な銘柄をテイスティングしながらチビチビやるにはもってこいなお店でした。