記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

高知「安芸虎」&青森「豊盃」

お酒買いました記事は書いたけど、
飲んだ感想がまだだった。



まずは「安芸虎」。
高知東部に位置する安芸は実は地酒大国で、
言わずと知れた「土佐鶴」、大好物の「南」、
最近注目を浴びている「美丈夫」「土佐しらぎく」「菊水」など
ラインナップが豊富。
その中でもこの「安芸虎」さんは昔ながらの製造を心がけていてとても優しい味わい。
今回は純米吟醸のしぼりたてムロナマゲンということで、
フレッシュ感のなかに、豊かな甘みがあふれ出します。
余韻は後まで残る感じですが、ベタベタするような後味では決してなくて
全体的にふっくらとした印象でした。


お次は青森は弘前の「豊盃」。
三浦酒造さんは家族経営の小さな酒蔵で年間生産量400万石足らず。
「田酒」「陸奥八仙」など人気銘柄ひしめく青森にあって、根強い人気で、
特に関西圏ではそれほど流通していないので、めったにお目にかかれません。
その味わいは非常にエレガントで、スゥ〜っと優しい口当たりから
フルーティーなうま味を展開し、わずかな苦みを残してさっと消えていく感じ。
作り手の真面目さと丁寧さがじっくりと伝わる上品なお酒です。