記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Music Life 『喝采』 by ちあきなおみ


2日連続で、弾き語り練習アップ。
昭和の名曲シリーズとして、ちあきなおみの『喝采』です。
喪服のような黒づくめの衣装に身を包み、
妖しげなオーラを発しながら、ステージに現れ、
唄い初めに、すうっと左手が天へと上がっていく、
そんな光景がすぐ思い出されますね。


この歌は、愛する人の死に打ちひしがれながらも、
ステージに立ち、喝采を浴びる、
そんな悲しい女の歌です。
彼女自身が同じような体験、境遇を味わってきたそうで、
だからこそあれほどの説得力でもって、
聴く者を歌の世界へと引きずり込むことができるのでしょう。


それにしても、昭和の歌姫には、
いわゆる今のアイドルのような
キャンキャンと蛍光灯のように白々しい明るさとは真逆の
暗く切ないタイプの人が大勢いて、
悲哀に満ちた曲をしみじみと聴かせてくれます。
今回のちあきなおみの『喝采』をはじめ、
前日の欧陽菲菲の『ラブ・イズ・オーバー』、
藤圭子宇多田ヒカルのお母さん)の『圭子の夢は夜ひらく』、
アングラの女王・浅川マキの『夜が明けたら/カモメ』、
山口百恵もどちらかというと暗いイメージですね。
まだまだ挙げればきりがないですが、
どれも個性的で実力派の歌い手が、
時代を経ても愛される名曲たちを残してきたのが昭和歌謡の世界です。

青春18きっぷでゆく 広島・呉

日曜日。
朝5:30起きで準備をして、いそいそと大阪駅へ。
早朝から登山やレジャーに出かける人たちや、
前日の終電を逃した若者の集団などで、
休日の初発付近の電車は大体混んでいます。
6:25発の快速姫路行に乗り込み、どうにか座席を確保。


↓6:25大阪を出発!


混雑する車内でさっそくこっくり。
三宮からようやく人がはけます。
西明石以西は各駅停車に変わるので、なかなか進まない。
7:56に姫路着。
ここから岡山行に乗り換えるのだが、
別ホームまでいったん地上階へ降りて登り返しの、
徒競走。
ここもどうにか座席を確保できました(汗)


↓姫路


8:01に出発。
朝の底冷えで、窓側の席は足元が冷える@@
ロングライドでは岡山方面へはほぼほぼ海側のR250で、
赤穂〜日生〜伊部と抜けるので、
ここから先はあまりなじみのないエリア。
上郡〜三石〜和気と山間を進んでいきます。
半分寝ぼけまなこで、岡山に到着が9:29。
そこから53分発の電車に乗ればよいのだが、
目の前に1本前の三原行が止まっていて飛び乗りすぐに発車。
そこからは寒さと眠気で、尾道まで記憶なし…
三原までは行かずに、糸崎で電車を降りて、
当駅発の電車を30分ほど待ちます。


↓岡山地区の電車カラーはイエロー


↓糸崎


場末感たっぷりの糸崎を11:23に出発。
大野浦行ということで、
これ一本で山口県の手前まで行けるんだなあ。
すぐに大きな駅である三原に入る。
この路線もそこそこの乗客。
そこから広島県東部を抜けていくのだが、
この辺りは結構な山間が続く。
緩い勾配を選んでか、
山陽本線沼田川入野川の流れに沿うようにして、
大きく蛇行を繰り返しながら進んでいきます。


広島県東部は何気に山深い


西条〜瀬野と過ぎて、海田市に到着が12:33。
そこでちょっとおトイレタイムしている間に
ライナーが出てしまい、12:50発の普通電車に乗り込みます。


海田市駅


坂駅を過ぎると、列車は広島湾を望みながら進みます。
対岸には江田島
吉浦を過ぎると、呉の港が見えてきます。
映画でも描写がありましたが、
戦時中、この先の区間
車窓から呉工廠が見えないようにするための目隠し板が設置されていました。
それくらい軍は一般市民に機密情報が漏れないように
神経を尖らせていたのですから、
すずさんが憲兵にスケッチを見つけられて
こっぴどく怒られるのも無理はありません。
そうこうしているうちに13:26に呉駅に到着しました。
約7時間の長旅でした。


↓呉の港が見えてきました


↓呉駅