記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

デュプリシティ 〜スパイはスパイに嘘をつく

インフル蔓延のこのご時世に映画に行ってきた。
どうしても前から見たいと思っていら、
インフルで行政から劇場へ営業自粛の呼びかけもあることので急遽鑑賞。


そういえば今年はまだスパイ物しかロードショー行ってないが、
「ボーン」シリーズ、「フィクサー」のトニー・ギルロイ監督、
「ザ・バンク」でも渋かっちょよかったクライブ・オーウェン主演
と来れば見に行かない訳がない。


オープニングは最高!
トム・ウィルキンソンの本気ぶりに思わず爆笑。
そしてラストの番狂わせも納得だった。


ただその間の展開がもう一押しって感じだった。軽快なスパイコメディ、
多分「オーシャンズ」のノリをイメージして作られているのだろうが、
ジュリア・ロバーツが出てるから余計にそう思うのかも)
トニー・ギルロイ監督は、ソダバーグほどこなれてない。残念!


話の掛け合いの中身がアメリカン的ノリでちょっと理解しづらかった。
構成が途中で何度も回想シーンで過去にさかのぼって、新しい真相がわかる
仕組みになっているのだが、どうも後出しジャンケンな感じ。


でもクライブ・オーウェンはやっぱりイカしてた。
髭濃いし、中年臭ムンムンだし、暑苦しいんだけどね。なんか好きだな。
ジョージ・クルーニー、007のダニエル・グレイブに肩を並べるダンディー
今まで、過去の暗い記憶を背負った寡黙なイメージが強く、
またそれがかっこよかったんだけど、
今回は少しコメディーチックな面が見れて新鮮だった。


↓写真は「ザ・バンク」より