記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

三沢逝く

三沢が死んだ。
あの不死身の三沢が…。
テレビ速報を見たときはわが目を疑った。
そんな事あるはずないだろう。


根っからのプロレスファンというわけではない。
でも三沢は僕にとってのヒーローの一人だ。
三沢と言えばエルボー。エルボーと言えば三沢。
あの芸術的なエルボーを見るだけのために、
夜中遅くの中継にかいじりついていた日々もあった。


ただ強いだけじゃない。
義と情を誰よりも重んじた。
そして全日との確執を越えてノアを立ち上げ、
先頭に立ってプロレス界全体を支え続けた姿勢。
プロレスを愛し、プロレスに愛された、真のレスラー、真の士。


そんな三沢が最期はリングの上で壮絶に散った。
試合前から体調不良を訴えていたというが、
きっとチケットを買ってくれたファンや関係者のためにも
自分の体調不良で試合に穴を開けることは絶対にできないと
無理を押して出場したのだろう。
そしてそのために、たとえ命を落としたとしてもかまわないという
覚悟、レスラーとしての絶対的な覚悟があったのだと思う。


こうやってコメントを書いている今でもまだ信じられない。
もうあのグリーンタイツで仁王のようにそびえたつ勇姿を見ることができないなんて…。
ご冥福をお祈りします。