「2012」
土曜日。月イチ恒例の天六ロードショー。
今回は「2012」。
惑星が直列に並び、太陽の活動が活発化。
巨大なフレアが発生し、それによりニュートリノが化学反応を起こし、
地球の核を異常に熱し、地殻のバランスが大きく崩れ、
地球規模の大災害が起きるというパニック映画。
それにしても主人公一家の運のよさは一体なんだ?
まずたまたま行った旅行先で、真実を知るというラッキー。
たまたま大金持ちの知り合いがいるというラッキー。
腕時計ひとつで飛行機がチャーターできるラッキー。
しかも素人があんな状況で飛行機飛ばせちゃうラッキー。
おまけに燃料不足で目的地にたどり着けないはずなのに、
地球の表面が動いて、2000kmもショートカットして目的地についちゃうラッキー。
んなわけあるかい!とどんだけ突っ込み入れた事やら。
映像がどれだけ精巧で迫力ある風に作られていても、
どうせ助かるし、どうせニセモノだろうと感じてしまう。
登場人物の視点に立って、ハラハラ、ドキドキするから臨場感が出るのであって、
画だけリアルに作ったって、リアルに感じれないわ。
そして金持ちや、重役・才能のあるものだけを助けようというバカらしい発想。
10億ユーロ払える人間、選ばれし人間さえ助けたらそれでええんかいな。
しかもラスト、安っぽいヒューマニズム全開で、
基地に残された人も助けようみたいなお涙頂戴シーンがあるのだが、
そこに居合わせた人間って、結局選ばれた人でしょと思うと冷める。
一般の人間はとうに全滅してるというのに。
だいたい地球が滅亡するんじゃなくて、
第一波の大津波や、地割れ・地震さえ乗り切ったら、再建できるんなら
もっと早めに多くに人間に知らせて、
世界中で対策を講じれば、無駄な人害をもっと減らせるじゃん。
たかが2時間しかなく、商業的に面白おかしくストーリーを作るのはわかるが、
ここまでバカバカしいと見てて飽きる。
ちょっと見方を変えると、
どうしてここまでアメリカは中国をここまでヨイショするんだろうね。
人類の存続を中国に委ねるなんて、
アメリカ国債を世界一買ってくれている相手に対するおべっかなのかね。
ただし、チベットの人権問題は別よとちゃんと釘を刺してる。
なんかローラン・エメリッヒ監督はホワイトハウスの広報でもすれば?
思わぬメッケもんは、地下鉄の走っている横に造った映画館なので、
振動がときおりもろに来るのだが、それが思わぬ効果で迫力出たこと。
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