記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

デジタルで廻る世界とアナログな私

最近やってるgoogleのCMを見ていつも思うこと。
ブルーシートを敷いて、そこにgoogle earthの映像を投影してエア・スカイダイビングしたり
疑似ファッションショーをしたり、ENTER連打で手作りアニメーションをしたりしてるやつ。
結局、デジタルの力を利用して、やってることがアナログというのが実に滑稽だなと。
テクノロジーがいかに進化を遂げても、それを使用する人間そのものが変わらなければ、
アナログな発想や使い方しかできないのだ。
それに、そもそもデジタルの最大かつ唯一の貢献は時間的・空間的な制限からの解放だと思うのだが
CMの中身はそこから全く逆方向。
あんな手間もかかり、場所も時間もかかるようなこと誰もやらんよな。
もちろんCMを製作した側の目的やコンセプトははっきり理解してるし、
CMなりの演出だということもわかってるが
そんなところしかアピールできないようであれば、
googleも結局大した代物ではないんだなと思う。
結局、高性能で高価なおもちゃが増えただけということか。
少なくとも自分の人生を劇的に変えるようなものではないことは確か。
携帯電話でさえ、自分の人生はもちろん生活スタイルさえ変えてないのだから
当然と言えば当然だが。


と、アナログ志向、デジタル嫌いな私ですが、デジタル音痴では決してない。
”使えない”ことと”使わない”こととの間にある決定的な違いについては十分認識している。
前者に選択権はないが、後者は自らの生き方の問題。
世界のデジタル化はこれからどんどん加速していくだろう。
デジタルで廻る世界とアナログな私。
自分はそれでも全然構わないと思う。