記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

ご当地名物を食す

もういっちょグルメネタで攻めましょう。
先週、今週と、各自治体の説明会が目白押し。
B1グランプリの成功以降、
どこともご当地のグルメに随分力を注いでいる感じです。
しかし個人的に言わせてもらえれば、
やはり地元の人が昔から食べ続けてきた地のものが一番なんです。
それが全国的に再発見されるということで
新たに発信・普及していくのはいいと思いますが、
単にグルメブームに乗っかって、
地元産の食材で急ごしらえで作り上げたメニューというのは
やっぱり味にも無理があるんです。
ひと括りにご当地グルメといってもそういうピンキリを見極めないと、
せっかくの旅で飯で失敗は一番つらいのです。


まず紹介するのは、おそらく南紀と並んで、
最もたどり着くのが困難な地であろう四国西南部の集い。
愛媛と高知にまたがる自然あふれる地域、
具体的には四万十、足摺、宇和島といったエリアです。
夏にやった四国一周ライドでも最も困難を極めたエリアで、
まさに身で持ってその自然の雄大さや厳しさを体感しました。
あの時は、とにかく前進することに必死でロクな名物も食べれなかったので、
今回はいい機会でした。
ちなみに普通「鯛めし」と聞くと、
鯛が一匹まるごと入った炊き込みご飯を想像しますが、
宇和島(というより松山以西)では、
新鮮な鯛のヅケをお茶漬けのようにして食べるものを「鯛めし」と呼んでいます。
どれもこれもなかなか絶品。


↓左から四万十名物「川えび」、宇和島名物「鯛めし」、足摺名物「清水サバづけ丼」


つづいては、某麺どころのう○ん県さんのPR会。
ここはなかなかプロモーションに長けた自治体です。
自らの県名を名物の名前にチェンジしながら、
その存在があまりにも強すぎて他の観光要素の足かせになっているため、
「うどんだけじゃない!」と大々的にアピールして別のグルメを打ち出してきました。
餌に小豆島名物のオリーブを加えて養殖したオリーブハマチは、
普通のハマチより明らかにプリプリで美味しかった。
つづいて出てきたのはオリーブを麺に練りこんだオリーブうどん。
やっぱうどんだよねえ、と一口食べて…超がっくし。
あのさぬき特有のつるつるシコシコを期待したのだが、
全く腰も何もあったもんじゃない!
無理やり地元の特産品をコラボさせただけ。
さぬきうどんを期待してこれを食べさせられたらきっと暴動起きるんじゃないかな…
他にも色々新しいグルメが出てきたが、
売り出しているのがオリーブだというところにこだわりすぎているのか
ほとんどのグルメがイタリアンやフレンチの味付け。
たまにはそういうのもいいのかもしれないけど、
自分だったら旅先ではもっと素朴なものをいただきたいなあ。
変にアレンジを加えたり、複雑なことをするのではなく、
素材を生かしたシンプルなものこそやっぱり一番美味しいのだ。


↓オリーブハマチ


↓肉も食らう!


↓地酒も飲む