記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

うむぅ、どうしたものか…

娘の怒りが収まらない。
まだ死というものがどういうものか理解していない(自分だって理解したくないが)娘は、
ヨルが亡くなったことに合点がいかない様子。
よっくんはおじいちゃんで、天国に行く時間になったから出かけて行ったんやで。
天国は高い高いところにあるから、お空飛んでいかないとといけないんやけど
今のこの体やと重くて飛べないから、燃やしてあげて飛べるようにするねんでと、
できるだけわかりやすくお話ししてみるのだが…


よっくんがその体いらなくなったんなら、
おうちにいつまでも置いておいたらええやんか。
よっくんは大事な家族なんやから、どこかに連れて行くことない!
よっくんがかわいそうや!という。
そりゃあできるなら、そうしたいんだけどね…。
大人同士で葬儀の話を詰めている時も、
そんな話ばっかりしとったら、(保育園の)先生にいいつけるからなっ!とふてくされる。
葬儀が終わって、業者の方にありがとうございましたとお礼を言っていると、
その人をにらみつけながら、娘は
よっくんをこんな骨だけにして、全然いいことちゃうのに、
ありがとうなんて言う必要ない!と、悲しさというよりも激おこプンプン丸なのでした。
その怒りように、奥さんと二人、不謹慎ながら笑ってしまう。
きっと娘なりの最大限の優しさなんだと思います。