記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

御嶽噴火について

土曜日の御嶽噴火で不幸にしてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また被害に遭われた皆さまについても心よりお見舞い申し上げます。
御嶽山はロープウェイなどアクセスも充実し比較的登りやすい山で、
なおかつ好天に恵まれた紅葉の真っただ中ということで
たくさんの方々か登られていたと思います。
まさにこれ以上ない最悪のタイミングでの災害です。
どれだけ万全な装備をしていても、どれだけ登山経験があっても、
眼前であの噴火が突如として起これば全く手の打ちようがなかったでしょう。
もっと事前になにか噴火の兆候とか、警戒を周知する方法がなかったものかと思います。
自然は人知を超えるものであるということが、
こういう形で思い知らされることになったことは本当に残念でなりません。
せめて今回の一件で、そういう自然に対する防衛策がより進歩することを願ってやみません。


同じ山で活動している者として、決して他人事ではありません。
実際、自分は噴火直後の13時ごろには、御嶽山のふもとを走る中央西線
最寄駅である木曽福島駅付近を通過していました。
その時は全く噴火の事実を知らず、車窓にも変化は見られませんでした。
そのニュースを知ったのはその日の晩、
扇沢駅で野宿中に奥さんからの電話からでした。
そんな状況だったので断片的な情報しか得られず、
帰宅後に事の次第の大きさに驚愕しました。
山行中には、色々な方からご心配のメールをいただいておりましたが、
たまたま今回は事前に予告していた通り黒部におりまして
そこは北アルプスの北部なので、御嶽山のある中央アルプスからは
随分離れていたため影響はありませんでした。


現在も再噴火の兆候や有毒ガスの発生で捜索は難航しているようですが、
二次災害だけは十分注意しつつ、現場の皆さんには頑張っていただきたいです。