記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

S.A.G.Aの旅

先週は1泊2日で佐賀へ行っておりました。
県産の名物の生産現場をめぐるというミッションで、
たくさんの美味しいものをいただきました。
正直佐賀って地味なイメージでしたが、
とてものどかで好きな場所になりました。


木曜日。早朝の新幹線に乗って一路福岡へ。
そこから特急カモメに乗り継いで、足掛け3.5hかけて佐賀に到着。
もうお一人大阪から参加の方と手配されたタクシーで、ツアーに途中合流。
有明海苔の加工場やレンコン畑(泥沼)などへ。
お昼は贅沢に佐賀ギュ〜♪ウマ〜ウマ〜


↓佐賀ギュ〜♪


それから鹿島の方へと移動し、蔵元見学。
今回は「能古見」というブランドを出している馬場酒造さんへ。
九州というとどうしても焼酎のイメージが強いが、
北部九州(福岡・佐賀・長崎)はもともとは清酒圏らしい。
そのうち福岡は都市圏からの流入で、九州=焼酎のイメージに合わせて焼酎文化が栄え、
長崎は名物として焼酎を開発してそれを県として推奨していき、
佐賀にだけ清酒文化が残ったそうです。
元々九州随一の米どころであり、豊富な水にも恵まれた土地。
その中で小さな蔵元がいくつも点在している酒処なのです。
酒の主流といえば端麗辛口ですが、佐賀の酒は芳薫甘口。
炭鉱仕事で疲れた炭鉱夫が甘いものを好む傾向があってそうなっていったそうです。
メロンかマスカットのようなフルーティーな味わいが食中酒としてぴったりでした。


↓馬場酒造(能古見


杜氏の馬場さん


最後に、道の駅鹿島に立ち寄り。
ここは背後に有明海の干潟がずーっと広がっていて
ガタリンピックなども開催されるTHE干潟の地。
さすがに岸部はそれほどズブズブじゃないだろうと
試しにと一歩足を踏み入れたのだが、くるぶしまで泥に浸かってしまいました。
アホ。


有明海の干潟にはまるの巻


この日の宿泊は、佐賀屈指の温泉地である嬉野温泉
なかなか洒落たホテルさんでイタリアンの夕食。
エイリアンのような顔をしたワラスボと呼ばれる有明海に生息する魚や、
ムツゴロウなどもいただきました。
食後は主催者さんとまったりホテルのバーで。
それから日本三大美肌の湯で知られる嬉野湯を楽しみました。
ちょっとヌルっとした湯質でぬるめの温度が自分好きのお風呂でした。


↓ワラスボ


↓ムツゴロウ食べました(真ん中の黒いヤツ)


↓嬉野の某ホテルの有名バーにて


↓名産の嬉野茶を使ったカクテル


↓温泉で一服


2日目も早朝から県内をめぐります。
まずは嬉野茶の茶畑を見学。
市内のすぐ裏手にある標高400m程度の高原にズラ―っと広がる茶畑。
そこにある展望台からは市内が一望でき、
長崎新幹線の工事現場なども見えました。


↓茶畑〜


それから一行は大移動をして唐津へ。
深い深い雨間にバスは停車し、
そこから一同、防護服とシューズカバーで完全武装です。
白づくめの集団はどうみても怪しい感じですが、
別に危険な潜入ルポというわけではありません。
これは家畜伝染病予防の対策で、
日本が誇る最高牛ブランドの1つ佐賀牛の牛舎にお邪魔しました。
しかし、こんな簡単な防護だけでもえらく大変なのだから、
フクシマで作業されている人や、西アフリカの医療従事者なんていうのは
どれほど大変なことか。


↓完全装備


それからさらに移動して、お昼は呼子イカをいただきます。
かなり繁盛していて次から次へと客が入れ替わり、
お店の人もとにかく回すのが必死。
イカの姿造りは、表面の刺し部分を食べたら胴体とゲソを天ぷらにしてくれるのだが
まだ刺身を食べきらないうちからどんどんイカが回収されていき、大慌てでした。
それはそれで面白かったけど。


呼子に来ました


イカ


↓こんな自販機もあるんだね


そこからさらに農協さんの取り組みを2か所ほど見てツアーは終了。
移動途中、ダムの駅で休憩が入るということで、
もしやと事務所に駆け込んでダムカードゲットしときました。


↓喜瀬川ダム


↓なかなかの迫力


九州とは思えない寒さの中、結構なハードスケジュールをこなしたので、
ちょっとまだ今週も体調がぐずついている…