記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

"Aimer" Billboard Live Tour

月祝の晩。
このくらいからちょっと体調に異変を感じていたのだけど、
長らく待ちわびていたAimerさんのライブコンサートに行ってきました。
もう彼女の歌声に魅了されっぱなしです。


↓Aimer Billboard Live 3.21


彼女の曲は夜とか星をテーマにしたものが多いのだけど
彼女の歌声は山の上で迎える夜明けの瞬間を思い出させる。
純粋な夜の闇でもなく、澄み渡る青空でもない。
太陽が少しずつ顔を出すにつれて、
黒から群青、鈍いオレンジへと複雑に変化し、
ついには情熱的な赤に燃えたかと思うと、
最後には一気に透き通る青さへと突き抜ける。
いつまでも留めておきたいと願いながらも、
瞬く間に消えてしまう刹那の美しさだったり、
純粋というよりも、これと特定できない
夜と昼、相反する色が混ざり合いせめぎあう複雑な表情。
”際(キワ)”のもつ危うさと脆さ、そして独特の美しさが、
Aimerの歌声にはある。


↓久々のビルボード大阪


ということで久々にビルボード大阪にお邪魔してきました。
ここは予約システムが明瞭で、入場も1人1人エスコートがつくので
席取もスマートでよろしい。
せっかくお料理とお酒を楽しみながら音楽に酔うというコンセプトの
ライブハウスなので注文しましょう。
この日はaimerさんをイメージした特製のカクテルがあったのでそちらとマルゲリータ


マルゲリータとaimerをイメージした本日の特製ドリンク


↓特典


開演となると一気に照明が落ち、瞬く間にaimerワールドに染まります。
aimerさんの他はピアノとギター1入りずつのみのシンプルな編成。
CDで聞く豪華なアレンジも歌の持つの壮大さや迫力を十分引き出しているのだけれど
やっぱりあの歌声を最大限に引き出すには
音が図を限りなく減らしたシンプルな方が響きます。
時にやさしく、時に力強く、存分に感情の乗ったその歌声は
もはや神々しささえ醸し出しているようでした。
aimerさん、CDのジャケットやPV、ほかのライブでもそうですが、
ほとんど顔の露出をしません。
今回のライブでも、センターメインの位置だけ照明が暗かったり、
バックライトで意図的に顔を見えにくくしたり、
他のアーティストさんとはちょっと様子が違います。
その演出がまた神秘性を高めます。
実際、とってもチャーミングな方なのですが、
注目してほしいのはそこじゃない、
ビジュアルではなく歌声一本で勝負したいという強い決意なのだと思います。
初めてMCを聞いたのですが、決して飾らず、礼儀正しくとても好感が持てました。
本当にあっという間の2時間。素晴らしかった!



帰ってちょこっとだけ弾き語り練習。
ちょっとギターを新調しようかと検討中。
もうかれこれ20年も前に、3万ちょっとで買った安物なので全然音が響かない。
もちろんそもそも上手くないというのもあるんだけど、
せめてもう少し鳴るやつが欲しい。


↓『今日から思い出』弾き語り練習


↓『六等星の夜』弾き語り練習