記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

有馬氷瀑2018

月曜日。
久々にお山パトロールへ。
毎年恒例の氷瀑詣でも、そろそろタイムリミットなので
行ってまいりました。
と言いつつ、このところの爆業でお疲れモード。
すっかり寝坊して昼前に出動。
まずは阪急三番街のバスターミナルへ。
時間には間に合ったのだが、すでに向こう3便満席@@
有馬人気すごいのねん。
すぐに切り替えてJRへ向かい、ちょうど来た丹波路快速に飛び乗る。
宝塚で路線バスに乗り換えて、蓬莱峡経由。
道中、一切雪らしきものが見えず、
これは時間と日取りを完全に逸したかなあとあきらめモード。
それでもせっかくなので、滝は見に行きます。


13時前に有馬温泉に到着。
観光客でごった返す温泉街を抜けて登山道へ。
ロープウェイ横から始まる紅葉谷への道はいまだ崩落のため工事中なので
面倒だが魚屋道をひと登りして回り込み、
広い河原まで下りてくる。
例年なら、この先あたりでアイゼンを履くのだけど、
今年は全く雪がない。
先日の雨で全部なくなってしまったのかもしれない。
紅葉谷出合から、白谷第二堰堤まで少し上ると、
ようやく水面がほんのり白く凍っているが、
積もるというほどでもない。
もうお昼ということで気温も上がっているので仕方がない。


↓紅葉谷出合。雪がない!


広い河原にはランチなのかたくさんの人がくつろいでいた。
それを横目に、登りにかかる。
迂回路の階段をえっちらおっちら登り、
そこから柵を越えて、七曲滝方面へ下る。


↓迂回路も雪がない!


谷への入口へは、2ルートあるが、
無難に一度急斜面を登って激下るコースへ。
滝の方からの戻り客の行列で、
最後のロープ場でずいぶん待たされました。
ようやく谷底へ降りると、岩場が透明に凍っていて、
うかつに足を置くと滑る@@
それでもアイゼンを付けるほどでもなく、
ゴルジュを抜けて、七曲滝に到着。
ここまでの雪のなさから、あまり期待はしていなかったのだけど、
結構いい感じで仕上がっていました。


↓七曲滝


↓滝つぼから


↓なかなかの仕上がり


↓接写して


休憩もかねて15分ほど滞在して、
そこからアイゼンとゲイターを装着。
ゴルジュ抜けた先の3つ辻のもう一方の谷筋へ入ります。
ほとんどの人が七曲滝だけ見て帰ってしまうので、
この先のルートは人がおらず、ひっそりとして、
津々と静かな冬の谷歩きが楽しめます。
こちらも例年よりはずいぶん少なめの雪ですが、
水の流れはまずまず凍っていて、
人が踏み入れていないのでええ感じ。
途中の小さな滝は左から巻くのだが、
ここは足場がわずかなのでちょっと慎重に進みます。


↓沢歩き


↓きれいな小滝


この谷はそれほど長くなく、すぐにドンツキの蜘蛛滝。
ここは例年凍らないのだけど、
今年はサイドがびっしり凍り付いている。
それだけ今年の寒さは厳しかったんだろうなあ。


↓珍しく蜘蛛滝が凍っている


ここから、元のルートには戻らず、
七曲滝の上部へ抜けるワイルドなコースへ取り付く。
毎年、取り付きを間違えてえらい目に合うのだけど、
今年は雪が全くないので、ルート明瞭。
もうほとんど、斜面を無理やりよじ登るようなコースで、
黄テープががなかったら、
もうほとんど登山道は言えないようなところ。
それもなかなかえぐい角度で痩せているので、
全身使って越えていきます。


↓厳しいルートです@@


登りひと段落して、斜面をなぞっていくが、
これもまた頼りなく、慎重に進んでいきます。
最後、小さながれまで急下り。
そこからルートを外れて、沢を伝っていくと、
さっきの七曲滝の上部へたどり着きました。
滝つぼまでは見えませんが、
下に見物客が小さく見えます。


↓七曲滝の上部より


しばし観察して、すぐにリスタート。
登山道へ戻り、そのまま紅葉谷の方へ抜けます。
七曲滝の滝つぼは上部からなだれ落ちてきた流木や土砂で
結構荒れていたけど、
確かにこの辺りえぐい感じで崩落しまくっています。


↓七曲滝の上部は絶賛崩落中


紅葉谷コースへ出てはてさて。
いつもなら百間滝・似位滝・白石滝と詣でて、
有馬へ戻るのだけど、今回はそのまま六甲山上へ向かうことにする。
もう本ルートへ出ると雪がなかったので、
アイゼンを外しペースアップして極楽茶屋を目指します。
それが裏目で、山上に近づくにつれて雪と凍結が目立つようになり、
慎重に進みます。


↓山上付近は残雪と凍結


そのうち、ちらちらと雪が降ってきました。
15時ごろになって、極楽茶屋に到着。
ここからどちら方面で下山するか思案するが、
とりあえずこの日何も食べておらず、腹を満たすべく、
一番近い六甲ガーデンプレスへ向かうことにしました。


↓六甲最高峰方面


電波塔までの人登りでも、かなり路面滑りやすく、
注意しながらユルユル歩いていると、
雪がどんどんひどくなってきます。
一気に気温が下がり、鼻がキンキン。


↓本格的に降ってきた


そうしてガーデンプレスに到着し、
食堂でカツカレーをいただきます。


六甲ガーデンテラスでカツカレー


食事を終え、すぐに出発。
結構雪が本格的になってきたので、
一応バックアップの取れるように六甲ケーブル方面へ向かいます。
車道を抜け、みよし観音様へ抜けるルートを歩くが、
下りで思いがけずスリップし、足を痛める。
これはたまらんと遅ればせでアイゼンを装着。
そのままゴルフ場を抜け、クラブハウスの角を曲がってゆく。
状態が良ければ高羽道か寒天山道で下山しようと思っていたが、
さっきのスリップで足が痛むので、今日は無理せず六甲ケーブルで降ります。
ここでもインバウンド効果で、
たくさんの外国人観光客でぎゅうぎゅう。
17時には、晴れ晴れとした町中に戻りました。


<山行ルート>


<山行記録>
11:51大阪駅⇒(丹波路快速)⇒12:16宝塚駅12:20⇒(阪急バス)
12:50有馬BS⇒13:30紅葉谷出合⇒13:50七曲滝14:05⇒
14:10蜘蛛滝14:15⇒14:25七曲滝上部14:35⇒
15:10極楽茶屋跡⇒15:20六甲ガーデンテラス15:40⇒
15:50みよし観音⇒16:05六甲ケーブル山上駅16:20⇒
16:35六甲ケーブル下駅16:40⇒(市営バス)⇒17:10六甲道駅