記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Music Life 『みかん』 *オリジナル楽曲*

オリジナル楽曲、第11弾目は『みかん』という曲です。
この曲は社会人になってすぐぐらいに弾き語りでこしらえた曲で
今回初めてアレンジを加えてみましたが、
弾き語りの素朴な感じから少しキャッチーな感じになりました。
草食系な男子が元カノを思い出す歌です。



この曲はベースラインがとても気にいっています。
ベースって正直かなり地味なパートではありますが、
最近このベースがとても面白いものだと気付いてハマっています。
ギターにせよベースにせよ一般的にはメロディーを奏でるパートとだけ捉えがちですが
実は打楽器の役割もあるんです。
一番簡単に言えば、ギターをカッティングで弾くのとアルペジオで弾くのとでは
曲のテンポも雰囲気もまるで変ってきますね。
楽曲のリズムを司る大事な役割なんです。
昔、猛特訓中にスタッフさんからギターはテンポを刻むように弾いて、
リズムを常に意識しろと口酸っぱく注意されていました。
若かりし自分はまだそんなことも知らずにただジャカジャカかき鳴らすだけでしたが
もっと早くその重要性に気づいていれば…
最近はその部分に非常に興味があって、
シンコペーションで裏拍とったり、パターンをあえて崩したり、
そういうところでグルーブ感を出すという面白さがなんとなくわかってきた。
音楽を再開するにあたってDTMにするかMTRにするかで迷いましたが、
ボカロみたいな単純打ち込みより、アコギをメインに生音一発録りを重ねていく方が
そういう臨場感がうまく出せるんじゃないかと最近は思っています。
(もちろんスキルがあればDTMの方がより色々できるんだろうけど)
それはそうと問題は間奏部分の口笛。高いキーが全然出ない!
口笛の音域を広げるなんてどうやってできるんでしょうか!?


歌詞の内容的にはみかんのような甘酸っぱい経験をした男の子が
元カノを思い出すという草食系の歌です。
女の人は情が移れば、ケロっと前を向いてしまいますが、
男というのはいつまでも昔のことをクヨクヨ考えてしまう弱い生き物だったりします。
それにしてもこの男の子、
例えば、『パピヨン』で描いたような悪女に捕まったら
ケチョンケチョンにされてしまうでしょうな。
クワバラクワバラ。



『みかん』
作詞・作曲:arkibito


見慣れない傷がまたひとつ
少しだけぼくを痛めつけてる
どうも すぐには消えそうにないなあ


しょっぱい泪が溢れて
いつの間にやら随分年を取ってしまったんだね
みかんのような思い出が
人懐こい笑顔ふりまいて
時折ぼくを悩ますけど


しゃぼんのように弾けた
ふたりの短い季節
きっとキミはもう思い出すことないんだろうなあ
だけどぼくはキミを空に浮かべるよ
そう 今日のような木枯らしが吹く日には


風邪ひいてませんか?
ちゃんと笑ってますか?
ぼくが言うのもなんだけど心配です


哀しいかな ひとりきり
魔法が解けないまま
なんてキミは罪深い人
だけど…


きっとしあわせだね?
キミのことだからね
今のところぼくは あぁ 風まかせ


風邪ひいてませんか?
ちゃんと笑ってますか?
春にはもう気づいてる?
それじゃ元気で…ラララ