記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

テルマエぐらし

先週、いきなり自宅の風呂の給湯器がお亡くなりになられた。
全く蛇口からお湯が出ないし、そもそも給湯システム自体に電気が入らない。
業者を呼んで修理可能か見てもらうと、
そもそもこのメーカー自体がすでに潰れてしまっていて、
パーツの取り寄せすらできないとのこと。
奥さんの幼少期からのかなり年季の入った代物だったので
いろんな意味で完全に寿命ですな。
給湯器交換だけでもそこそこの値段がするし、どうせ工事をするなら、
第2子も誕生するのでバスユニット自体をそっくり交換して、
きれいなお風呂にしようということになった。
ああ、これで冬のボーナスはまるごと持っていかれるし、
出産前でいろいろ入り用なのに、お札がハタハタと飛んでいきますよ〜。


で、工事のためにはマンションに許可をもらったり、
ユニットパーツを取り寄せたりなんだかんだ1か月くらいはかかりそう。
せめて、今壊れて全く湯が出ない状態なので、
給湯器だけ先付してもらうことになったが、それでもしばらく使えない状況。
それが復旧するまでは、嫁子は実家にもらい湯に行くことになった。
自分は、まあ山で風呂に入らない生活には慣れているけど、
さすがに社会生活でそれはマズイので、
しばし銭湯暮らしをすることになりました。
ちょっと調べてみると、うちは下町なので、結構銭湯があるんです。
いい機会なので、どうせならスーパー銭湯や大東洋のようなサウナじゃなくて、
昔ながらの下町の銭湯をめぐってみよう思い立ち、
日替わりではしごすることにしました。


まず1軒目は、「天六温泉」。
ここは時々利用させてもらっているなじみの湯。
銭湯のつくりはこの辺では大体同じようなもので、
メインの浴場に加えて、電気風呂、泡風呂、露天風呂、水ぶろ
それから別料金払えばサウナも利用できます。
ここはとにかく湯が熱い!今回紹介する中ではたぶん一番熱い。
脱衣場に多めのソファーが設置されているので、
風呂あがりゆったりとくつろげるのでよろしい。
それにしても、銭湯に来ると、色々な人がおりまして、
"その筋"の人たちはもちろん、まるで山の仙人みたいな人とか。
まるで「ドキュメント72時間」の世界。


天六温泉


2軒目は天満市場の賑やかな界隈にある「楽天地温泉」。
立地のせいか、飲食店などお商売をされている若い人が
仕事入りか明けかで入りに来ているようで年齢層が若干若め。
銭湯の湯はどこも大体結構熱めに設定されているのだが、
ここは1度くらい低いのかな?
ぬるめの湯に長くつかるタイプなので、割と好きです。
湯は、お肌すべすべの軟水。
脱衣所は広いのに座るところが少ないので、風呂上りくつろぎづらい。


楽天地温泉


↓風呂上りはやはりコレ!


お次は、中崎・黒崎商店街を少し入ったところにある「常盤湯」さん。
大体造りとして、下駄箱からは男・女、別々の入り口になって、
中央に番頭さんが陣取るということが多いが、
ここは入り口は一緒で、まずロビーみたいなところがあって、
そこから男女に分かれる。
お風呂は、ぬるめのお湯で泡つきの寝風呂があって、のんびり入れるし、
サウナも無料ということでクオリティ高し。
ただ時間帯的なのか場所柄なのか、アッチの人率高め。


↓常盤湯


続きましては、南森方面まで下って同心エリアあたりにある「紅梅温泉」。
ここは周辺が住宅地ということもあり、部活帰りの青年団や、
ワンルーム一人暮らしと思われる人たちが多い感じで、賑やか。
浴室の中央にどーんと湯船があり、天井も高くて解放感があり
のんびりと浸かることができました。


↓紅梅温泉


続きましては中崎町のど真ん中にある「葉村温泉」さん。
元気のよい兄ちゃんが番台をされてました。
古い街並みが残る地区だからかお年寄りの方たちが
のんびりとしている感じで、一番下町感が感じられました。
閉まるのが23時とちょっと早め。


↓葉村温泉


ラストは、浪花町にある「クラブ温泉」
タイミング悪く、ぶっ壊れた週に一週間お休みをされていて最後となりました。
ここはとにかく天井が高い!
なのでとても解放感があってノビノビ。
珍しい歩行温泉や、滝湯などのバリエーションも豊かで楽しめます。
客層も幅広く賑やかで、とてもいい銭湯でした。


↓クラブ温泉


ということで一週間日替わりで近所の銭湯めぐり。
でっかい空間、でっかい湯船で湯につかるというのは
なんであんなに気持ちのいいものなのでしょう。
そして外の喧騒はどこへやら、エアポケットにはまり込んだかのように
風呂屋全体に流れる何ともまったりとした時間もたまらない。
いいなあ。
風呂代440円+湯上りコーヒー牛乳120円のしあわせ。
また新しい楽しみを覚えてしまいました。