記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

なかよし60周年記念公演 『リボンの騎士』

ピアノ発表会のあとは、バタバタとあわただしく移動。
なんばから心斎橋まで歩いて長堀鶴見緑地線OBPへ。
向かったのは関西の演劇の殿堂シアターBRAVA。
家族3人で久々の演劇鑑賞です。
これはもう発表会が決まるはるか前(というか発表会の告知が間際…)から
チケットをゲットしていて、家族で楽しみにしたのでした。


↓シアターBRAVA


ということで今回の観劇は、なかよし60周年記念公演の『リボンの騎士』。
実は乃木坂つながりで、
2大推しメンの生ちゃんとキャップが出ることがそもそもなんだけど
ちょうど久々にミュージカルもええなあと思っていたところで、
内容的にもアナ雪的な話で娘にもわかりやすいので。


リボンの騎士


手塚漫画なので過去に読んだことあるはずだけど、
こんな話だったっけなあと覚えてなかった。
天使のいたずらで女の心と男の心の2つを持って生まれた
ある国の王様の女の子が主人公。
その国では王位を継ぐのは男の子のみと決まっていたため、
女の体と心を持ちながら、男として育てられ、国民にもその事実は伏せられていた。
野心を懐に隠した悪い宰相のたくらみで国王が急死し、
後を継ぐ段になって、国民を隠し続けた裏切りの気持ちと
押さえきれない乙女心によって、実は自分は女であると告白してしまう。
それによって身分をはく奪された上に追放され、国はまんまと宰相の手に落ちる。
没落していく国の有様への想いと、揺れ動く恋心を抱きながら、
名もなき騎士=リボンの騎士として、立ち上がるといった内容。


ミュージカルなので当然歌があり、殺陣のシーンやダンスなどもあって、
非常に面白いエンターテインメントでした。
主演の生ちゃんも、普段の可憐なピアノ姿や、ド天然な感じはみじんもなく、
場面によってコロコロと男になったり女になったりする難しい役を
立派にこなしていて、特に中盤の盛り上がりのところでは
勇ましく男らしい騎士になりきっていて格好良かった。
キャップは、事態を混乱に陥れる魔女の娘役で、
最初は悪役なのかと思いきや実はとっても切ない役。
ソロで激しい曲に合わせて歌い踊るシーンとかもあって、さすがの歌唱力。
舞台での立派な出で立ちはもはやポンコツじゃありませんでした!
役柄、母魔女のはいだしょうこさんとの掛け合いがあって、
はいださんも普段の天然な感じが一切なく、恐ろしい魔女になっていて、
さすが宝塚!
とにかく超高音の歌声が響いて、聞き惚れてしまうほどでした。
正直、開演前までは、やっぱりアイドルがお芝居なんて、
単なる添え物的な感じで、
他の演者さんと明らかに場違いだったらという不安もなくはなかったのですが、
ホントすみません。甘く見ていました。
2人ともむしろお芝居をグイグイと率先して引っ張っていくだけの
非常に高いクオリティーでした。
あれは相当稽古を積んだんだろうなあ。
あと印象的だったのは脇を固める、野口かおるさんや八十田勇一さんの
コミカルなお芝居も爆笑だったし、
天使役の神田愛莉もキュート。
悪役の根本正勝さんも本当に憎たらしくていい演技されておりました。
予想以上に面白く印象的なミュージカルで、
娘も始めてみる本格的なお芝居に興味津々の様子でした。


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