陶音 タイルを使ったワークショップ at スタンダードブックストア心斎橋
日曜日。
だいぶ前から申し込みをして楽しみにしていた
陶音さんのワークショップに出かけてきました。
毎度おなじみのスタンダードブックストア心斎橋さんの
雑貨コーナーで扱っている食器やアクセサリーたちの
切なさを感じる独特の色使いがとてもよい味わいで、
わが家でもお皿を愛用させていただいているのだが、
いつか陶芸でもなんでも体験できたらいいなあと思っていた矢先に
念願のワークショップ開催のお知らせ。
思わず飛びついた次第です。
ということで、13時からワークショップスタート。
自分と奥さん、長女の3人が
実際にタイルのワークショップを行うのですが
下の娘の無双ぶりをどうにかこうにかあやしながらの長丁場、
ということで大苦戦が予想されます@@
今回のワークショップでは、
ミラーの裏面にタイルをはめ込む体験で、
まずは目の前に用意された色とりどりのタイルから好きなものを選んで
それを木枠と同じサイズの下紙の上に並べてデザインを決めるところから。
完全にノープランのところからのタイル選び、悩む〜〜〜@@
1つ1つ手焼きなので、大きさも色味もすべて少しずつ違う。
とりあえず良いと感じるタイルパーツを確保しておいて、
それをあーだこーだと並べたり、入れ替えたり。
1つ入れ替えたり並べ替えたりすると、
それに合わせて隣も入れ替えないといけなくなって、
そうやって悩めば悩むほどどんどんドツボにはまって、ああ楽しい!!
当然ですが人によって選ぶ色味や形、大きさも千差万別。
その人の人柄や個性がモロに出ますね。
タイルの並べ方も、整然と並べている人もいれば、
あえてランダムに置く人もいて、本当に面白い!!
途中でスタンダードの中川さんものぞきに来られて、
めっちゃ面白そうやなあ〜とニコニコ。
自分はというと、myロードバイクでもそうですが、
モノトーンよりも、あえていろいろな色を組み合わせたようなもの、
アンシンメトリーなデザインが好きで
その分組み合わせが難しいんだけど、それが楽しかったりする。
今回も1つのタイルで2トーン乗っているパーツに自然と手が出ました。
で、それらの形が台形や三角のものばかりで、
どうもお山のように見えてきたので、
山の連なりをまず思い起こさせるように、それらを右斜めに展開していき、
左斜めを空に見立てて、雲を浮かべて、ポイントに太陽(もしくは月)、
という構図が出来上がりました。
こういうモザイク画だとどうしても抽象でとどまってしまったり、
デザイン的なバランスだけを重視した配置になってしまいがちなのだけど、
どうせならテーマやストーリーがあった方が面白い。
今の「山と空」というのでも十分、テーマ性が出てよかったのだけど、
もう一押しなにか物語性を追加できないだろうか。
せっかくならアイヌ民族のタペストリーや、
どこかの洞窟に描かれた先住民の壁画、
あるいは週刊新潮の谷内六郎の牧歌的な表紙的なもののような、
”民藝”的なものが醸し出されるような何かできないかなあと、
もう一度タイルを探っていたら、なんとまるで鳥のようにあしらわれた
真っ白なタイルを発見!!
これはもう一期一会とばかりに、一度並べた配置を崩して、
空の部分にそれをはめ込んで間際でギリギリ手直し。
あとは隙間を埋める小さなパーツを配色に注意しながら並べる。
これで納得のデザインができました。
奥さんのは、自分とは真逆で
理路整然と細かいパーツが敷き詰められていて、
なんだか大好物のチョコレートの詰め合わせの箱を開いたような感じ。
茶と紺と黄色の配色が統一感があって
とても落ち着いていてきれいですねえ。
娘は、作業に全く迷いがなくて、一番乗りで決めていました。
パステル調の淡く優しい色使いが彼女らしい。
どちらかというと奥さんの流れに近いような並べ方です。
さて、配置を決めたら、それを木枠の中に埋め込む作業をします。
まずは少しずつボンドを縫って、下紙の上で並べたとおりに、
置いてタイルを接着していきます。
この作業、ボンドが乾かないうちにしないといけないのだけど、
次女が本領を発揮しては困るので、ここで少し抜けて、
子守唄を歌いながらバギーを転がせて、寝かしつける。
無事に寝かしつけ作戦を成功させて、いざ接着。
タイルがくっついたら、
タイル以外の部分を埋める目地を流し込んでいきます。
目地の色も大事で、
それによって作品の印象も大きく変わってしまいます。
白と黒、それからそれらをブレンドしたグレーの3色から、
自分はタイルのカラフルさを生かすために黒をチョイス。
奥さんは落ち着いたタッチを出すためにグレー、
娘はパステル調のさわやかさを演出する白ということで
3人見ごとに分かれました。
色が決まったらそれぞれの漆喰のようなものを水で溶いて、
粘土状にしてそれをエイヤっと乗せ、
木枠の中に万遍なく行き渡るように手でぐいぐい伸ばしていきます。
あまり部分をふき取って、そこからはち密な作業。
タイルの上に載っている目地だけを
ウェットティッシュで丁寧に拭き落としていきます。
あまりゴシゴシすると背景部分の目地までふき取ってしまうし、
それを恐れて拭きが弱いとタイルの上で固まって汚くなってしまうので、
丁寧に丁寧に拭きとっていきます。
この作業、実は黒が一番大変だそうで@@
それを早く言ってほしかったなあ。
そうこうして、足掛け3時間ほどで無事完成!
思った以上にスムーズな進行に先生もビックリされておりました。
参加者皆さんでわいわいおしゃべりしながら楽しくできて、
大満足のワークショップ。
最後に出来上がりをみんなで品評。
皆さんとても個性的で魅力的な作品。面白い!
本当に、陶音さんの色使いや作品が大好きなので、
また是非何かあれば参加したいなあ。