記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

嵐が呼ぶ暗峠

本当は今日は木馬イベント淡イチだったのだが、
すでに前日までに月曜日にスライド決定。
月曜は家族の用事の調整であけていたので、やむなくDNS
なので今日は早起きして、雨になる前に走ることにする。
朝、窓の外が黄ばんでいる。
昨夜からの突風と黄砂で何やら不安な天気。
あまりコンディションもすぐれないし、マシンが汚れるなあ、
山から下りでこの突風はないなあと後ろ向きで、二度寝
でもやっぱり走りたい良くは収まらず、遅まきながら10:30に出動。


本当は六甲行きたかったがあきらめ、十三峠へ。
東進なので、風が押してくれます。
順調に大竹セブン着。
でわでわスタート。目指せ記録更新。
序盤、工事中のヘアピンまで4:45。最速。多少なりとも追い風効果?
と思いきや、つづら折れ区間では、横風突風、強烈な向かい風。
風が舞いに舞って、山全体を大きく揺らしている。
ごおおおっという地響きのような音がする。
黄砂のせいか息が苦しい。でも泣き言言ってられない。何くそと必死で回す。
ヘアピンまで来て進行方向が変わると、一層風が強い。
上からローディーさんが「ヤバイ、ヤバイ」と言いながら降りてきはった。
渡り廊下ではあまりの横風にまっすぐ進めない。
それでも水飲み場の駐車場までで15:45。思ったよりいい感じじゃないか!
ラスト3連のうち2連までは我慢我慢。ラスト3つ目時点で18:30。
これはがんばったら20分切れる!
ラスト渾身のスパート!もう限界となったラスト50mくらいで、
ふわっと追い風のサービス。ありがたや〜。
で、19:57。
滑り込みで初の20分切り。もちろん自己ベストです。


しかし、風向きによってペースが完全に狂わされ、限界まで絞りあげたので
ゴールしてすぐに倒れこむ。しばらく立ち上がれず。ゼエハア。
それにしても突風がすごい。下りが怖いよ…
でも上れば降りなきゃならん。恐る恐るで下る。
案の定、追い風で黙っててもスピードが出る。慎重に慎重に。
時折いきなりの横風にビビりながら下る。
途中で上がってくるキャノデさんに挨拶。


大竹セブンまで来た時には、ブレーキを握りしめていた腕がいっぱいいっぱい。
しばし休憩。これから、どうしようかなあ。
再び上るのはいいがまた下るのが…ええい、いってもうたれ。
と2回目。
すでに序盤から横風がつらい。工事中のヘアピンまで5:25。
さっきよりすでに遅れているが、まあいつものペース。
そこからつづら折れ、さっきよりも風がきつく。
漕いで回しても2ケタでない…しんど。誰か風を止めてくれ〜。
渡り廊下も横風の通り道。かなり消耗してます。
水飲み場までですでに16:25。
最後は気合だけで進み、なんとかゴール。
21:13
ふうう、いい練習になったぜい。


上の駐車場はさらに風が舞い、体が冷えるのでそそくさと降りる。
この時点でまだ14:00くらいだったか。
今日は早めに帰るつもりなのだが、早すぎる。
といって3本目はおもしろくないし、風がね…
とりあえず気分変えるため、清滝でも行こうかと北進。
で、通りがかった牧岡。
そういやこの間、探偵ナイトで、高校生頑張ってたなあ。
んじゃ行ってみるべと、魔がさした。
軽い気持ちで行っちゃいかんのに。
前回行ったのは2年前の夏、しかもまだロードーを始める前、ママチャリ。
さすがにママチャリでは到底無理で、赤い橋のかかったところまでしか行けなかった。


近鉄の高架のところで十分ストレッチ&補給をしていよいよスタート。
序盤はすごくいい感じ。淡々と上ってゆく。
赤い橋を越えてそろそろ厳しくなってくる。なんじゃこら。
その先の道が細くなってくるところで、上下から車。
行き違いのために仕方なく降りて脇の茂みで待機。
本当は降りたくなかったのだが…でも降りて休めてちょっと安堵したのも事実。
そこからまた壁のような坂を登る。
お地蔵さんのあるところのエスケープで少し休憩のためクルクル。
少し回復していよいよここからが本番。ここからが本番?まじっすか。
少しのストレートの上りを超え、斜度が一旦落ち着いたかと思いきや、
いきなりのシケイン。何だあの傾きは。まさに地獄だな。
もう走ってるのか止まってるのか不明な速度で上る。
なんとか上り切り、もうこれで山場は越えた?と思いきや、
地獄のヘアピンが!!!そりゃないで。
絶望を感じながら、挑む。すると後ろから軽トラがやってきたので
できる範囲で脇へ行く。ほぼ同時でヘアピン突入。
すると抜かれた直後に、その軽トラがいきなりストップ!
必死のパッチで下向いて走ってたので、急ストップに対応できず、
足が抜けずに立ちコケ転倒…トホホ…仕方がないとはいえ無残…
軽は馬力が足らず、立ち往生したみたいで、
そのあと一旦バックしてから急発進かけて、必死に上がっていった。
残されたこちらは、立ち直しても、
あんな斜度のところでペダルに入れて再出発は無理じゃ!
しかも一旦下って再出発だって、あんな狭い道であの斜度でU切れないぜ!
しゃーなしに最寄りの電信柱まで行って、フラフラをどうにか抑えて
ペダルを両足入れ、上腕で加速して再出発。
なんとか上りきって、公園からの道のところで一旦休憩。
あかんて。こんなん悪夢やて。なんでしょう。暗峠
わかっちゃいるけど、あかんよこんな坂。
大体なんでこんなさか好き好んで上ってるんでしょう。
泣き言を言いながら残りはあとわずか。
いちばんエグい所はもう終わった。とはいえ加速する元気もなく、
ゆらゆらと進む。途中額の汗をぬぐうのに、手元が狂ってメガネを落とす。
南無〜。もういっぱいいっぱいだったんでしょう。
3回目の足つき。
もうもう生気を失った状態でゴール。
29:29
いやいやタイムなんてもうこの際どうでもいい。
足が売り切れとか、息が苦しいとか、そういうのではなく、体がヤバイ。


↓ありゃりゃピンボケ。必死だったので。


↓ここが一番えぐい


すぐに折り返し。上りはもちろんだが、下りも怖いわ。
もう完全にビビりながら、ブレーキから全く手を離さず下る。
もう腕も何もヘロヘロ。
さすが暗峠。平均17.1%。最高28.1%はだてじゃない。
おかげで相当なダメージを負いました。明日起き上がれるか?


走行距離:63.94km