和歌山山岳練 詳細編
前日発作が止まらず吸入2発と絶不調。
天気が崩れて肌寒いのがもろに影響している感じ。
6:00起床してシャワーを浴び、いそいそと準備していると、
ぱしゃ君から入電があり7:00の予定が15分ディレイ。
さらに出発前にちょっとトラブって結局7:30出発。
すでにポツポツ雨が降っているが、どうにか天気はもつと判断し進みます。
天満橋筋〜谷町筋で南下。
朝が弱いぱしゃ君、スロースターターな自分ということで、
全然身が入らず超スローペースの序盤。
大和川を渡ってR26に入ると、前方にローディー集団発見。
同じロゴ入りジャージだったのでどこかのチームでしょうか、堺駅前で挨拶をしてパス。
そこからしばらく団子状態で進みます。
信号停止で少しお話してみると、今から加太までライドに行くそうです。
こうなるとぱしゃ君のエンジンも点火します。
石津〜浜寺公園の幅広高速区間で、ぱしゃ君が43,4kmペースで”逃げ”の体制に入る。
本当は序盤は無理せずと思ったが、まあ今日は稼げるときに稼いだ方がいいので
自分も時々前に出て、さすがにぱしゃ君まで上げれないけど38,9kmで進む。
泉大津の手前の時点で逃げ切り確定でしたが、
せっかく上がったペースなのでそのまま強度高め継続。
泉佐野で一旦休憩。朝飯を食べずに出てきたのでハンガー寸前でした。ゼエゼエ。
リスタート後、なぜかパワーがめっきり出せなくなる…
いつものルートで御ノ山峠越えに入る。
大阪側は緩い上りなのだが、
がっつり重いギアで踏んでいくぱしゃ君の馬力についていけない…
ダンシングを織り交ぜたり、どうにか必死で食らいつくのだが、
県境辺りでふっと脚が回らなくなり、大失速。
ぱしゃ君にペースを落としてもらって、どうにか峠越え。
ん〜、コンディションの問題か、モチベーションの問題か。今日はダメダメの予感。
御ノ山峠の下りに入りますが、ぱしゃ君は最近カーボンブレーキの調子が悪く、
スピードを上げずにスローで下る。
てっきりついてきていると思ったら、
いなかったようで中腹の分岐で裏道に入ってしばらくして
ぱしゃ君がついてきていないことに気づく。
トラブルかと思って慌てて上り返すが、気配がなく、
おそらく、県道をそのまま直進してしまったのだろうと、電話をかけて見ると案の定。
下った先にあるローソンで待機するように行って、速攻下って再開。
ん〜、今日は上りでぱしゃ君が速くて自分が遅く、
下りは自分が速くてぱしゃ君が遅い、という妙な逆転現象。
合流してすぐ、裏道を伝い川辺橋で紀ノ川を渡る。
布施屋の集落を抜けて県道9号に出て少し西へ進んだら、標識に従って南進に転じ、
矢田峠を軽く上って、反対側はスプリント。
伊太祁曾のローソンで一服。10:30。
リスタート後、ぬこ電車をまたいで、
伊太祁曾神社にぶつかり、左折して9号トレース。
相坂でどんつき左折で県道160号。
この辺はのんびりとした里山的な風景の中を走ります。
この先、集落で道は狭小となり道があっているか不安になるがそのまま突き進んで
木彫りの等身大熊ちゃんのところでR370へ。
そこからすぐに旧野上鉄道の廃線跡を伝って、海南高原への上り口に到達。
ここはTTコースとして以前から登録をしようと思っていた7.7kmの上り。
以前に来た時にはスタート予定地点から1kmほど新道を工事中で、
それが完成すればルートが変わってしまうので、その完成を待ちわびていたところでした。
どうやら道はすでに完成しているようです。
ここは今回のメインでないし、ぱしゃ君もいるので、偵察がてら上ります。
スタート直後は、できたての幅広道がゆる〜く上っているので、
ぱしゃ君にこれからのコースをざっと紹介しつつ上る。
500m程行くと旧道との分岐があるが直進。
前方に屏風のように山が立ちはだかっています。
ちょうど真正面に見えている集落辺りが6.5km地点なのだが、
あそこへは直上ではなく、道はぐる〜っと右手の尾根をまず北向きに伝い、
一定上ったら今度は一点、南向きに進路を変更してそこへとたどり着きます。
何と言うかクエスチョンマークをなぞるようなイメージのコースです。
序盤はこれから上がっていく上のコースを眺めながら、
終盤はすでに上がってきたコースの全景を一望しながらのダイナミックなコースです。
と、幅広の新道は川を渡ってすぐに終了、そこからは狭い道となります。
意外とこの道は海南市と有田川町をつなぐ交通の要所なのでそこそこ交通量があります。
対向車に注意しつつ進んでいきます。
1.5kmくらいになると、前方に明らかな急坂が高みへと上っているのが見えます。
激坂区間は500mありますが、ぱしゃ君はアルパカ宣言。
自分もペースを保って上ります。
途中、アスファルトではなくコンクリ個所もあり、ダンシングを交えながら上がる。
どうにか集落まで来ると斜度が落ち着き、そこでペースを落としてぱしゃ君を待ちます。
大量の汗をかきながらも、どうにか足つきせずにぱしゃ君が上がってきます。
序盤ですっかり足を削られましたが、まだまだ1/3です。
そこからボディーブローのように続く斜面を上がっていきます。
ぱしゃ君もなかなかどうしていいペースでしのいでいる様子。
集落を進んでいるごとに、一階層上の集落の様子も見えてきます。
願成寺前を過ぎ、ヘアピンカーブに差し掛かってコースは南進から一気に北進に転じる。
そこから勾配の波があるのだが、
ぱしゃ君の写真を撮るために前方でスタンバイしようとアッタコ。
コースはバリエーションがあって飽きが来ず楽しい。
4kmのヘアピンのところで振り返ると、がんばってあがってくるパシャ君!
Allez,Allez!
少しペースを落としてパシャ君が追い付いてくるのを待ち、
一緒に絶景区間へと突入していく。
さすがに4kmが過ぎ、まだコースの半分ということで、
ここまで全力で来ていたパシャ君もアルパカ宣言したので、
道なりで問題ないだろうということで、ここから1人旅。
左手に上がってきた集落を眼下に見ながらえっほえっほと上っていく。
6.5kmで大きなヘアピンを回り、そこからスパートをかけてゴール。
そこからパシャ君を迎えに行く。
そうしてようやく前哨戦終了!お疲れ!
さて、これはまだ今日のメインディッシュではありません。
が、2人ともここまで約100km、平坦も上りもほとんど強度アゲアゲできたので
かなり脚パン状態。しかし、ここまで来て退散できるはずもなく、
しばらく休憩ののち目的地を目指します。
有田川町方面へしばらく下ったのち、途中で東急GC方面へ右折し、
そこからまたしんどい急坂をえっちらのぼって釜中のクラブハウスに到着。
連続でキツイ上りだったので、GCの前でしばし休憩。
ひー和歌山しんど。
そこから裏道で、ゴルフ場のわき道を伝って高坪山へと横移動。
こちらもなかなかの難所なのだが、今回は下り。
パシャ君のカーボンブレーキをいたわりつつ下っていきます。
お人方クロスバイクの方が上がってきました。なかなかしんどいとこ上っとりますな!
そうして県道159号と合流するところにある自販機で一旦休憩です。
なかなしんどい山岳区間です。しかしまだ目的地まではもう人上りあるのだなぁ〜@@
水分補給をどっぷりとって、重い腰を上げてもうひと頑張りどす。
県道159号を少し下ってすぐに右折して、またまた激坂開始。
さっきのTT予定コースで前半の山場は過ぎたと思ってからのボーナス区間が何気にしんどいス。
そしてようやくようやく風車が立ち並ぶウィンドウファームに到着。
もうお腹いっぱいよ〜。
しばし休憩ののち、いよいよ千葉山TTコースを下っていきます。
パシャ君の第一声は「うわああ、マジかコレ。上んのこれ〜@@@」でした。
コースの素晴らしさよりも、この今の状態でここ上るのかと。
全く同感どす。
でも来たからには上って帰らにゃ。
下りは途中途中でストップしながら下っていきます。
そして無事下ってスタート地点から改めてコースを眺めて「萎えるわ〜」。
ちょっと遠回りにはなるがR42で迂回して帰ることも出来るけど、まあせっかくだしね。
それよりも2人ともかなりキテいるので、上って帰る前に一旦ちゃんと補給を取りたい。
どこかないかと藤並駅前に出るのだがコンビニもなく、
仕方なく湯浅方面へR42で進んで途中のファミレスに入る。
水をがぶ飲みし、ハンバーグを食らって、とにかく2人ともぐったりソファーと同化。
ぐへえ、ちょっと難易度高すぎたかあ?でもいまさら言っても帰るしかねえべ…
ということで、15:30にリスタートし、スタート地点まで戻ってきました。
↓さすがラルプ・デュエズな光景。実物は写真以上よん♪
すっかり脚パンでどうしようもないが、せっかく来た以上TTして帰ります。
今日はヒルクラ仕様ではなくロング仕様だけどもやるだけやってやるぜ。
パシャ君は最初からアルパカモードでとにかく足つきせずに頑張る。
途中で休憩してタバコ吸ってるかもしれへんでえと言ってましたケド。
ええい!ままよ!スタート!
スタート直後は斜度が少し強く、ダンシングで加速していく。
1km先のヘアピンをくぐり鈍いのぼりが続く。
下を見るとパシャ君が手を振りながら上ってきている。
なんとか行けそうでよかった。
そこから斜度は安定するが、上を見上げるとまだコースは幾重にも巻いているゾ。
ぐる〜っと右に旋回しつつ、上がっていきます。この辺から徐々にペースがつかめてくる。
回りきって大外のヘアピンを越えると、わずかに斜度がきつくなり、
わずかなストレート区間に突入。ん〜苦しい〜。
眼下を見ると、コースに沿って巻き巻き進んでいくパシャ君の姿。
あっちもがんばっちょる!
ストレート区間を過ぎ、反対側の大外のヘアピンまでは斜度が緩むのでペースを上げる。
ヘアピンで尾根の反対側へ回り込むところで9:50くらい。
再び斜度が上がる。ゼエゼエ。
1発目のヘアピンまで上がり、そこから1枚巻いて2枚巻いて、
記念碑のあるヘアピンを抜けたのが19分くらいだったか。
そこでくねくね眺望区間は終了し、山の奥へと入っていくが、ストレート区間で斜度が上がる。
しんど。
そこを抜けるとほんの短い下りをはさんで、テクニカル区間に入る。
この辺から結構タレてきたが、必死のパッチでまわしていく。
そしてようやくゴール地点の風車が見えてきたのだが、
ゴール手前200mくらいは再び斜度が上がり、もうそこなのになかなか届かず、
最後はヘロヘロでゴール。
そこからぱしゃ君を迎えに速攻で下る。
そうしてさっきのテクニカル区間の入り口で発見し、並走する。
ぱしゃ君いわく、TTモードじゃなければ見晴らしもいいし、走りがあるから楽しいわと
戦前の絶望感とは打って変わって楽しそうに上がっております。
そうして最後斜度のきついところも上がりきってゴール!
いやいやお疲れっした!
2人ともある程度上りきった充実感に浸りますが、それよりも疲労度がすさまじい。
ゴール地点では休憩せずに、
さっきの自販機のあるところまで再び少し上り返したりしながらたどり着いて休憩。
そこから再び少し上って下津の集落の方へ下る。
激坂かつテクニカルな集落の下りを慎重に慎重に下る。
ようやく谷底の集落に降りてきて、R42まではパシャ君の曳きが始まる。
容赦ねーなーと思ってたら、途中でパシャ君が胸が痛いと言い出し、
無茶するなと言ってペースを落として様子を見る。
さすがに今までこれだけの標高分を上っていないから無理が出たのかもしれない。
R42は路肩の全くないトンネルなどがあって、海南までの6kmはなかなか危険地帯。
冷水のところとか、裏道にエスケープしつつ、海南市内へ入る。
海南に入るとパシャ君も回復したようで、再び2人で後退しつつ、
混み混みのR42〜国体道路を激走して北上。
和歌山駅前を少し過ぎて、中ノ島のところのファミマで一服。
さすがにずっと強度も高く、上りも厳しくてアゲアゲ状態。
パシャ君はずっと、「上ったなあ」「きついなあ」「ケツ痛いなあ」の連発です。
自分も今日は結構キテます。
それでもまだ80kmあります。この状態からが真の勝負どころです。
リスタートして、まずは和泉葛城山系越えですが、
やはり交通量の少ないところと言うことで御ノ山峠越えをチョイス。
紀ノ川堰堤を渡って、そのまま紀ノ川の土手道を走ります。
パシャ君と交代でとりあえず35,6kmペースで稼ぎます。
そうして御ノ山峠越えは2人ペースを合わせてえっちらおっちら上がりきる。
どうにか暗くなる前に峠越えは完了です。
そこから和泉鳥取までも下るのだが、2人とも疲れきって漕がずに下りました。
大阪に入ってしばらくは日もあり、日没までに稼ぐだけ稼ごうとペース上げていく。
追い風もあって40kmオーバーで進む。
泉佐野のあたりでナイトラン点灯し、そこで2人で安全第一で32km上限を決めて走る。
途中で、パシャ君がコーラ飲みたい!と言いだし、自販機で休憩。
甘さを欲しているということはマジで疲れておりますなあ。
そこからパシャ君前、自分後ろで番手を固定し、ひたすら北上。
「和歌山は長いなあ、遠いなあ、上ったなあ」と疲労ゾーンに入りまくりのパシャ君を後ろから激励する。
どうにかこうにか堺まで帰ってきたのが20:30。
補給が必要になり、コンビニへ。
あまりに疲れているのか、あのぱしゃ君がマンゴーゼリーなんてものを食べてました。
優しさを求めだしておるがな〜。お疲れですなあ。いや、今日は確かに疲れた。
おっさん2人コンビニ前で打っ倒れそうになりながら、甘いものをむしゃむしゃする光景。
十分に補給と休憩をとったら、残りは堺浜夜練のおなじみのルート。
とはいえ、前回もナワバリに入ってから事故が生じたので、
パシャ君もあきれるほど油断するな油断するなと念じて慎重に進む。
大和川を渡って阪神高速高架下はもうダラダラ帰ります。
そうして帰宅したのが22時でした。
いやああ強度高かった〜。