荒地山徘徊 with あっちょ
今日は、前から約束をしていながら雨やらなんやらでDELAYしていた
あっちょとの山歩き。
あっちょはこの冬にようやく東京転勤から戻ってきたのだが、
転職して、5月から再び遠くへ行ってしまうので、中学からの旧知の仲を温めようと2人で。
とはいえ彼も出発間際で忙しいので半日の歩き。
ルートとしては先週チェックしておいたルートをベースに、
ラストにとんだアレンジを加えてなかなかのアドベンチャーだった。
<本日のコース>
阪急芦屋川駅〜高座の滝〜高座谷〜キャッスル下〜C4〜アパッチ砦〜
馬の背〜岩梯子〜新七衛門嵒〜お座敷岩〜サンデーモーニング〜
荒地山ボルダートップ〜腰痛チムニー〜崩れ岩〜プロペラ岩〜
黒岩〜荒地山山頂〜D5〜十三間四方岩〜弁天岩分岐〜
右俣〜道畦谷第2堰堤〜宝泉水〜城山堰堤〜阪急芦屋川駅
6:00起床。今日は黒岩でちょっとリッチなランチでもと思って
ジュージュー肉を焼いて、弁当を仕込む。
9:00。もはやおなじみとなった阪急芦屋川駅にて待ち合わせ。
GWということもあるのか、信じられない数のハイカーでごった返している。
1人で登る時は意図的にスタート時間を遅らせているが、
それを差し引いても、なんじゃこの人混み。
山で渋滞なんて愚の骨頂。
探しても見つからないので電話で落ちあう。
ナチュローで、水分確保してスタート。
ダラダラと道幅いっぱいに広がって歩いて、大声でワアキャア言うてる
配慮も遠慮もないハイカーたちを足早にぶち抜く。
高座の滝を左に巻いて、中央峰と即効オサラバしたら、一気に人がいなくなる。
みんなこぞってロックガーデン〜風吹岩〜一軒茶屋〜有馬コースなのだろう。
高座の滝直上の広場にイノーさんの親子がいた。
今日はワイルドに向かって左岸のチョイ難のルートで、進む。
斜面を駆け上って荒地山堰堤の天辺を右岸に渡り、
そっから再び斜面をよじ登って、正規ルートに入る。
第2荒地山堰堤を左から巻いて、奥池とキャッスルの分岐。
ここにもこないだまでなかった立て看板が立ってた。
その分岐を堰底へ右折しキャッスルに取りつく前に一息。
リスタートして、岩沢を登り、再び分岐を右折してキャッスル下。
今日はこれからのルートを紹介するため、左の巻き道を上らず、
C4まで行く。そこからすぐのアパッチ砦までよじ登る。
砦の先端から荒地山のボルダー群、プロペラ岩、黒岩とルートを紹介。
そのまま痩せ尾根を伝って、馬の背に合流。
すぐに岩梯子。あっちょを先行させ、
指示を出しながら少し遅れて自分も登る。
あっちょの具合を心配して、上ばっかり見ながら登ってたら、
不意に手をかけそびれ、危うく落下しかけて、
思いっきり足で踏ん張って事なきを得たが、そのせいで右太ももに激痛!
難所ではやはり気を抜いちゃダメだ。
そこから連続しての難所、新七衛門嵒はなんなく通過。
しばらく上って、今日は貸し切り状態でお座敷岩で休憩。
休憩してからボルダーのトップを目指して登り、
トップから、再び谷底を目指す。
ここからプロペラ岩までは2ルートあって、
プロペラ下まで直行するのと、ブラックとの分岐である崩れ岩経由、
今日は後者のルートを選択。
なかなかブッシュが茂りまくりで、道が非常に分かりづらい。
で、途中でいきなり下から2人組のおっちゃんが現れたのでびっくりした。
そのおっちゃんらが、この道はどこに続いてますかと聞いてきたので
このままボルダートップまで行けますよと教える。
自分たちは引き続きずんずん下ると、ちょっと開けたザレ場に到着。
ここが崩れ岩で、直進するとブラックフェースの巻き道で、
ここは右折して、C4からプロペラ岩下まで続く岩沢に下る。
↓ブラックまき道途中の崩れ岩。左手へ行くとブラックフェースに出る
再びうっそうとした谷底をジリジリ進んで、
しばらくして無事にプロペラ岩。
対岸の今下ってきた方面を見ると、
さっきすれ違った2人組は腰痛チムニーらへんで休憩しているのが見える。
ここから黒岩まではすぐなので、ちゃっと行って、
ここでちょっとしたブランチ。
やっぱり大自然の中で喰うので、ガツンとワイルドがいいということで、
ジャークチキンに、カレーピラフ、ドミグラスパという男飯。
今日はたむけの意味も込めてワインも持参。
飯をガツガツ喰い、色々語らいながら杯をかわす。
今日はやたら風が強くて、ちょっと寒かった。
一応今日の折り返し地点は黒岩なので帰路につくが、
当然同じ道で帰るわけもなく、帰りながらも楽しめるルートで。
いったん荒地山の山頂へいき、ボルダー群への道、
途中の分岐で芦有ゲート方面へ転じ、笹の生い茂る悪路を進む。
さらに立て看板のある所でその道からも外れて、右方向へ進む。
暗い林をしばらく行くといっきに視界が開ける。
お一人広場で寝転びながら読書中の方がおられる以外は人がいない。
で、一応こないだの行き止まりの絶景ポイントにも寄る。
そこからは道畦谷北尾根をぐんぐん進む。
尾根道を進み、しばらく下ると、おそらく弁天岩への分岐と思われる、
大石が点在するちょっとした広場に到着。
尾根道はここから再び少し上るのだが、そのまま進むのも面白くない。
そこで道側から。道畦谷の右俣へ下れないかと見てみると、
全く人が分け入った形跡はないが、分け入っていけないわけではなさそう。
どうする?と聞いてみると、ええよというので、冒険に出る。
これがまた厄介な下りで、傾斜はそんなに大したことはないのだが
ブッシュや倒木が行く手を阻む。
それもこの周辺の木々の幹や枝は鋭いトゲトゲが牙をむいている。
踏み跡もなければ、木も枝もツルも伸び放題で、苦労しながら分け入っていく。
そのうち、下っている筋に岩がゴロゴロしだすので、
ああこれはいずれ小さい枝沢なので、いずれ目指すべき本流である右俣につながっていると安心。
しかし、とりあえずは目の前に立ちはだかるブッシュ達との格闘につぐ格闘。
降り口を間違えたか、おとなしく尾根道を行けばよかったかと軽く後悔するも
もうこうなっては尾根道には登り返せない。
覚悟を決めて、ジリジリと下っていく。
そのうち、トゲトゲの木ゾーンを抜け、ザレ場に到着。
傾斜がきついので、腰をついて滑り落ちていくと、大きな沢に出た。
おそらくこれが右俣。
↓右俣の沢。尾根からここに下るのに30分もかかった。右下の大岩に白丸あるけど、ここから踏み跡なし
大きな沢に出たところで、この下りでずいぶん疲労したのでとりあえず休憩。
休憩しながら下ってきた崖を見てみる。
すると、取り付きのところに白ペンキで○がしてある。
でも、ここを下りてくる途中で、足跡も見なかったし、
生い茂る枝木も刈り取られたり、折られているようなところはなかったが…
いずれにせよ、今から進む方向への道は間違いないことは確認できたので
この沢を下っていく。
途中、小滝があり、巻き道ではなく、枯れたこの滝を直降する。
そうすると広々とした河原になり、目の前にでかい堰堤が立ちはだかる。
道畦谷第二堰堤だ。
これを向かって左の巻き道から越えていく。
無事に堰堤を越えてしばらく歩くと、どうも見覚えのある分岐に出る。
先日行った左俣との分岐だ。ここからはもう安心。
左手に航空母艦岩、道畦谷堰堤を見ながら進み、宝泉水。
そこからは芦屋川沿いの整備された道を進んで、芦屋川駅到着でおしまい。
短い時間ながら、充実した山歩き。最後の右俣への下りはサバイバルだった。
あっちょとは次いつ一緒に歩けるかは分からないが、
また一緒に山に行こう。