記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

『呼んでみただけ』 by 安東みきえ

なんと愛おしい物語たちなのだろう。
ひとりぼっちのクラゲと流れ星の暖かい友情のお話。
さみしがりやのこねずみと金魚の話。
おそろしい湯ザメのお話。
へそまがりの魔女と女の子。
そしてそれらの作り話を読んで聞かせるお母さんと男の子。
本のそこここに惜しみない思いやりとまごころが溢れている。
そしてもちろん、これは作者から私たち読み手への優しさに満ちた贈り物でもあるのだ。
ぜひたくさんの子どもたちに読んでもらいたい。
きっと豊かな心が育つと思うから。


呼んでみただけ

呼んでみただけ