記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

さよなら交通科学博物館

土曜日は毎度の娘のピアノのレッスン。
3月の発表会に向けてみながんばっております。
この日は娘をどうにか気分よく乗せて、レッスンを乗り切る。
レッスン後は他のお母さん方と衣装の打ち合わせ。
衣装のことはさっぱりわからないので、もっぱら子守り役。
その後はランチ。土曜日はもっさんと相場が決まっております。
この間、国立美術館のお土産で面白いパラパラ漫画を買ってもらって
娘は上機嫌だったのだが、それを保育園に持っていてなくしてしまってショゲ気味だったので、
散歩がてらそちらまで行き、新しいのを買ってやる。
おとうちゃんは甘いなあ〜。かーちゃん達には内緒だぜ〜♪byファミコンウォーズ
買ったらすぐにママチャリをぶっ飛ばしてキタッキン。
ギリギリ雨に降られずにセーフ。
そこから晩飯を作ることにします。
奥さんの大好きなお野菜たっぷりのスープと娘のリクエストのオムライス。
それだけじゃ物足りないので、コロッケを揚げる。揚げ物は男の仕事だじぇ。
2月まさかの丁重なロードだったので、
晩から出発しての遠征を予定していたが雨のためキャンセルして、ギターの練習。



日曜日。このところ寝つきが悪くて、そのせいで起きるのもグダグダで恒例の昼前起床。
って、晴れてるやん!ここでちょっとでも走ろうか迷ったが、
PM2.5が今日はひどいらしいということでやんぴ。
来週からライドの予定が詰まっているし、ここは家族サービスデーにします。
どこへ行こうか、できれば屋内。で、いろいろ考えた結果、
4月をもって52年の歴史に幕を下ろす交通科学博物館へ行くことにします。
京都の梅小路に2016年春にOPEN予定の京都鉄道博物館のOPENに先だって、
ここの展示品をそちらへと移設するために閉館してしまうのです。
自分も子供の頃に何度か足を運んだ思い出の場所で、
その頃は結構がらんどうだった記憶があります。
隠れ鉄子の娘もおばあちゃんやらに何度も連れて行ってもらって愛着のある場所。
昭和な雰囲気がまだそこかしこに漂っているいい場所だったのですが。これも時代ですかね。
ということで、電車を乗り継いで弁天町まで。
すると、ニュースを聞きつけてなのか、それとも最近の鉄道ブームなのか、
ものすんごい人出です。
山もそうだけど、自分が子供の頃は、
鉄っちゃんといえばマイナーな部類の人種で、
まさかこれほどまで市民権を得るとは思いもよらなかったなあ。




中の展示物を拝見しながら、娘は片っ端から動かせるもの押せるスイッチを押していきます。
で、ちょうどお昼も少し過ぎてお腹も減っているのでお昼にします。
食堂車はかなりの行列だったが、奥さんに娘を託して自分が並びます。
普段なら行列には並ばないが、まあ、最後なんで記念なんで。
で、30分ほどで席にありつけました。
少し前から閉館に向けて設備を縮小しているようで、
メニューは駅弁の販売だけに変わっていました。
それでも電車の中で食べるご飯は楽しいものです。



食事を終えたら、再び館内を隅々までめぐります。
どこもかしこもものすごい人でごった返し。
行列ができているシュミレーターなどは避けて、
娘の遊びたいものを優先して楽しくすごしました。
京都のは、名古屋や埼玉のようにものすごい設備の立派なものになるんだろうけど、
こういう長い歴史によって培われた趣のある空間というのはなかなかできるものじゃない。
車両たちは移設され、再び日の目を見るのだが、この跡地は一体どうなるんだろう?
またひとつ昭和の風景が失われていきます。