記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

筍クッキング

さて、先日思いがけずにゲットした大物の朝採れ筍ちゃん。
せっかくなら鮮度の良い状態で調理しておいしくいただきましょう。
といっても、即切って食べるわけにはいきません。
筍はアクが強い食べ物なので、
下処理をしっかりしないと食べれたものではないのです。


↓大物です


まずは、筍の一番下の硬い部分を1cmほどザクッっと切ります。
見た目はかなり頑丈な図体をしていて固そうですが、
鮮度がいいからなのか、
普通の包丁でもスゥ〜っと入ってあっさり切れました。
それから、食べられない皮の部分をどんどんと剥いでいきます。
筍の表面にはたくさんの毛が生えていて、野生の猪のようです。
パラリパラリとめくっていく感覚がなんだかおもしろく、
娘も奥さんもこれ楽しい!とはしゃいでおりました。
どんどん剥いでいった結果、結構スリムなお姿に。
アナタ意外と着太りするタイプなのね♪


↓皮を剥きます


マトリョーシカみたいです


↓スリムになりました


これからいよいよアクを抜く作業に入ります。
本当なら米ぬかがあれば一番良いのだけれど、
いきなりそんなもの家にあるわけもなく、
米のとぎ汁(2リットル程度)と生米で炊くことで代用します。
で、家にある一番大きいサイズの寸胴を出してきましたが、
ご覧の有様。
仕方なく大きい方は半分に切って、鍋に放り込みます。


↓寸胴からはみ出てます


竹の内部は空洞部分もあるので、
その空気のおかげでぷかぷかと水面から出てきてしまうので
重しに落としぶたをしてから火にかけます。
いったん沸騰させてから、弱火に変えて蓋をしてから2時間ほど。
お米を入れているので途中からぷくぷくと吹きこぼれてしまうので
時々様子を見ながら火加減を調整する。
2時間ほどで火を止めて、一晩自然に冷まします。
下ごしらえは、焦らずしっかりやってあげることで、
アクがよく抜けて、おいしく柔らかくすることができます。


↓米のとぎ汁でアク抜き開始


↓2時間ほど弱火で炊いてからアラ熱を取る


一晩かけて下処理をした筍は、翌日の晩御飯に。
せっかくなので、筍ステーキと、土佐煮
どちらもやわらかく、味がよくシュンで美味。
取り置きしておいた、「稜線」の辛口とよく合いました。
まだ筍が残っているので、今週どこかでタケノコご飯だな。


土佐煮と筍ステーキ。酒は「稜線」で。