記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

ensembles東京

土曜日の上京の本題。


9/4(日)に東京駅で催される音楽フェスティバル「アンサンブルズ東京」の
音楽ワークショップに参加することになり、その第1回目でした。
このイベントは、「あまちゃん」のオープニングテーマ曲などで知られる、
日本を代表する作曲家・ギタリストである大友良英さんが
音頭を取って行われるもので、
一般参加型でみんなでつくる音楽の祭典です。
(詳しくはコチラ⇒http://www.ensembles.tokyo/
イベント当日は、東京駅を行き交う人たちも巻き込んで
一大お祭りとなるそうなのですが、
今回はなんと演者側として参加することになりました。


自分と長女は、「東京駅のうたワークショップ」というグループに参加します。
なにをするかというと、
大好きな作家のいしいしんじさんと、
これまた大好きなクラムボン原田郁子さん、
そして大友さん一緒に、
東京駅の魅力を伝える曲の歌詞を作って、曲を作って、
当日にその「東京駅のうた」を舞台で披露するという、
何とも素敵すぎる内容です!


ということで、午前中の遊びを終えて、
池袋にある東京芸術劇場にやってきました。
ここでまず30人ほどの参加者とコンニチワ。
当初は関東在住の人が多いだろうなと思っていましたが、
全国津々浦々から集まってきていました。
年齢も性別もばらばらで、子供たちの姿もたくさん。
これから何が起こるのか楽しみです♪


東京芸術劇場


↓アンサンブルズ東京 ワークショップ


時間となり、今回の講師である、いしいさんと原田さんが登場。
早速、ワークショップの開始です。
まずはどういう風に歌をくみ上げていくのか、
そのコンセプトと方法をレクチャーしてもらい、
それにしたがって、各々が東京駅に対して連想するコトバを
どんどん紙に書き出していきます。
それらを壁に張り出して、
文字のボリュームとか、文章のつなぎとかを
お2人と相談しながら煮詰めていくという作業でした。


人によってはもう立派なポエムになっているような人から、
全く個人的で具体的なつぶやきだったり、様々で面白い。
同じもの(東京駅)を対象としているのに、
人によって様々な視点、角度、距離感があって、
自分が思いもよらないような言葉が別の人から発せられたり、
逆に自分の出した言葉で他の人がはっとしたり、
本当に多様性の極みというか、素晴らしい体験です。


とはいえ、急に言葉を紡ぎ出すという作業は本当に大変なことで、
考えれば考えるほどドツボにはまってしまいます。
娘も何かいていいかわからないと悩んでおりました。
いしいさんからは、最初から抽象的で高尚なレベルのことを書いてしまうと、
それ以上に昇華させるのは難しいので、
できるだけ個人の具体的な体験からスタートした方がいいよとアドバイス
全くその通りだと思いますが、
自分もブログや、作詞や、モノを書くときにどうしても、
いい風に書こう、うまい言い回しを書こうとしてしまいますね…
そういういろいろ形容詞でお化粧した
抽象的で頭でっかちなコトバ・フレーズより、
リアルな視点、生の素材の方が刺さるし、
世界を広げやすくなるというのは納得します。


↓作詞ちう


本当はこの後、
いくこちゃんが即興でフレーズにメロディをつけて練習するはずでしたが、
コトバの出し入れをディスカッションしているうちに、
あっという間に時間は過ぎて予定時間を大幅に過ぎてしまい、
時間切れとなりました。
それだけ充実した濃い時間でした。
自分もメロディーありのソロパート、
娘もメロディーに合わせて自分のコトバを読み上げるパートをいただきました。
って、まだメロディができておらず、翌週の本番前日にわかるので、
ちょっとドキドキです。




ということで、無事1日目が終了。
お二人に少しだけご挨拶。
娘は”鼻血のお姉さん”みたいにピアノを自由に楽しく弾いてみたいと
ピアノを始めたので、あこがれのいくこちゃんと触れ合うことができて、
緊張はしていましたがとてもうれしかったようでした。
いしいさんともお話をして、去年「おうちのふく」のトークショーも行きましたというと、
そうでしたか!当日は楽しんで頑張りましょうね!とエールをいただきました。
毎回そうですが、いしいさんのあの全くの軽やかさは
他の人も軽やかにしてくれる本当に不思議な人です。


↓いしいさんと


↓いくこちゃん♪


さて来週はまた東京へ行って、
今度は大友さんといくこちゃんとでメロディー付けと練習だっ!
そして日曜日、早くも本番!