記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

子連れハイク 富士山 1日目

この夏は長女と一緒に富士山にチャレンジしようと約束をしていたのだが
なかなか予定が合わなかったり、天気が悪かったり。
そのまま夏休みもおしまいを迎えるころになり、
今シーズンは断念かとあきらめモード。
オーラスのチャンスの週末の当初の予報も天気が良くない。
自分一人なら多少無理しても突っ込めるが、
娘と一緒ではそれもできない。
これは無理かと思っていたのだが、
直前になって天気が早まり、
天気図を見ると日曜日が千載一遇のアタックチャンス
大急ぎで小屋を予約し、チケットの手配。
直前で、週末ということで小屋はいっぱいでしたが
どうにか6合目の雲海荘さんが取れました。


土曜日。奥さんと次女に見送られて出発。
9:43のひかりに乗り込み、静岡まで。
到着するとどえらい暑い!
夕方小屋で見たニュースでは、
この日、全国で一番静岡が暑かったそうでなんと38度@@
ここでこだまに乗り換えて新富士駅に到着したのが12:04。
すでに半日仕事です。
新富士駅を出たら目の前には雄大な富士山のお姿が…ない!!
分厚い雲が全体を覆っていて全く見えません@@


新富士


ここから富士登山バスに乗り換えて、
富士宮口五合目までアプローチ。
これも2時間30分の長丁場。
途中2度ほどトイレ休憩あり。
道中も雲のベールは晴れることなく、
徐々に山域に入り高度を上げるたびに、
白く霞んだ世界になっていきます。


↓湧玉池で小休止


無事に富士宮口五合目に到着したのが14:50。
少しひんやりしますね。
なんてったてここはすでに標高2400m地点。
長い間乗り物に乗っていた疲れもあり、
少しだけ運動をしてから、登山届を提出して
いざスタート。


↓富士山五合目に到着


富士宮登山ルート


↓スタート


5合目から6合目までは距離も短いうえに、
ほとんどきつい斜面もないので、
サクサクと10分ほどで到着。
2つある小屋のうち、手前にある雲海荘にお世話になります。


↓6合目はもうすぐ


↓本日のお宿・雲海荘


まずは手続きをしてから、狭い階段を上がって2階へ。
3人1組のカイコ部屋が並んでいます。
この日は夏休み最後の週末ということで
混雑のピークだそうですが、どうにか2床確保できました。


↓寝床


夕食の時間まで3時間ほどあるが、することもないので
高所順応もかねて、少しお散歩へ出かけます。
小屋から、主ルートを外れて10分ほど進むと
宝永噴火口の西端に到着。
1707年(宝永4年)に起こった宝永大噴火
今のところ富士山で一番最新の噴火だそうです。
富士山は静岡側から見ると、
右端が少しえぐれた部分(火口)と
おできのようにボコッと出っ張っている部分(宝永山)があるが
この噴火によって生まれたものです。
その火口の圧倒的な大きさと、
その火口の底から見上げる宝永山の姿から、
いかに強大なエネルギーがここで爆発したかというのがわかります。
さすがに宝永山まで登ると晩御飯の時間に間に合わないので、
火口の底で引き返しました。


↓宝永火口にて


18時になって夕食タイム。
献立はカレーでした。ちょっと物足りないかなあ。
でも娘にとっては、
山菜や漬物だらけの献立よりはカレーでよかったです。


↓晩御飯はカレー


夕食を食べ終わる頃にようやく空が晴れてきて、
西の方面がオレンジ色に染まってきれい。
翌日はきっといい天気間違いなしです。
小屋の前でぼんやりと夜の帳が下りるのを眺めていると、
下の方からにぎやかな一行がやってきました。
なにか富士山をモチーフにした御神輿のようです。
ご苦労様〜。


↓雲が晴れてきた!


↓お神輿がやってきましたヨッ


↓ワッショイ!


↓明日はいいお天気間違いなし


陽が暮れると外は一気に寒くなり、小屋に引っ込みます。
消灯まですることもないし、寝床は狭すぎて落ち着かないので
食堂で娘とトランプに興じる。
その間、小屋の前の様子をうかがっていましたが、
夕方になるにつれて登山客がどんどん増えていきます。
おそらくご来光のタイミングに合わせて
登山をスタートさせるのでしょうが、
富士山では山の常識が全く通用しないお山だなあと改めて。
お山というよりも観光地といった方が正しいのかもしれません。


↓消灯時間までトランプ大会


消灯前に小屋を出て様子を見てみると、
なんと眼下に三島や沼津方面の街の明かりがずらり。
標高差も距離も随分あるので
六甲の夜景と比べると迫力に欠けますが、
あそこまで晴れているということに期待感が膨らむばかり。
21時に消灯。


↓夜景