海ほたる上陸作戦
土曜日。
2週連続の東京行きです。
しかも、やっぱりこれだけ大きなイベントで貴重な体験をするので、
奥さんも別行動で東京に行くことになり、
当然6か月の娘も同行するということで、色々と心配。
そこで義母も合わせてきてくれることになった。
今回は1泊2日になるので、
宿泊付きで安く行ける東京ブックマークを利用。
そのため、乗車できる新幹線の便が限定されるので、
朝早い6:20発に間に合わせるために、早起き。
前日、キツイ取材を終えたところで、
心身ともに疲労困憊してますが、
どうにか起きて間に合わせる。
この日もワークショップは昼からなので、
午前中いっぱいはどこかで時間をつぶさないといけない。
長女が喜びそうなところを色々事前に検索していたのだが、
ジブリの森も川崎のドラえもんミュージアムも完全予約制で完売。
色々思案して、ちょっと遠いのだけれど、
こないだ観た『シン・ゴジラ』の冒頭で
ゴジラが初めて登場する東京湾のど真ん中、
海ほたるへ行くことにする。
本当は品川か新横浜で降りたほうが早いのだが、
切符がそうなっているので東京駅へ。
8:50は到着し、京浜東北線に乗り換えて川崎へ。
大宮かどこかで人身事故が発生して東京上野ライン遅延の影響があり、
川崎駅でのバス乗り換えがが4分しかないので焦ったが、
どうにか9:25発の木更津行きバスにギリギリセーフ。
朝っぱらからドタバタです(汗)
そこから京浜工業地帯を縫って、東京湾アクアラインへ突入。
日本第4位、全長9610mもの海底トンネルを抜けると、海ほたるに到着。
学生の時以来だからもう何年振りだろう。
車を持ってない人だとなかなか来づらいところですが、何とか来れました。
次の川崎行きのバスの時刻まで約1時間あるのでブラブラ散策します。
神奈川県川崎市と千葉県木更津市をつないで
東京湾を横断するアクアラインの中継点として造られた人工の島です。
島自体は木更津に属していて、PA扱い(SAじゃないんだ)。
この日は突如発生した台風12号の影響で、
80%超えの雨の予報だったのだが、まずまずのお天気。
ここは東京湾のど真ん中なので360度の眺望で、
川崎方面はコンビナート群がずらーっと。
それから東京ゲートブリッジの後ろ側にはうっすらとスカイツリー。
本家の東京タワーは高層ビル群に埋もれるようにしてちら見。
今回から代替わりをしたCANON EOS Kiss X7をここで実戦投入。
なかなか素晴らしい!
↓風の塔(川崎人工島)が見えます
海ならではと言えば、大小さまざまな船が行き交う様も見ていて面白い。
そして、羽田空港を発着する様々な飛行機が矢継ぎ早に飛んでくる。
あんな短間隔でよくまあやりくりできているなあと思うほど。
ANAやJALはもちろん、ルフトハンザが飛んできたのはラッキー。
↓JALきた
↓ANAきた
さて、『シン・ゴジラ』関連のフェアもやっていて、
島の西側にはゴジラの足跡がドーンとありました。
娘も映画を観たところなのでスゴイスゴイと喜んでおりました。
なかなか限られた時間で、比較的アクセスが遠いけど、
連れてきて正解でした。
↓ゴジラの足跡
↓シン・ゴジラフィーバー
11:02発の路線バスに乗って川崎駅までバック。
そこから東京駅まで行って、丸ノ内線に乗り換え池袋まで。
わずかの時間でマクドでお昼を済ませて、
いよいよワークショップへ。
いしいしんじ×原田郁子 東京駅のうた ワークショップ(前日&当時リハの様子)
土曜日。
海ほたるから生還して、
池袋のメトロポリタン美術館に時間通り。
ワークショップの2回目です。
1回目は、いしいしんじさんと原田郁子ちゃんのコンビで、
「東京駅のうた」の作詞と曲の構成をやりました。
今回は、いしいさんが別のイベントで山形に行っているので、
代わりにこのイベントの主催である大友さんが参加して、
メロディーづくりと実演リハーサルになります。
↓大友良英さん
まずは、前回のワークショップのおさらい。
東京駅についてのイメージについては人それぞれで、
それこそ無限大にあると思いますが、
いしいさんが提案したコンセプトに沿って各々コトバを引き出していきました。
その視点とは、東京駅へ入線してくる電車はすべて例外なく「上り列車」で
東京駅から去っていく電車はすべて例外なく「下り列車」だという点です。
全国各地からこの東京駅へめがけて、
たくさんの人がたくさんの想いで持って集まってくる、
それを歌で表現しようということです。
せっかく色々なところからワークショップに集まってきて、
みんなの個性や違いを最大限に引き出そうとすれば、
それぞれの出発の駅から東京駅までの道のりの違いが一番わかりやすい。
朝早くから新幹線で来た人、いつもの通勤電車で来た人、
あるいは車や歩きで来た人…
その距離感とか、思い方は全然違うはずで、
その色々違うものが東京駅という場所を接点として交わる、
そういう場所なんじゃないかということです。
東京駅を鏡像対象として、自己のイメージを増幅させていくという作業でした。
さて前回を踏まえて、今回は、まず歌の構成。
出演時間がおおよそ40分程度あり、
その前半部分を東京駅へ向かうパート=ばらばら駅、
後半部分を東京駅に到着したパート=いま、東京駅として、それぞれグループ分け。
最初は静かに、メロディーに乗せてセリフが入り、
徐々にメロディーがついて、
最後は大合唱となってクライマックスという構成になりました。
その途中のつなぎとして、郁子ちゃんの歌が入ったり、
いしいさんの即興小説が入ったり、盛りだくさん。
自分たちのソロパートは、ばらばら駅チームになりました。
「いま、天神橋筋六丁目」というフレーズが普通の駅名よりも面白いので。
歌の大枠が決まったら、あとはそれらを各ブロックに分解して
それぞれのメロディーや回数などを覚えて、順次練習していきます。
時々、大友さんや郁子ちゃんだけでなく、
参加者からもここをこうしてみようとか、フリをつけようとか
活発な意見も飛び出て盛り上がります。
大友さんが16時には次の仕事のために出ないといけないのに
時間をオーバーしてまで残ってくださって、
最後にみんなで通し練習。
最後のリフの所は大盛り上がりで何度も何度も大きな波が来てました。
楽しい♪
終盤には奥さんと次女、義母もかけつけて様子を見てもらいました。
あとは、子供たちにはお面をかぶって出てもらおうということで
工作タイム。
先週の話ではラストに舞台上で
子供たちが電車ごっこするということになっていたのだが
やはり舞台のスペース上の問題だったり、
安全上の理由からなしになり、電車のお面じゃなくてもよくなったので
じゃあもうゴジラでしょと、娘はせっせと工作。
他の子らが可愛らしい絵をかいたりしているのに
なかなか迫力のあるものができました。
ここで娘の工作魂に火がついてしまい、
本当はスタッフに預けなきゃいけないのに、持ち帰ることにして
ホテルでさらにパワーアップ大作戦。
コンビニでハサミと両面テープを買って、
夜中にあれこれやって、すごい面白いお面ができました。
このゴジラお面がみんなに大好評で、
みんなからゴジラの娘としてかわいがっていただけました。
↓ゴジラを進化させます
さて、レッスン後については別記事にするとして、
翌日、本番当日。
朝10時に会場となる東京駅丸の内の行幸通りへ。
ここは赤レンガの正面から皇居までの短い大通り。
今回我々のワークショップのチームはイベントの大トリを務めるのですが
イベント自体は午後からスタートして他のワークショップもあります。
プロジェクトFUKUSHIMAでは、
全国各地から届いた布きれを貼り合わせ大風呂敷をこしらえて、
それで大通りを一斉に彩ります。
トクマルシューゴさんのグループでは、
楽器演奏をあまりしたことのない大人と子供が、
楽器と非楽器を組み合わせて音楽を奏でるというワークショップ。
フレッド・フリスさんのグループでは即興音楽のパフォーマンス。
芳垣安洋さんとOrquesta Nudge! Nudge!のメンバーは
音の出るものを何でも楽器にしてのリズムアンサンブル。
どれもそれぞれ個性あるアプローチで
音楽、アート、東京駅という特別な空間の融合を試みます。
↓東京駅の行幸通り
ちょうどリハーサル前に会場設営が始まっており、
集合がかかるまで会場の設営をお手伝いします。
プロジェクトFUKUSHIMAさんの音頭で大風呂敷をどんどん通りに敷いていきます。
全国各地から集められた色とりどりの布きれを一斉に広げて、
四隅をそろえて、次々と貼っていきます。
あっという間に東京駅まで続く、夢のような道が登場しました。
さて、11時頃となり、一度舞台に上がってのリハーサル。
機材がたくさん配置された舞台は大人数が上がるには結構狭くて、
立ち位置とか入場の順番とかマイクテストとかをしっかり。
この舞台からは東京駅が真正面に見えて、
本番は夜なのでライトアップされた赤レンガを眺めながら、
自分たちの歌を歌うという、こんな最高のシチュエーションがあるでしょうか!!!
緊張よりもたまらなくワクワク感で胸いっぱい♪
舞台上でのリハーサルは終わりましたが、
自分のパートはもちろん、全体構成でわからないところがあるので
みんな郁子ちゃんのところへ確認に行きます。
自分たちもわからないところ、難しいところを確認しましたが、
「大丈夫だよお、楽しもうね♪」とエールをいただきました。
それから、昨日は慌ただしく次の現場へ行かれてご挨拶できなかったので
大友さんにもご挨拶。
大好きなNHKドラマの『ロング・グッドバイ』のサントラにサインもいただいちゃいました。
ということで、残すところはあと本番のみ!
お天気も問題なさそう!
ワクワクの一日でした。