記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

淡路島一周ツーリング その3 完結編

さて、クライマックスを乗り越えて、無事押登峠(押して登る峠・・・)に到着。
ノーマルコース組の到着まで、とにかく安静に、回復を図る。
そのうち、ぽつぽつとみなさんが上がってきて合流。
鳴門海峡大橋をバックにみんなで記念撮影!


ここからは再びS班長組でスタート。
テンチョウさんから、もう上りは終わってるからとアナウンスがあったのに、
目の前にちょっとしたのぼりの連続。うっそー。
大きな白いプロペラ風車を横切るとそこからは下り。
S班長がここのヘアピンで一度大きな落車をしたという話を聞いて、慎重に下る。


しばらくすると福良の市街地に入る。
R28をひたすら直進。Tさん先頭で進んでいくのだが、
じわじわとしたゆるい上りで集団がちぎれだしたのでペースダウン。
しばらくしてお昼休憩の日愛うどんへ。


お腹ぺこぺこ。でも店内は超混みあっていた。
とりあえずさっと出来そうな「冷やとろろうどん」の大盛りを頼む。
麺は程よく弾力が合ってとてもおいしかった。
みんな温かいうどんを注文している中、
空腹に耐えかねて冷やを注文したのだが、
この後ラスト30kmの激寒を考えると完全なミスチョイスだった・・・。


栄養補給も済まし、体力が回復した所で後半戦スタート。
のどかな畑の中の道を淡々と進む。陽もまだ高く、
前半戦とは打って変わってのんびりムード。
途中わかりにくい分岐もテンチョウさんが先回りでアナウンスしてくれ、
迷うことなく進む。
アップダウンもあまりなく、順調そのもの。
30kmほどいった五色のファミマで休憩。
これはのんびり楽しく帰れそうな予感。だった・・・


そしてラスト30km。
テンチョウさんは「もうオマケですよ。すぐつきます」とのこと。
夕日を見ながらサンセットロードを爽快に走る感じで、
いいラストを迎えそうな予感だった。
走り出しは風もあまりなく、所々の上りが少ししんどいくらい。
班も乱れなく進んでいたのだが・・・


日が暮れだす頃になると状況が一変!
猛烈な潮風が、まともに正面から吹いてくる。
どんだけ回しても、もうスピードも出なくなってくる。
ここまで100km以上走っている疲労感、そして容赦のない向かい風。
岬を回りきる度に、新しい岬が顔を出す。その繰り返し。
メーターを見てもなぜか全く距離も進んでいない。
30kmってそんなに遠かったっけか?
明石海峡大橋は一体どこなんだ!
先の見えないエンドレス暴風域。
午前中のクライマックスは序章に過ぎなかったのか!
これは荒修行ではないか!


風は収まるどころか、これでもかと言うくらい顔をバシバシ叩く。
先頭を引くTさん、そしてS班長もひたすら我慢の走行。
みんな早いことゴールして休みたい一心。
ふと後ろを振り返ると、残りの2人がいない。
いつの間にかちぎれてしまったようだ。
この風の中単独走行はあまりにツライはず・・・
どこか別の班に合流できていればいいのだが・・・
このまま引き返すわけにも行かず、3人でゴールを目指すことに。


空は昼間の爽快な青色から、どんよりとねずみ色が広がり、
海も大荒れ。風を避ける術もなく、どんどん体温を奪っていく。
グローブの中の指もかなり冷たい。
シューズの中は冷えすぎて、もう完全に感覚がなくなっている。
自分でペダルを踏んでいるというより、機械的に回っているという感じ。
頭を上げているのも辛く、もうどこをどう走ったとか覚えていない。


どの辺だったか、S班長が、「一回止まって休憩しよう」とストップ。
補給にチョコレートをもらう。
寒すぎて口の中でもチョコが解けない・・・。
どのくらい走ってきたのか、あとどのくらいの位置なのか?
テンチョウいわく「橋が見えてからが長い」らしいけど、
肝心の橋がまだ見えていない状況・・・
メーターではとっくに30kmは走ったはずなのに・・・
前の2人に引っ張ってばかりというのも情けないし、申し訳ない・・・
寒さと疲れと焦りで限界に近かった。


そこから「ここを曲がれば橋が見えるはず!」という期待を
何度か裏切られた後、ようやく橋が見えた!
あと5km20分くらい?
ゴールが見えたことで少し元気付いてペースアップ。
徐々に大きくなる橋、少々の上りももうどうでもよくなる。
そしてついにゴール!!!
やったぞ!!!帰ってきたぞ!!!
でもストップすると余計に体が冷える冷える・・・
みんな無理やりに車の中に入って風をしのぐ。もう動けません。


みんなが無事に帰還したのが、予定時間を1時間以上オーバーしてから。
同じ班のちぎれた2人もなんとか帰ってきた。(しかも単独走行!)
みんな疲労困憊。寒さも限界。
ラスト30kmがいかにすさまじかったのかがわかる。
そこから全員移動で温泉へ。松帆の湯でリフレーッシュ!
淡路SAでラーメンを食べ、温まる。


高速1000円化がいかほどかと思っていたがそれほど混むことなく
23:00に回転木馬へ帰還。
みなさんお疲れさま!


↓日愛うどん

明石海峡大橋