記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Fleche Hiroshima 2019 俺たち、大海峡またぎ~ズ!(team GREAT ISLAND HOPPER'S)

2019年最大のチャレンジだった

AJ広島主催のフレッシュ無事に完走いたしました!

己の体力との闘い、睡魔との闘い、暑さ・寒さ・暗さとの闘い、

時間との闘い、そして細かいルールとの闘い、

いろいろなものに挑みながら24時間で390kmを走破、

「俺たち、大海峡またぎ~ズ!」無事ゴール認定されました。

 

今回は、あえて難易度の高いルーティングだったため、

スタート直後から、ゴール直前まで、

全く気を抜く瞬間がなく、ほぼほぼTTのような状態でしたが、

2013年のオダ近主催のフレッシュを一緒に完走した、

うめさんとROADYASAIさんとの、勝手知ったるおなじみトリオで

それぞれの持ち味(お決まりのやらかし?)を発揮しながら、

ONE FOR ALL、ALL FOR ONEで長い旅路を走り抜けました。

自分一人では到底達成できなかったこのチャレンジを達成できたのも

この2人のおかげ!!

この2人とだからこそチャレンジしてみたいと思ったし、

この2人とだからこそ絶対ゴールできると

ずっと信じて走ることができました。

本当に大大大感謝!!

 

そして、同じ頃、各地からゴールの呉を目指し、

走り続けた同志ブルべライダーのみなさん。お疲れ様でした!

みなそれぞれ興味深い変態コース設定で、

きっと一生もののドラマがたくさん生まれたことでしょう。

そして、この24hだけでなく、約半年前の企画スタートから、

色々な対応をしていただいたAJ広島のスタッフの皆さん、

素晴らしい機会を作っていただきありがとうございました!

 

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詳細はおいおい記事にするとして、雑感を。

(といっても写真撮る余裕なく…)

 

9:30にスタート地点の毛馬閘門に集合し、もろもろレクチャー。

trekyさんのお見送りで9:50にフレッシュスタート。

いよいよ24hの戦いが幕を切りましたが、

まずは明石まで3hで到達しないとその時点で足切りDNFという、

しょっぱなから厳しい関門に挑みます。

淀川左岸を下ってR43へ入り、TTモードで。

武庫川からは裏道を使い、安全第一で神戸まで。

ここまでにすでにいくつか細かいメカトラなどがありつつも、

試走通り、長田のCPまでにはマージンを築けたので一安心。

そこからR2/R28で明石港へ。

第1関門無事に突破。

そして、ジェノバラインを使って、

いよいよ1つ目の海峡またぎ。

明石海峡を渡って淡路島に上陸です。

 

次の関門までのリミットも十分ではないため、

TTモードで穏やかな淡路島を黙々と南下し、

洲本のCPへ。

淡路島セクションも序盤でしっかり時間を稼いで、

後半はゆとりをもっていく作戦がうまくいきました。

洲本からは珍しく淡路島の内陸コース。玉ねぎ畑の中を疾走。

そうして、随分なマージンを築いて、

第2関門をクリア。

ほっと一安心ですが、

バスの時間は決まっているので、

せっかくのマージンはリセット(泣)

速すぎても遅すぎても厳しい!!

 

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さて、西淡志知バス停から淡路交通バスで輪行し、

2つ目の海峡またぎ。

うずうずを眺めながら鳴門海峡を渡ります。

実は年度末で、予定していた海峡またぎ輸送サービスが

いったん終了してしまうというのを直前リリースで知り、

冷や汗をかいたのですが、関係各所に素早く確認とお願い回りをして、

どうにかこうにか鳴門海峡を渡る手はずを整えたのでした。

今回の企画は、実走のチャレンジだけでなく、

準備段階から、相当な苦難の連続で、ずっと綱渡り状態でした。

その分、鳴門海峡を渡った時には心底安堵したと同時に、

やってやったぞという高揚感がありました。

 

無事に四国上陸を果たし、まずは腹ごしらえと

CP設定しておいた「中華そばいのたに」さんで徳島ラーメン。

濃い味が疲れた体に沁みまする~@@

リスタートして、オレンジの夕陽が沈みゆく

穏やかな播磨灘をながめながら、香川県突入。

東かがわで海岸線を離れ内陸へと切れ込むとともに、

ナイトライドに突入。

 

が、さぬきみろく公園のCPで、思わぬ事実が発覚。

順調快調と思われたライドでしたが、

なんとここで大きくタイムスケジュールから遅れている!?

実際は、自分がスケジュールを組んだ時に、

序盤の関門を念頭に組んだものと、

終盤の関門を念頭に組んだものがあり、

それを混在させてしまったリストを目安にしていただけで、

実はそこそこのマージンを築いていたのだけど、

そのリストを鵜呑みにしてしまっていたので大パニック。

すぐに再計算するほどの頭も回らないし、

疑心暗鬼のまま、とにかく急げ急げと巻きを入れます。

結果的にはこれにより、

最後のフェリーを1本前(1時間前)に乗ることができたのですが、

ある程度メドがつくまでは、

本当にこれで行けるのかと不安にさいなまれて大変でした。

それでも、この追い込みにもきちんと2人は対応してくれて、

かなりいいペースで香川横断して琴平にたどり着けました。

しかし、この時すでに走行距離は200kmを越え、

12hを経過して、各々疲労やダメージが色濃く出てきました。

うめさんはひざに痛みを抱え、野菜さんは腰にバクダン、

自分は咳が止まらず、四苦八苦。

しかし前進あるのみなので、それぞれカバーしあいながら進みます。

R377で西讃の丘陵地を黙々とこなし、燧灘沿岸へ。

香川・愛媛県境辺りで、チームとしての疲労はピークに達しましたが、

しぶとくしのいで、どうにか四国中央のCPにたどり着く。

 

そこそこ長い休憩をはさんで、リスタート。

すぐに西の山のヒルクライム

ここは各自のペースでどうにかしのぎます。

新居浜に下って、時間を見ると、

ちょうど先日の試走の時に走ったタイムラインとぴったり一致!

これで先々のスケジュール感が完全に把握できました。

しかも、先日の試走では、

予定していた1本前のフェリーに乗れていることから、

それならば、それを目指そう!

とチームを奮い立たせる新たな目標が芽生えました。

それを糧に、真夜中の工場地帯をどうにかしのいで、

東予のCP。

 

そこから裏道を使って今治へ。

ここまでくればもうゴールが実感でき、

またサイクリストなら誰でもきっと大好きな

しまなみ海道へ突入するということで気分上々!

そうして3つ目の海峡またぎ、来島海峡を渡ります。

 

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来島海峡をまたいでのち、アイランドホッピングなのですが

うめさんの膝は悪化の一途をたどり、

野菜さんは苦手の睡魔で走行が安定せず、

ペースがガクンと落ちたり、隊列が伸びてしまったりで、

最後まで気が抜けません。

大島~伯方島大三島とつないで、

いよいよ最後の関門の宗方港まで残すところ13km!

しかしその区間は健脚コースと名高く、

厳しいアップダウンに四苦八苦。

それでも十分な余裕をもって、宗方港に到着!

これにより1本前のフェリーが確実となりました。

 

ちょうどここで22hチェックで

認定最低ラインの360kmを越えました。

あとはラスト2hで25kmを走行するという

ルールをクリアするのみなのですが、

ちょうどその2hにはフェリーの乗船時間(ノーカウント)も含まれるため

実質1.5hで25kmを走りきらないといけないということになり、

まだまだ最後まで手を抜けない状況(汗)

 

今治市営渡船に乗り込み、

しまなみ海道からとびしま海道へスイッチしたら、

最後はオーラスのスパート。

岡村港を出発して、必死で先頭交代しつつ、

100mでも1kmでも前へ前へと。

馬力のあるお2人の鬼牽きに必死で食らいついていきますが、

もう満身創痍です。

しかも、島と島とを繋ぐ大橋ごとに、きつい登りが待ち構え、

ひーひー言いながらも必死で進みます。

大崎下島~豊島~上蒲刈島とつなぎ、

恋が浜のところの上りをこなし原トンネルをくぐったところで、

どうにか25kmをクリアしました。

ただあともう少し時間があり、

せっかくならもう1つ海をまたごう!と

5km先の安芸灘大橋に目標を再設定。

オーラスで元気を取り戻した2人に引っ張られながら、

命からがらついていきます。

そうしてギリギリ5分前に、安芸灘大橋をまたいでゴール!!

大海峡またぎーズとして、これ以上ない場所でのフィニッシュ。

最高過ぎます。

最終的なリザルトは24hで390km!!

フェリーなどノーカウントの時間があるので、

実質22hの戦いで、様々な関門やルールを全部クリアして、

なお予定よりも30kmも多く走りきることができました。

これはすごい!本当にすごい!

感無量です。

今までで一番苦楽しく、充実したライドでした。

 

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フレッシュ実走を終え、

あとはゴール地点であるナイスプレイス呉まで、

引き続き自走。

すっかり緊張感が解け、

力のみなぎらないズッコケ3人組はヘロヘロ徐行で、

14km先の呉に到着しました。

 

ということで詳細は後日。

 

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<コース&走行スケジュール>

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 <第1区間:大阪(毛馬閘門)~神戸~明石(明石港)/60km・34m>

9:30毛馬閘門9:50⇒(淀川左岸)⇒10:10新伝法大橋⇒(R43)⇒

中島大橋/辰巳橋⇒南武橋⇒(県道341号/342号)⇒10:50芦屋公園⇒

(R43)⇒サンシャインワーフ神戸⇒生田川⇒R2⇒11:20京橋⇒

(R2)⇒11:42★CP1(セブン神戸腕塚町店)11:50⇒R2⇒

朝霧⇒R28⇒12:45★CP2ジェノバライン明石港

 

◆第1関門:ジェノバライン

 13:00明石港明石海峡またぎ⇒13:15

 

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<第2区間:淡路島(岩屋港~洲本~西淡志知)/54km・200m>

13:15岩屋港⇒(R28)⇒久留麻⇒13:42平和観音⇒(R28)⇒

津名⇒(R28)⇒14:30★CP3(ファミマ洲本海岸通店)14:40⇒

県道76号⇒中島⇒県道473号⇒広田⇒県道125号⇒掃守⇒

15:24おのころ島神社⇒県道66号⇒小榎列⇒県道477号⇒

15:45★CP4(陸の港西淡)

 

◆第2関門:淡路交通バス(海峡またぎ)

  16:23西淡志知バス停⇒鳴門海峡またぎ⇒16:47小鳴門橋バス停

 

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<第3区間:鳴門~琴平~西条~今治しまなみ海道/246km・1287m> 

17:00小鳴門橋⇒(県道42号/R28)⇒

17:10★CP5(中華そばいのたに鳴門店)17:30⇒(県道42号)⇒

R11⇒18:00北灘⇒引田⇒丹生⇒(県道10号)⇒

19:12★CP6(セブンさぬきみろく公園前店)19:30⇒(長尾街道)⇒

(県道12号)⇒仏生山⇒20:30円座町⇒(県道282号)⇒綾川⇒

R32⇒岡田⇒(県道282号)⇒祓川橋⇒JR琴平駅

21:20★CP7(セブンこんぴら店)21:50⇒(県道208号)⇒買田⇒

(R377)⇒丸井市場⇒(R377)⇒豊浜⇒R11⇒川之江伊予三島

江之元大橋⇒11:50★CP8(ファミマ四国中央野田店)0:20⇒

県道13号⇒藤崎橋⇒0:50西の山⇒1:30新居浜⇒舟屋石風呂⇒

産業道路)⇒(県道140号/13号)⇒古川橋⇒(中山川大橋/古川橋)⇒

2:30CP9ミニストップ東予周布店)2:50⇒(県道144号)⇒

今治小松道側道)⇒(県道159号/150号)⇒(R196)⇒

今治湯ノ浦温泉⇒(県道38号/産業道路)⇒3:50今治城⇒(R317)⇒

4:08★CP10(セブン今治波止浜店)4:25⇒(県道161号)⇒

サンライズ糸島⇒4:40来島海峡またぎ4:55⇒大島⇒(R317)⇒

5:20宮窪峠⇒5:26能島城址⇒(県道49号)⇒5:34伯方・大島大橋

伯方島⇒(R317)⇒5:51大三島橋大三島⇒(県道51号)⇒

7:20★CP11(宗方港) 

※22hチェック(7:50):360km(宗方港)

 

◆第3関門: 今治市営せきぜん渡船

  7:54宗方港⇒しまなみ海道とびしま海道スイッチ⇒8:18岡村港

  

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<第4区間とびしま海道(岡村港~安芸灘大橋)/30.4km・1026m>

8:25岡村港⇒(県道117号)⇒岡村大橋/中の瀬大橋/平羅橋

大崎下島⇒(県道355号)⇒豊浜大橋⇒豊島⇒豊島大橋

(県道256号/287号)⇒上蒲刈島蒲刈大橋下蒲刈島

安芸灘またぎ⇒9:45安芸灘大橋

 

 

<EXTRA:GO TO ナイスプレイス/14km・30m>

10:00安芸灘大橋⇒(R185)⇒仁万第1トンネル⇒広⇒

(R185)⇒休山トンネル⇒

11:00呉(ナイスプレイス=ホテルクレシオ呉本通り

 

 

<総合リザルト>

走行距離:390km+(呉まで自走14km)

獲得標高:2547m

 

TOTAL:1088km

 

<後日談>

約1年後の3月に、AJ広島から間奏の賞状とエンドキャップが届く

 

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