記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Fleche Hiroshima 2019 「俺たち、大海峡またぎ~ズ」<第3区間:鳴門~琴平~西条~今治~しまなみ海道/246km・1287m>

フレッシュブログ版の第3章です。

第1章の大阪~神戸、第2章の淡路島をクリアし、

いよいよ四国へ上陸した我ら海峡またぎ~ズは、

小鳴門橋に降り立ちました。

 

まずは、輪行したマシンの組み立てですが、

輪行慣れしていないお2人は少々苦戦気味です。

予定時間を少しオーバーして次のCPまでリスタートします。

そういえば、ここまで合計1時間近くは

マージンを稼いでいたのですが、

バスの時間は固定なので、

ここで一気に清算されてしまいました汗。

これも関門縛りのつらいところです。

 

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リスタートして、我々は香川へまっすぐ向かわず、

鳴門市街へとマシンを走らせます。

鳴門市役所の裏にある「中華そばいのたに鳴門店」に到着。

道中せめてご当地グルメは行っときたいということで、

CP設定しておきました。

いわゆるすき焼きのように濃厚と言われる

徳島ラーメンの代表格のお店。

本ライド初(&おそらく唯一)の温かい食事ということもあり、

がっつり補給するために、

肉入り大盛りの玉子トッピングにライスもいただきました。

そろそろお疲れモードの体に、濃い味が沁み渡る@@@

旨し!!

 

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すっかり元気を取り戻し、

予定より10分早い17:30に、

一路今治を目指して、リスタート。

鳴門市街を抜け、県道42号に復帰。

にわかな登り基調でR11へ入ります。

峠カフェのところまで登ったら、そこから海岸線へダウンヒル!!

すると、ちょうどタイミングよく、

播磨灘へ夕陽が沈んで行くサンセットタイム。

波一つなく穏やかに凪いでいる海と、

西の空をオレンジに染め上げる夕焼けの競演は、

本当に感動的で、3人とも子供のように喜びの声を上げて

まるで映画の『スタンド・バイ・ミー』な気分。

三津トンネルは回避して、

海沿いの回廊でしばしのんびりライド。

 

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そこを抜ければ、徳島は早くも終わりを告げて、

香川県に突入。

大坂峠の入り口を通過し、引田ICまで若干の登り基調。

讃岐白鳥からは交通量が増し、

走りにくい路肩を慎重に進んでいくうちに、

すっかり日が暮れてきました。

丹生でR11から離脱して、県道10号へ入ると、

今回初めてのしっかり目のクライミング

ヒーヒー言いながら登ります。

途中で、野菜さんの好判断で歩道へスイッチし、

その直後に大型トラックが猛スピードで駆け抜けていく。

豊田までのきつい登りを終え、

そこからアップダウンなのだが、

下りで勢いづいているのに

赤信号でつかまったりでうまくいかない。

そうして、CP6セブンイレブンさぬきみろく公園前店に

到着が19:13.

 

鳴門から40kmを1.5hで来れたので順調快調と、

スケジュールと照らし合わせてみると、どうもおかしい。

何度も計算したはずのタイムスケジュールには、

19時CP6スタートとなっていて、

なんと遅れていることになっている。

しかも次の45kmもなぜか1.5hという

ハイペース前提になってて、なんじゃこら???

一瞬で血の気が引いて、頭真っ白、顔面蒼白となって、

様子がおかしいのを察してうめさんが声をかけてくれる。

きっと計算違いに違いないだろうけど、

もし本当にこの予定通りでないと、

最後の関門に間に合わないようなら、それはそれでまずい。

それでも要所要所で、

余りの時間を分散させてあるから、

最終的には大丈夫だろうけど、

ある程度確信をもったスケジュールが読めないまま

走り続けるのは不安でしかない。

ひとまずは、まだ余裕のあるうちに

マージンを稼ぐだけ稼いだ方がよさそうである。

 

実は、今回のライドはスタート直後からゴール直前まで

3つの関門があるため、それぞれの関門を起点として

複雑に計算をいくつもしていて、

それを組み合わせて総合スケジュールを最終的に組んだ際に、

計算違いをしてしまっていたのでした。

しかし、そのことはそんなことを考える余裕もなく、

とにかく急ぎましょうとリスタートします。

 

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リスタート後は、

事情を察した野菜さんが男気を出して先頭に!

かっちょエエ!

長尾街道を黙々とひたすら30kmオーバーペースで

牽き倒してくれて、あっという間に長尾を過ぎて、十川。

県道12号に入って、

今度はうめさんが引き続き先頭を引っ張ってくれます。

仏生山辺りで、ようやく前回試走した区間に入ります。

ちょうど夕飯のラッシュタイムで、トラフィック多め。

ことでんをアンダーパスでくぐり、R193とクロスし、

香東大橋で香東川を渡って、

ポイントの円座町に到着が20:30。

こないだの試走時にここでグローブを失くし、

直後にヒョウに打たれた場所です。

 

そこを左折し、県道282号へ入ります。

ここからは鈍い登り基調の区間に入ります。

ここまで2人とも頑張って牽いていただいたおかげで、

間違ったスケジュールからでもほぼ誤差がなくなるほどまで

詰めることができましたが、

そのせいで疲労もかなり蓄積してしまいます。

野菜さんは腰、うめさんはひざ、

それぞれに痛みが出始め、自分は咳が止まらず、

ここからがくんとペースが落ちます。

陶のシケインの上りをやっつけて滝宮へ。

羽床で広々としたR32に入りますが、

この区間少し長く取ってあったこともあり、

長い長い~とみな苦悩の表情。

岡田で再び裏道の県道282号へ入り、

まだ少し上りをこなします。

羽間まで登り切ったら、そこからズシャーッと下り。

祓川橋を渡って、大鳥居をくぐります。

すっかり人気のない琴平の市街地を縫って、

JR琴平駅を横目に進んで、

次のCPであるセブンイレブンことひら店に到着。

時刻は21:20。

なんか目の前で酔っ払いがイザコザしてる…

 

このあたりから野菜さんもそろそろ睡魔との闘いが、

うめさんはひざのダメージが厳しくなってきているので、

少し長めの休憩を取ることにします。

補給を済ませると2人は仮眠と地べたにゴロン。

よく何も敷かずに寝れるわ!

そうして21:50となり、

ちょうど折り返し12時間が経過しました。

ここまでで2つの関門をクリアしたうえで、

202km走ってきています。

ということは残り160kmなので、

ave13kmペースでも十分にゴール可能なはず、

だよね????

 

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さて、リスタートして、琴平市街を抜け、

買田の交差点からR377へ入ります。

少し肌寒くなってきていたので、

いこいの郷までの上りで少しあったまる。

そこから下って、再び工業団地までの鈍い登り。

下りに入ってなぜか野菜さんにスイッチが入って

かっ飛ばしていなくなる笑

長瀬で隊列を整え、

登ってるのか平坦なのか、真っ暗な道を黙々と。

みんなガンバレ!

丸井市場で右手のR377トレースで真っ暗な道をひたすらに。

高松道をくぐり、JR線をまたいだら豊浜。

 

ちょっと、疲労の蓄積でなかなか重い空気だったので、

エクストラの休憩を取ることを提案。

ただ、ここまで来てるので、

キリよく愛媛に入って最初のコンビニまで

頑張ろうということになりました。

豊浜からこの時間でも交通量の多いR11へ入る。

大型トラックもバンバン走ってて、注意しながら走行してると、

小型船舶を載せた超大型のトラックがズイーっと横を通過して、

これが思った以上の長大で、3人ともビビりました。 

箕浦を過ぎ、道の駅の先で、

香川県とはさよなら、こんにち愛媛。

 

やたらゴージャスなラブホを過ぎ、

そろそろコンビニの1つ2つでも出てくるかと思ったら

全然現れる気配なく、

ちょっとずつ焦り出します。

そのまま川之江へ突入してしまい、

これでは次のCPとの間隔が短くなってしまうので、

ここで再び提案。

エクストラの休憩を1回入れて、

細かく休憩する代わりに、

もうちょっとだけ頑張って次のCPまで走って、

一回で眺めの休憩を入れるのはどうかと提案すると

野菜さん思わず喜びで雄たけびを上げる。

うめさんもどうにかあと10kmなら、

ひざも騙し騙し行けそうだということで、決定。

R11はそのまま大王製紙の巨大な工場群の中へと突入していきます。

ブーンと怪しく機械的な音が鳴り響く中を抜け、

伊予三島へと入ります。

三島乃湯のところでトラフィックの多いR11を離れて、

海岸沿いの抜け道へ入ると、一気に物寂しくなります。

すぐ右手には漆黒の海が横たわっているのですが、

真っ暗闇過ぎてよくわからない。

穏やかな日ということもあり波の音一つもなく、

右側はただの巨大な闇が広がるだけ。

休憩のつもりが引き延ばして耐えている状態なので、

みな疲れや痛み眠気との孤独な戦いを強いられ、

この辺りはほとんど会話らしい会話もなく、

黙々と進む。

寒川を過ぎ、福助工場のあるドンツキの信号を右折したら、

CP8ファミリーマート四国中央野田店に到着。

時刻は11:50。

 

約束通り30分の休憩時間を取りますというと、

野菜さんはそそくさと支度をして、

睡魔対策最優先とばかりに、

駐車場に大の字で眠り始める。大胆不敵です!

自分とうめさんはイートインにて補給。

うめさんは相変わらず、から揚げ縛り!

流石に自分もそろそろお疲れモードで、

気付いたら椅子で寝落ちしてました。

うめさんに起こされて、

いそいそと支度してリスタートします。

野菜さんも今日は寝落ちせずに済みそうです!と

元気を取り戻した様子。ほんまか~い?

 

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リスタートして、県道13号を西へとひた走ります。

リスタート直後で体が冷えてるので、

ウェアを着たのだが、この後5km近いヒルクライムが待っていて

再び脱ぐかどうか迷いつつ進む。

藤崎橋を渡って大きく右へとカーブを切った先から

西の山のヒルクライム。登りは各々のペースでこなして、

電話ボックスのある展望所で合流とします。

野菜さんがやっぱりウェア脱ぎます!と、とりつきで一旦停止。

まあ彼はクライマーなのでいずれ追いつくので、

自分とうめさんで先行しますが、

うめさんはひざのダメージを気遣ってペース落とし目で進むため

登坂車線のところから一人旅で、

自分はとりあえず淡々とペースを保って上る。

夜景を取る余裕もなく、合流ポイントに先に到着し

2人を待ちます。

ほどなくしてうめさんが到着。

と、ほとんど時間を空けずに野菜さんも到着。

さすが登り強いだけはあります。

 

いったんそこで休憩をはさんで、リスタート。

残りまだ登り基調のクネクネ区間

それほど斜度がないように見えて、

意外としんどい。

うめさんが少し遅れ気味で、

野菜さんとペースを調整しつつ上ります。

この時間でもそこそこ交通量があって、

時折ものすごい勢いでトラックなどが横切っていく。

 

ようやくトップの切通しまで登り切り、

そこからは一気のダウンヒル

野菜さんはすっかり元気を取り戻したようで、

喜び勇んでびっくりするくらいの速さで滑走していく。

自分とうめさんは暗くて急な下りを

慎重に丁寧に下っていきます。

そうして新居浜市に突入。

今回のコースで一番本格的な峠越えのセクションを

無事にクリアしました。

 

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新居浜市に入ると、幅広の県道13号を

復活した野菜さんを先頭に黙々と進みます。

神郷小学校前で右手の県道13号へ折れ、

閑散とした市街地を進み、国領川を渡って

新居浜の中心部へ。

 

ちょうど前回の試走では、

この辺りのガストで大休憩をして、

確かちょうど今時分(1:30)に出発したはず。

(実際には試走時は1:00リスタートでした)

ということは、ここまで計算違いや勘違いで

狂っていたタイムスケジュールが、

図らずも前回の試走の際のタイム上に乗ることになり、

完全にこの先の計算が明確にわかるようになりました。

これにより、まず間違いなく完走できるということが

はっきりとして、安堵しただけでなく、

なんと予定していたフェリー(8:50発)より1本前の

7:54発のフェリーに間に合うかもしれないという

思わぬボーナスチャンスが生まれました。

一応、予定のフェリーでも十分認定クリアできるのですが

1本前に乗ることができれば、

さらに距離を延ばすこともできるし、

同じ呉まで走るなら、

とびしま海道の多くの区間も認定の範囲内に含めたい。

ただ、それぞれここまでの走りでのダメージも大きいし、

パンク等の予定外のトラブルもないわけじゃないので、

現段階では可能性として、頭に入れておいて、

あくまでも無理せずに当初予定に間に合うペースで

(それでも1本前に間に合うはずなのだが)

慎重に進むことにします。

元はといえば、タイムスケジュールの勘違いで

中盤で追い込んだことが、

大きな貯金として還元される形となり、

3人ともそのことで元気を取り戻します。

 

新居浜市街を抜け、

住友系列(この一帯はほぼ住友閥)の工場を右手に

ただっ広い産業道路を西へ。

舟屋石風呂交差点のところで、脇道へ右折し、

そのまま港湾の端を渡る。 

ひうち球場にぶち当たって、左折し、

いったん産業道路 に復帰、

ルートインのところで駅前本通りに入って南下。

角がファミマの交差点でくすのき通りへ入り、再び西進。

ここまで新居浜を過ぎるところからずっと牽いてたので

そろそろタレてきたので、うめさんに先頭をスイッチ。

しばらく西条の町中を進み、外れで古川橋を渡る。

市街地を抜けて広大な田園地帯を縫って県道13号へ入る。

しばらくうめさんが目の覚めるような牽きで進むが、

次の中山川大橋のところでひざの具合もあって、

再び自分が先頭へ。

野菜さんはこの頃どうも姿が見えません???

中山川をなぞるようにして、遡上し、

県道149号を進んで、R196、予讃線とまたぐ。

吉田橋の信号で右折して下れば、

ようやくCP9ミニストップ東予周布店に到着。

時刻はまだ2:30前!!

 

気配が消えていた野菜さんは例によって、

補給もよそに、駐車場に寝転がって早くもZZZ…

早朝で冷え始めているのに、イートインがあるのに!!

一方、うめさんはこんな夜中なのに、

再びがっつりから揚げ弁当!?

なぜだ?なぜそれほどまでにから揚げなんだ?

恐るべしから揚げ愛。

野菜さんからは5分延長をお願いされ、

頑張ったごほうびにさらにオマケの5分延長で、

20分ほど休憩ののち、2:50出発。

泣いても笑ってもあと7h。

 

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CPを出発して、すぐに東予丹原ICの脇を抜け、

今治小松道の高架下の側道をなぞっていきます。

ほどなくして走行距離が300kmを越えます。

認定ラインまであと60km!!

 

真っ暗な田園地帯を抜け、県道159号に入ります。

この道は旧街道の趣が残る道なのだが、

真っ暗闇のなか、そろそろ動き出す新聞配達員の原付が

路地を出入りしているので注意して抜けていく。

予讃線をまたぎ、小さな川を渡ったら、

その先からしばし登り基調。

再び予讃線をくぐり、

その先のチョイきつい坂を登って県道159号へ入る。

そこから右手の夜景をチラ見しつつ、

峠までの残りの鈍い登りをこなす。

 

登り切って、反対側への下りは、

暗闇では少々テクニカルで慎重に。

R196へと入り、道の駅今治湯ノ浦温泉をかすめて

長沢までペースアップ。

そこでR196を離れて、県道38号へ。

さっき休憩をしたところだが、

早くも疲労感が襲ってきます。

この早朝の時間帯はいつも魔の時間帯。

桜井を過ぎ、頓田川を渡って、

喜田村のY字路で右の産業道路へ。

もうしばし辛抱の走りで進んで、

蒼社川を渡れば、

いまだ眠りの中にある今治城に到着!!

時刻は3:50。

今治まで来た!

今治まで来れば、もうゴールまで行くっきゃない!!

 

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しかし、ここでうめさんの様子がどうもおかしい。

 今治城を過ぎ、今治港をなぞるようにして進むところで、

うめさんが大幅に遅れ始める。

登りでもないし、ペースが速いどころか

むしろかなり落としているのにかなり間隔が空くほど。

これは本気でひざの具合が悪いのかもしれない…

不屈のうめさんのことだから、

ここまできてDNFとはいわないだろうけど、

だからと言って、本当に深刻なら無理はさせられないから

リーダーとしてドクターストップも考えなければならない。

この時ばかりはかなりシビアに感じたのだが、

うめさん本人曰く、ここはあえて無理せず落として、

これからのしまなみのアップダウンや、

ラストスパートのためにひざを酷使しないための

ペースダウンだという。

ひとまずはペースを落として、

もう少し先のCPまで は進むことにする。

 

商店街を過ぎ、裏道を使って市街地を抜け、

大新田からR317に入る。

緩やかな上りはうめさんのペースに合わせて

慎重に上り、西瀬戸道をくぐる。

しまなみ海道は、そのすぐ先の信号で右折して

県道161号に入るのだが、

ここはスルーして直進し、ズシャーッと下って

CP10となるセブンイレブン今治波止浜店に到着。

あえて遠回りをして、

ここをCPとしたのは、少しでも距離を稼ぐためで、

それにより、宗方港到着時点で

認定最低ラインの360kmに達するようにしておくため。

万一フェリーに間に合わないとなった場合にでも、

最悪それさえクリアしておけば、

あとは残り唯一の条件である

2h25kmはどうにかできるので、リスク回避策。

 

さて、時刻は4:08。

前回の試走時に比べて30分も早い!

各々のダメージはあるにせよ、

普通に行けば予定の1本前の7:54に十分間に合います。

10分ほどの休憩のつもりでしたが、

野菜さんの懇願でプラス5分(さらにオマケの2分)の休憩にします。

野菜さん、お決まりのネムネムタイムに突入したようで

これまでのCPの通りに、駐車場でバタン。

ひざの具合が思わしくないうめさんはというと、

エナジードリンクで、強化人間化してオーラスに挑むようです。

そういえば、早朝はフライヤーの清掃時間で

から揚げが置いてないと怒ってたなあ。

自分はこの先、補給ポイントがないので、

しっかり補給。

そうして30分のマージンを保ったまま4:25にリスタート。

いよいよしまなみ海道突入です!

 

コンビニ前の信号から裏道を使って、

県道161号へ入り、

その先のサイクリングロードの入口へ。

のっけはサンライズ糸山までそこそこ急な上りをクネクネと。

無理なペースでなければ、うめさんも登れる様子。

 サンライズ糸山からはループ橋へと続きます。

ぐるぐる回って、いよいよ予定では最後の海峡またぎ、

来島海峡大橋を渡ります。

 

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こんな真っ暗な時間帯に

しまなみ海道を渡るというシチュエーションがまずないので、

しまなみ海道を走り慣れているお2人も新鮮な様子。

全く往来のないクリアな歩道をスイスイと進んでいきます。

中間あたりで東の方面の空がうっすらと明るくなってきました。

そうして無事に海峡を渡り切り、途中で一旦停止して記念撮影!

これで一度に明石海峡鳴門海峡、来島海峡の3つの海峡を

無事にまたぐことができました!

ヤホイ!

 

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大島に上陸し、西瀬戸道をくぐって、

よしうみいきいき館の前から、

ちょっとばかししんどい登り。

ひざの具合が芳しくないうめさんも歯を食いしばって登る。

大島南ICのところまで登り切ったら、

しばらくは快適な下りからの平坦区間

空もずいぶん明るく見通しもよく、トラフィックも皆無で

ひんやりした風を切りながら爽快に下っていく…

はずが、いつも下りでは元気になって

かっ飛ばしていく野菜さんが大幅に遅れていく。

ひざの悪いうめさんですら、

下りの勢いでそれなりのペースでついてくるのに、

野菜さんは失速してみるみる離れていく。

始めはパンクかメカトラの発生かと思ったのだが、

どうも、彼の最大の敵である睡魔がいよいよやってきたようで、

必死に格闘している様子。

こちらもペースを落として、

必死に声掛けをしたりして、

どうにか少しずつでも前進する。

コンビニを過ぎたあたりから、徐々に宮窪峠へと差し掛かると、

逆に野菜さんが全力疾走に切り替わって、

登りを ぶっちぎっていく。

調子がええのんか、悪いのんか???

相変わらず振れ幅がスゴイ。

一方でうめさんはひざの具合があるので、

登りになるとペースダウン。

どちらも心配なのだが、どちらもは面倒見切れないので、

うめさんのサポートについて、一緒に宮窪峠をこなす。

野菜さんはこの登りのスパートで多少目が覚めた様子。 

 

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宮窪峠から、ずしゃーっと下って海側へ。

ドンツキを左折し、能島を横目に県道49号を進む。

ここでも平坦になると野菜さんの集中力が切れて、

遅れ気味になる。

伯方・大島大橋をくぐり、サイクリングロードの取りつきへ。

この上りで野菜さんはまたも復活、逆にうめさんは失速。

バランサーの自分は、

チームとしてのバランスを保つことに専念しつつも四苦八苦@@

そうして伯方・大島大橋を渡り、伯方島上陸。

 

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サイクリングロードを下りきって、

道の駅伯方S・Cパークを通過。

ここも平坦部は野菜さんが遅れるが、

その先、今治造船横の上りになると、

人が変わったようにぶっ飛んで行く。

あの人、ほんと存在がパルプンテ@@@

しかししっかり計算済みです!

うめさんと、この後オーラスの段取りを詰めつつ、

サイクリングロードの上りをやっつけて、

いよいよ大三島橋を渡ります。

 

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そうして大三島上陸が5:50。

フェリーの時間が7:54なので、

残り15kmを2時間近くでということで、

ほぼ間違いなく間に合うことが確定しました。

下りの途中の展望所で、うめさんが日の出を目撃し、

ちょっと停車して、

穏やかな瀬戸内の穏やかな朝を少しだけ味わいます。

一方、野菜さんはその5分程度の時間も

無駄にせず徹底して睡眠笑。

 

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休憩を終えて、リスタートで、

テクニカルな下りをこなし、

R317と県道51号の分岐へ。

ここからしまなみ海道の王道の縦断コースを外れて、

大三島の外周をゆく健脚コースへと入ります。

まずは高速道路の辺りまで登り直し。

えっちらおっちらと急坂をこなし、反対側へ下る。

小さな集落を越えたら、再び登りがあり、下って、

野々江の集落へ。

野々江トンネルを抜けたら、再びまとまった登り区間

野菜さんは水を得た魚のようにぐんぐん登っていくが、

自分とうめさんはもう必死のパッチ

一度斜度が緩む偽ピークからのもうひと登りにヒーヒー。

どうにか登り切って、惰性で反対側へくぐる。

大きなヘアピンをぐるっと回って、

そっから海岸線まで一気の下り。

そこからは、もう完全に時間が間に合うので

緊張感が解けて、ヘロンヘロンになりつつ集落を抜け、

無事に宗方港に到着!!

時刻は7:20。十分すぎる速さで到着できました!!

 

これで最終第3関門であるフェリーに間に合うことができました。

それどころか、1本前のフェリーに乗ることができるので、

オーラスのリミットが増えたことで、

さらに距離を延ばせることになり、

とびしま海道の多くの部分を

認定内に納めることができるようになりました。

あざーす!!

 

 

 

 

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ひとまずは、忘れないうちに乗船券を購入します。

7:54発は今治市営渡船で、8:50は大三島ブルーライン

切符の購入が異なるので注意。

自転車代は乗船後にじか払い。

それを終えると、野菜さんはすぐに就寝タイム。

自分も最初は缶コーヒー飲んでぼうっとしていたのだが

いつの間にか寝落ち。

その間うめさんはというと、

係のおばちゃんと仲良くなって談笑していたようです。

 

そして、船の時間の少し前にうめさんに起こしてもらいます。

ちょうど7:50となり、

ルールに従って22hチェック。

距離を見ると360.9km。

この時点で認定最低ラインである360kmを

無事にクリアし一安心。

あとは22h⇒24hの2hの間に25kmを走行するという

ルールをクリアすれば万事OK。

しかし、この2hルールの間に、

我々はフェリーに乗船しているノーカウント時間があるため、

実質1.5hで25kmをクリアしないとならず、

若干の難易度アップ。

しかも、残りの区間であるとびしま海道は、

相当のアップダウンがあるのを試走済みなので、

あまり悠長に走ることはできません。

最後の最後まで気の抜けないライドとなること必至です。

 

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そうして、桟橋に船が到着。

トイレに行きたかったのだけどここは我慢…

乗船してすぐに出航すると、

船内はポカポカであっという間に寝落ちしてしまいました。

そうして大下島、小大下島と港を中継しつつ25分ほどで

とびしま海道の最先端の岡村島の港に到着が8:18。

どうにかトイレも我慢しきって、大急ぎで船を飛び出し、

待合所のトイレへ駆け込む。

そうして8:25にいよいよ栄光に向けて最終区間へ走り出すのであった。

つづく…

 

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<第3区間:鳴門~琴平~西条~今治しまなみ海道/246km・1287m>

17:00小鳴門橋⇒(県道42号/R28)⇒

17:10★CP5(中華そばいのたに鳴門店)17:30⇒(県道42号)⇒

R11⇒18:00北灘⇒引田⇒丹生⇒(県道10号)⇒

19:12★CP6(セブンさぬきみろく公園前店)19:30⇒(長尾街道)⇒

(県道12号)⇒仏生山⇒20:30円座町⇒(県道282号)⇒綾川⇒

R32⇒岡田⇒(県道282号)⇒祓川橋⇒JR琴平駅

21:20★CP7(セブンこんぴら店)21:50⇒(県道208号)⇒買田⇒

(R377)⇒丸井市場⇒(R377)⇒豊浜⇒R11⇒川之江伊予三島

江之元大橋⇒11:50★CP8(ファミマ四国中央野田店)0:20⇒

県道13号⇒藤崎橋⇒0:50西の山⇒1:30新居浜⇒舟屋石風呂⇒

産業道路)⇒(県道140号/13号)⇒古川橋⇒(中山川大橋/古川橋)⇒

2:30CP9ミニストップ東予周布店)2:50⇒(県道144号)⇒

今治小松道側道)⇒(県道159号/150号)⇒(R196)⇒

今治湯ノ浦温泉⇒(県道38号/産業道路)⇒3:50今治城⇒(R317)⇒

4:08★CP10(セブン今治波止浜店)4:25⇒(県道161号)⇒

サンライズ糸島⇒4:40来島海峡またぎ4:55⇒大島⇒(R317)⇒

5:20宮窪峠⇒5:26能島城址⇒(県道49号)⇒5:34伯方・大島大橋

伯方島⇒(R317)⇒5:51大三島橋大三島⇒(県道51号)⇒

7:20★CP11(宗方港) 

※22hチェック(7:50):360km(宗方港)

 

◆第3関門: 今治市営せきぜん渡船

  7:54宗方港⇒しまなみ海道とびしま海道スイッチ⇒8:18岡村港

  

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