フレッシュブログ版も第4章。
ようやくここまでたどり着きました。
3つ目の関門である宗方港からのフェリーも、
1本前に乗船し、無事に岡村港に到着。
認定最低ラインの360kmもクリアし、
残りはラスト2hで25km走行の条件をクリアするのみです。
しかし、すでにフェリー乗船時間で30分ほど費やし、
その間はノーカウントなので、残り1.5hの猶予。
これで25kmクリアしなければ、
今までの努力がすべて水の泡@@@
最後まで全く油断できません。
そんなこんなもあり、
これ以降は必至のパッチで走っていたので
全然写真ありません、あしからず@@
トイレなどの支度を済まし、8:25に岡村港を出発。
フェリーに乗る際にサイコンをOFFにし忘れたので、
計測が10km多くなってしまいました@@@
まあ、いずれにせよ岡村港から25km、
走らねばならないのには変わりありません。
さて、うめさんももうこのオーラスのスパートに向けて
しまなみ海道を温存していたし、
野菜さんも待合所と船内で休養充分なようです。
逆に自分は疲労困憊なのと、
乗船の間の腹痛で補給できなかったのが不安要素。
ひとまず自分が先頭でペースを上げていきます。
まずは小登りをクリアして大崎下島の見える海岸へ。
平坦となりくるくる回します。
岡村大橋の上りをえっちらやり、
記念撮影をしたかったが、余裕がないのでスルーして
すぐに次の中の瀬大橋を渡る。
途中、工事区間の対面信号に捕まる。
県道355号へ入り海岸線のフラット区間。
ここは馬力のあるうめさんと野菜さんに牽きをお願いします。
若干のアゲインストがありつつも、
ave40km近いペースの強力な牽きに、
とりあえず歯を食いしばってついていきます。
それにしても2人とも体力の回復がすさまじい…
豊地区を過ぎたあたりで、さすがに千切れ気味となり、
少しペースを落としてもらいます。
やっぱ瞬発系はダメダメだ~。
ave35km程度に落としてもらってどうにかついていく感じ。
もう写真撮る暇もなければ、きれいな海を眺める余裕もなし!
前方に豊浜大橋が見えてきて、
うめさんが登りのロスを念頭に先行しておきますと、
かっ飛ばしていく。
自分は野菜さんの安定した牽きのペースに守られて、
どうにかこうにか橋の取りつきへ。
と、そこも工事用の対面信号があり、
うめさんせっかく先行したのに足止めを食らっておりました。
ヒーコラ言いながら、豊浜大橋をよじ登り、
豊島へと上陸。
このまま道なりに行くと
えげつないアップダウンがあるのは
試走時に確認していたので、
左手の細い道から集落へと降り、
海岸沿いのフラットな道を選択する。
結局どちらも島の北側で合流して1本となる。
その地点が当初のゴール予測地点(岡村港から約14km)だが、
そこを通過していく。
しばらく平坦をこなすと、再び前方に大橋。
豊島大橋の8%前後の上りがもはや壁の如く立ちはだかり、
この疲れ切ったオーラスに、
TTを通り越して、しごきのような走りを強いられて
もう自分なんかは泣き言を叫びつつ上る。
足が全然回らない、というより、
足が思考通りに動かない?感じで
痛いとか辛いとかではなく、感覚がないような状態。
それでも1秒たりとも休む暇などないので、
騙し騙し進むしかない。
どうにかこうにか豊島大橋を渡り切り、
上蒲刈島に上陸。
そのまま道なりにトンネルに突入し、
そこを出たら恋が浜まで一気の下り。
下りはいいが、すぐに登り返しがある。
このアップダウンの応酬がジャブの如く繰り返されて、
もう目が回りそう@@@
うめさんと野菜さんはというと、
オーラスの高揚感で走りに力がみなぎりまくり、
1人疲弊の色濃い自分からすると鬼教官のよう…
それでもどうにか食いついていたのだが、
原トンネルの鈍い登りでじわじわと引き離され、
2人の背中がはるか遠くに霞む@@@
その先の下りでも、ペダルを踏みこむことができず、
どんどん引き離されて、万事休す。
様子を察した2人は先で待っていてくれて、
ペースを落とした状態でリスタート。
田戸への分岐を過ぎ、海に工場設備が張り出した地点で
岡村港から25km地点を無事通過!!
これでフレッシュ認定の条件をオールクリア!!
とりあえずやりました。
しかし、まだライド終了の9:50まで20分以上も時間が残っている。
少しでも先へというのがフレッシュの理念であるからして、
戦いはまだ終わってない!
せっかくならば、あと6km先の安芸灘大橋まで行けないか??
いや海峡またぎーズとしてたどり着かねばならない!!
と、2人に提案すると、行きましょう!!と血気盛ん。
しかし提案しておきながら、
自分はもう本当に今回最大の疲弊状態に陥ってしまい、
全然ペースが上がりません@@@
ヤバイ、まじでヤバイ。
ついに蒲刈大橋への急登のところで全く力が湧かなくなり、
足つきしてしまいました。
2人は無事に上り切ったところで待機していて、
自分も一呼吸おいて必死で登り切ります。
するとうめさんがとっておきのやつと、
エナジージェルを差し出してくれます。
必死過ぎて気づきませんでしたが、
思考力が落ちまくってる@@@
しかしそのエナジージェルを速攻チャージしたことで、
とりあえず喫緊のエネルギーだけはどうにか出せる状態になり、
もう這いつくばるようなペースで前進します。
細かいアップダウンをこなし、
蒲刈中学のところの鈍い登りも牛歩の前進。
これ以上ペースアップしても千切れるだけなので、
とにかく継続して前進できる程度のペースでと
お2人にお願いをして、お供していただきます。
そうしてコメリ前を通過すると、
目の前に高々と立ちはだかる安芸灘大橋が見えてきました。
あそこ、あれさえ登れば、我々のゴールだと、
なけなしのエネルギーを腹の底から振り絞り、
なりふり構わず前進する。
そうして橋の取りつきに入ります。
道幅が狭いので、先に野菜さんに行ってもらい、
その次にうめさん。
自分はとにかく集中をして、
止まってしまうような勢いでもいいから、
一歩ごと相当に集中して、じりじりとよじ登っていきます。
途中で、うめさんが様子見でペースを落としてやってきて、
どうせならまたぎ切ったところでゴールにしましょうと、
もちの論です。
とにかく目の前の一歩に集中して、斜面にへばりつき、
もう相当な時間に思えるほどの過酷な坂を
どうにか登り切り、橋のフラットな所にたどり着きます。
よし!よし!よし!やりきった!
時間はまだ7分もある!
最後のまたぎである安芸灘大橋を
ウィニングランでまたぎきりました。
当初は、1本後ろのフェリーの予定だったので
初めからとびしま海道はオマケ的なつもりだったのが
まさかまさかオールクリアできるとも思ってなかったし、
最後の最後のポイントが海峡またぎなんて出来過ぎ!
しかし、この最終区間、
こんな鬼牽き、聞いてないよ~泣泣泣
正直辛かった@@@
そうして対岸にある料金所のところに到着したのが9:45。
あと5分ありますが、もうこれ以上、
我々にふさわしいゴールはないでしょうということで
ここで24h、9:50を迎えてGOOOOOOOOOOOAL!!
いやあああ、頑張りました。
早速ゴールの照明写真をパチリとやって、
全てのミッション終了。
乙!!
AJの方も本当にこれ完走できるの?と心配されていた
無茶なコースでしたが、
スタート直後からゴール直後まで
設定された3つもの足切り関門をクリアしながら、
認定距離の360kmを越えて、
390kmものコースを走り切りました。
これもうめさんと野菜さんとだったからこそ、
成しえた大冒険でした。
何よりトリオのバランスが絶妙で、
それぞれの持ち味を存分に発揮できたし、
それがこういう形で結実したっていうのは
本当に最高です。
いやあ、苦しかったけど、めちゃめちゃ楽しかった♪
ということで、24hの激闘がここで終了しました。
が、まだあとひとつ、重要なミッションが残っています。
そうです。ナイスプレイスに設定されている
呉のホテルまで、あと14kmの道のりが残っているのです。
歓喜もつかの間、再び疲れ切った体に鞭を入れなおして、
マシンに乗り込む3人だったのでした。
待ってろ呉!
つづく…
<第4区間:とびしま海道(岡村港~安芸灘大橋)/30.4km・1026m>
8:25岡村港⇒(県道117号)⇒岡村大橋/中の瀬大橋/平羅橋⇒
安芸灘またぎ⇒9:45安芸灘大橋
9:50 FINISH at 安芸灘大橋料金所