記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

三田村管打団?桜!うどんミーティング at うどん屋の2階(絹延橋うどん研究所)

日曜日の昼下がり。

ポカポカと春めく陽気に誘われて、

家族でふらり川西の絹延橋へ。

毎年この季節に行われている、

三田村管打団?×絹延橋うどん研究所の

コラボレーションライブに

はじめてお邪魔します。

 

三田村管打団?といえば神戸塩屋が誇るブラスバンド集団で、

いつでも陽気でHAPPYに満ち溢れて、

もう、とっても大好きなのです。

今年の新春ワンマンも行く気満々だったのだけど、

家族全員がインフルでぶっ倒れてしまって行けず、

この日を待ちわびておりました。

 

もう一方の絹延橋うどん研究所さんは、

オープン当初以来、

ロードバイクでお散歩がてら何度かお邪魔している

人気のうどん屋さん。

その2Fが本日の舞台。

 

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開場となり、2Fへあがると

リハーサルを終えてくつろぎモードの皆さん。

森本アリさんにも、先日の音遊びの会のお礼も兼ねてご挨拶。

 

会場は、いつものように、

いたってリラックスした自然体の空気が流れています。

このことはとっても大事なことだと思っていて、

音楽が音楽として独立・完結した存在として切り取られ、

形式ばって鑑賞する対象であるだけというのではなく、

ご飯を食べたり、掃除や洗濯をしたり、

本を読んだり昼寝をしたりするのと同じく、

日常の風景の中に、そのまんま、

暮らしの一部分としてあるものとして、

奏でられ、共有され、楽しまれるという状態こそ、

音楽が一番音楽らしくあるのではないかなあと思うのです。

でも、そういう音楽って、ありそうで意外となかったりして、

三田村管打団?が毎度のように、

そういう自然体を損なわずにあるというのは、

実はとってもスゴイことなんじゃないかなあ?と思ったりして。

 

さてさて、こちらは子連れということもあり、

隅っこの方に陣取り、

早速、本日のために樽開けしたという

ブルックリン・ラガーをいただき!

プハァ~。

最&高でございます。

 

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いよいよライブ開始なのですが、

せっかくのご陽気と満開の桜ということで、

オープニングアクトはいきなり外出!

陽気な音楽にいざなわれて、

目の前を穏やかに流れる猪名川へと。

ほのピンク色に染まった桜並木を

しゃなりしゃなりパレードが行くよ♪

音楽と花とお酒と、

嗚呼、ここは極楽浄土かいなぁ??

いやいや、まるでこれは、

E・クストリッツァ監督の映画で描かれた

ロマの宴に迷い込んだかのようではないか!!

道行く人たちも、突然の陽気な音楽に、

思わず顔もほころんでいる様子で、

町がすっぽり春色の幸せに包まれてゆく。

ええい、春にカンパ~イだぁ!!

 

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春の訪れを存分に味わって、

一行は再びうどん屋の二階へ。

初っ端から幸せモード全開の音楽は

どこまでいっても鳴りやまない。

突き抜けるホーン隊の音、

小気味よいリズムを刻む太鼓の音、

子ども達のはしゃぐ声、思わず漏れる笑い声、

これらすべてが部屋中を駆け巡って、

大きな大きな音楽となって混ざり合い、重なり合い、

濃厚スイートなハチミツのように溶けて

ひとつになってゆく。

 

さらに時間を追うごとに、

この小さなお祭りはどんどん、大きく渦を巻いて、

興奮のるつぼへ。

リズム隊がホレホレと囃し立て、

5人そろったトロンボーンが雄たけびを上げる。

負けじとトランペットが天まで届けとばかりに、

威勢よく、わなないたかと思えば

チューバのたくましい重低音が、

皆の体を貫通して心の臓を震わせる。

そう、もはやこれは音楽のサファリパークなんだ!!

みんなが銘々に、歓びの声を上げる動物になって、

ウキウキ、うほうほ、キャッキャ、ぱおーん!!

愉快なり!!

実に愉快なり!!

 

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そして気づけば、

もう音楽のなすままに心がすっかりさらわれて、

誰も彼もが、リズムに合わせ、

心地よく体をスウィングさせ、

指や足でトントトンと拍子を打ち、

思わず鼻歌が抑えきれずにこぼれ出る。

 

もうなんて言ったらいいのか、

言葉ではうまく表すことのできない、

だけど間違いなく体も心もすっかり喜んでいる、

このとびっきりの多幸感、

みんなこの輪に加わって、

一度ぜひ味わってほしいものです。

 

ついには所長の永尾さんもラッパ片手に混ざって、

ありったけの音楽を出し切ってフィナーレ。

ブラボーブラボー♪

 

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大熱狂のまま、アンコールではなく、今宵はうどんコール!!

「UDON!UDON!UDON!」の大合唱に、

次々と運び込まれるうどんのお山。

なんと、どどーんと100玉分。

しかも新顔の小麦ブレンドでこしらえた意欲作。 

 見るからに艶々と、惚れ惚れしてしまう麺です。

いただきまーすの声で、みな桶うどんにダイブ!!

 ちゅるちゅる、ちゅるるーん、あああ、なんて美味しい!!

もう3べんも4へんもおかわりしてしまいました。

歌に酔い、花に酔い、お酒に酔って、おまけに〆うどんまで。

こんな春のフルコースを満喫の

贅沢過ぎるライブがあってよいのかしらん。

最高です。最高すぎます!

 

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ということでお腹も心も満たされた一日でございました。

三田村管打団?のみなさん、

そして絹延橋うどん研究所のみなさん、

どうもありがとう!ごちそうさま!

 

これを見れば、三田村管打団?の良さが一目瞭然。

もっともっといろいろな所で彼ら彼女らが活躍できたらいいな。

そしてあの町にもこの町にも、

三田村管打団?のような楽団がどんどんできれば、

きっと世界がハッピーになると思うんだな。